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何かが終わる時期、何かを終わらせる切掛を考える

人類を襲った未曾有の感染症COVID-19により、期せずして私たちの日常には、暮らし・家族のあり方・働き方を中心に大きな変化がもたらされました。それには、悪い面ばかりではなく、良い面もあったように思えます。例えば、リモートワークを中心とする働き方の変革などは、COVID-19による禍いが来なければ、こんなに急速には進展していなかったとも推察されます。

一方で、多くの人々が、その尊い命を失った事も決して忘れてはならない事であり、日本の医療提供体制、そして介護提供体制がこんなにも脆弱であったのか、ということにも改めて気づかされました。と同時に大変ショックを受けました。

現在、日本だけでなく世界が大きな転機を迎えているのだと思います。「転機」というのは、よく何かが始まる兆し、何かを始めようとする切掛と言われていますが、同時に、『何かが終わる時期、何かを終わらせる切掛』でもあると私は考えています。

転機に際し、新たなスタートに付き、ものごとを創造していくには、この過去から続く何を終わらせるのかを見誤らず、それを上手く終わらせることが、イノベーション創出にも繋がっていくものと思います。そうやって、初めて新しい価値観・新しいビジョンの再設計が可能になるのではないでしょうか。

産業革新やヘルスケア・イノベーションにおいても例外では無いと思います。

この「転機」に何を終わらせ、新たに何を始めるのかを、一人一人が真剣に考え、積極的に動く時期が来たのだと私は考えています。


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