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看護師がヘルスケアDXで新たに活躍できる場の創出

このアイデアは、ヘルスケア提供モデルに新たな次元を開きます。各要素を細かく描いてみました。なお、部分的なモデルは既に市場で実施されています。

新ヘルスケア提供モデルのイメージ

■健康計測ステーション

まず始めに、先進的で取り扱いやすい健康測定機器を、薬局(調剤薬局を含む)やショッピングモールといった日常生活に根ざした場所に設置します。これらの機器は通常、価格の高さから個々の家庭が所有することは困難です。しかし、この機器では、非侵襲的に体の健康状態を計測することができます。これにより、買い物を楽しむ途中や、薬を受け取るために薬局を訪れた際にでも、手間なく自己の健康状態を確認することが可能となります。ここでは、薬剤師が測定を支援することも可能でしょう。(もちろん、法令は遵守します)

■ヘルスケア・リビグラボ(産学連携)

続いて、これらの健康測定スポットは、まさに「リビングラボ」の役割を果たします。つまり、現実の生活環境において行われる実証研究の場として機能します。全国各地で収集されるデータは一元化され、広範囲なデータベースとして活用されます。これにより、健康傾向の追跡、疾患の早期発見、そしてより効果的な予防医療の開発など、多角的な可能性が広がります。「リビングラボ」はまた、産学連携のプラットフォームともなるでしょう。将来的には地域におけるデータヘルス研究の拠点になればとも考えています。

■ヘルスケア・サービスストア

さらに、健康測定スポットに連動して、ヘルスケアサービスストアも展開します。ここでは、健康に関連する商品やサービスを直接体験し、見て触れ、購入することができます。専門的な知識を持つ看護師や薬剤師が常駐し、質問に対して直接回答したり、専門的なアドバイスを提供します。

そして、健康測定スポットは、ただ健康な人々が自己の健康を確認するためだけの場所だけはでなく、病気の早期発見や治療に繋がる重要な役割を担います。診療所や病院との緊密な連携により、もし自己の健康状態に懸念が生じた場合でも、迅速に適切な治療に移ることが可能となります。

健康計測スポットは、個々の人々が自己の健康をより深く理解し、必要なアクションを早期に取ることを可能にする新しい社会的インフラとして機能します。

■新たなヘルスケアの場の創出

健康計測スポットとヘルスケアサービスストアは、健康に対する一般的な認識を深め、予防的な行動を促進し、必要に応じて専門的な医療サービスへと導くという重要な役割を果たします。その結果、私たちは自身の健康状態についてより詳しく知ることができ、予防、早期発見、そして適切な治療へのパスウェイが明確になります。

また、データが一元化されることで、個々の健康状態だけでなく、地域、あるいは国全体の健康傾向を把握することも可能となります。これにより、公衆衛生の改善や、より効果的な医療サービスの提供が可能になるでしょう。

■医療や介護以外でも看護師が活躍できる場の創出

このシステムが全国に展開されることで、健康維持と病気予防に必要な知識とツールが、多くの人々にとって手軽に利用できるものとなります。それは、私たち一人ひとりがより健康的な生活を送るための重要な一歩となるとともに、看護師が医療や介護の現場以外でも、活躍できる(きちんとした収入を得ることができる)新たな場の創出にもつながると思っています。

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