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ハイブリッドワークで変わる健康経営スタイル(その2/4)


■従業員のライフスタイル変化

ハイブリッドワークの普及に伴い、従業員のライフスタイルにも様々な変化が予想されます。以下に、その変化の具体的な点を挙げます。
 
(1)通勤の変化
リモートワークが増えることで、従業員の通勤頻度や通勤時間が減少します。これにより、1日の有効な時間が増えることで、プライベートの時間をより有意義に過ごせるようになるでしょう。
 
(2)作業環境の多様化
自宅、カフェ、共同作業スペースやサテライトオフィスなど、多様な場所での作業が増えることで、働く場所による刺激や新しい出会いが増えるかもしれません。
 
(3)時間の柔軟性
固定の勤務時間から解放されることで、自分の生活リズムや体調、仕事のピークタイムに合わせて仕事の時間を調整できるようになるでしょう。
 
(4)家庭との時間の増加
家での勤務が増えることで、家族と過ごす時間が増える可能性があります。これにより、家庭生活の質の向上や、家族間のコミュニケーションが増えることが期待されます。
 
(5)健康とウェルビーイングの意識の向上
自宅での勤務が増えることで、適切な作業環境や姿勢、運動習慣など、健康に関する意識が高まるかもしれません。
 
(6)地域との関わりの増加
オフィスの都心集中からの解放により、地方や自宅近くのコミュニティとの関わりが深まる可能性があります。地域資源の利用や地域貢献活動など、新しいライフスタイルが形成されるかもしれません。
 
(7)継続的なスキルアップの必要性
リモートワークの増加により、デジタルツールの利用スキルやコミュニケーション能力、セルフマネジメント能力などがより求められるようになると思います。
 
これらの変化は、従業員一人一人の価値観や状況に応じて異なるため、一概には言えませんが、ハイブリッドワークの導入は多くの従業員のライフスタイルにポジティブな変化をもたらすと期待されると考えています。

■ワイブリッドワークにおいて求められるヘルスケアサービス

こうした状況の変化、働く環境の革新に伴い、ハイブリッドワークが普及する中で、従業員のライフスタイルや健康状態が多様化し、そのニーズに対応したヘルスケアサービスモデルが望まれます。以下に、そのような状況下での望まれるヘルスケアサービスモデルの特徴をいくつか挙げてみます。
 
(1)デジタルヘルス
スマートフォンやウェアラブルデバイスを利用した健康管理、遠隔での医療相談や治療、オンラインでの健康教育やカウンセリングなど、デジタル技術を活用したサービスの提供。PHRが再度注目され、新たな市場開拓につながるかもしれません。
 
(2)予防医療の重視
疾患の発症前からの健康管理やライフスタイルの改善を促すサービス。例として、健康チェック、ワークショップ、栄養相談などがあります。これは、言わずもがなです。ハイブリッドワークでなくても重要ですね!
 
(3)メンタルヘルスの強化
ストレスやうつ症状、不安など、リモートワークに伴う新たなメンタルヘルスの問題に対応したサービスやプログラムの提供。この部分は、ハイブリッドワークにおいては、ますます課題が多くなると思っています。
 
(4)柔軟なアクセス
24時間対応のホットラインやオンデマンド型のサービス、モバイルクリニックなど、従業員のニーズに合わせた柔軟なアクセスを提供するサービス。ハイブリッドワークでは新たなニーズとして24時間対応は注目されるようになってくると考えています。
 
(5)統合的なケア
体の健康だけでなく、心の健康や社会的健康も考慮に入れ、全人的な健康をサポートするサービス。例として、トータルウェルネスプログラムやマインドフルネス研修などが考えられます。
 
(6)コミュニティヘルス
地域やコミュニティと連携し、集団としての健康向上を目指すプログラムや活動。地域にいる時間が長くなると、従業員と地域社会の関わりを企業(経営者側)も重視しなければならない時代になってきます。また、そのような取り組みが健康経営においても評価されるようになってくるものと予測しています。
 
これらのヘルスケアサービスモデルは、従業員の健康やウェルビーイングを維持・向上させるためのものであり、企業の生産性や従業員の満足度向上にも寄与することが期待されます。


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