映画を観た記録184 2024年10月06日 ゲイソン・サヴァット『ドライビング・バニー』
Amazon Prime Videoでゲイソン・サヴァット『ドライビング・バニー』を観る。
本作は、過激なダルデンヌ兄弟またはケン・ローチと言った趣きの映画である。
夫から子どもを守るために夫を殺して服役した出所後は、バニーは子どもに会えなくなっている措置がでている。しかし、バニーは子どもに会いたい、娘の誕生日パーティーを開きたいという考えがあり、様々なトラブルを起こす。そして、行政の無理解も描かれる。
本作のような貧乏映画はなぜ見入ってしまうのか。
映画は貧乏を主題にすれば面白くなるのは、それは人類の大半が、貧乏であり、自分の身近なことととして置き換えができるからであろう。
ダルデンヌ兄弟もケン・ローチも品があるが、本作にはない。
しかし、ともに、資本主義国家の貧乏を描き、そのシステムを暴いている。
映画は「ショットとは何か」だけではないし、「愛」だけでもないのだ。
映画を観る観客は誰か、アカデミシャンではない。大多数の大衆である。
大衆向け考えさせる映画の傑作である。