映画を観た記録189 2024年9月29日 フリッツ・ラング『恐怖省』
Amazon Prime Videoでフリッツ・ラング『恐怖省』を観る。
ナチスからの空爆が日常的な日々が続くロンドンがドラマの背景である。
原作はグレアム・グリーンである。
グレアム・グリーンは映画化が多い小説家である。
最も有名なのが『第三の男』である。他にはオットー・プレミンジャーの遺作になってしまった『ヒューマン・ファクター』がある。
ナチもの+スパイもの+ミステリーという異色作である。
本作品を見ると、ナチスドイツは異様に手が込んだスパイ活動をしていたと感じてしまう。現実的にはどうなのだろうか。
本作品は、屋上に追い詰められた主人公が、その後の動きがなく、突然、自動車に乗ってハッピーエンドなショットになっている。おそらく、何らかの事情で切られてしまったのか、事故で紛失したのか。そのような傷を負いながらも本作品は一級品の娯楽映画として楽しめる。
ラングの極めつけ商業娯楽映画である。