【第10回】週刊・ユベントスユース考察
もはや死文化した「週刊」ユベントスユース考察。
2023年初回は、以前ふと調べてみようかなと思ったプチネタです。
今回は
「ユベントスユースからトップチームに出場した選手たちが、ユースに加入した時期をカテゴリー別に調べてみた」
です。
どうぞ。
問題設定の背景
シーズン開幕から昇格したミレッティやスーレに始まり、ローンバックしたファジョーリや途中から登録されたイリング、ちょくちょく顔を見せるようになったバレネチェアなど…
多くのユース選手がプレーするようになったユベントス。
そんなユース選手たちは、いったいいつユベントスユースが獲得したのか。
トップチームでプレーする選手たちの傾向が見えるかもしれないと思い、直近の例を調べてみました。
調査結果
早速、調査結果です。
【加入したカテゴリー】
ポジション選手名(現在の年齢)
このようにまとめました。
また、聞き馴染みのないと思われる選手には少し説明を付け足しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【幼少期〜】
FWケーン(22)
MFファジョーリ(21)
MFミレッティ(19)
CBリッチオ(20)…アーセナル戦とリエカ戦に出場したNext Gen選手
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ユーベU17〜】
WGスーレ(19)
CBフイゼン(17)…リエカ戦とスタンダール戦に出場したU19選手
CBデ・ヴィンテル(20)
MFノンジェ(17)…リエカ戦に出場したU19選手
FWムバングラ(18)…リエカ戦に出場したU19選手
FWチェッリ(19)…アーセナル戦に出場したNext Gen選手
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ユーベU19〜】
MFバレネチェア(21)…リエカ戦とスタンダール戦に出場したNext Gen選手
WGイリング(19)
MFラノッキア(21)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ユーベU23〜】
SBバルビエーリ(20)…中断期間のすべてのPSMに出場したNext Gen選手
FWコンパニョン(21)…リエカ戦とスタンダール戦に出場したNext Gen選手
WGアケ(21)
MFズエッリ(21)…アーセナル戦に出場したNext Gen選手
考察
(1) 多様な経歴の選手が成功している
幼少期からU23(Next Gen)まで、ユベントスの多様なキャリアスタート地点を持つ選手がいるのが分かります。
どのタイミングに獲得した選手も、その後の成長曲線次第ではトップチーム昇格を目指せるということでしょう。
これは非常に嬉しいことですね。
(2) 予想以上にU17獲得組が成功している
すでにセリエAから認められているスーレやデ・ヴィンテルをはじめ、今後に期待できるノンジェやムバングラなど、U17からユベントスに加入した選手の成功例が多いことがわかりました。
もっとも、スーレはU17に加わったものの負傷離脱でU17では出場がなく、ユベントスU17が直接的に彼を大きく成長させたとは言い難いですが、トップチームに関与する選手をユベントスU17が多く獲得しているという事実は一考に値します。
15歳〜17歳という年齢が、その選手の最終到達地点(ポテンシャルの最大値)を決める最後の分水嶺ということなのでしょうか。
(3) U23加入の選手の成功例は少ない
①クラブ育成枠の条件を満たすことが難しく、②このカテゴリーで良い選手を取るには多額の資金が必要とされるU23カテゴリー新規組は、成功例が少ないことが分かりました。
これは予想通りで、上の2つが主な原因だと思われます。
U23に登録される19歳〜23歳は、有望な選手ほどすでにトップリーグでプレーしている割合が多く、新たにU23が獲得できるレベルの選手でこれからトップチームに関与する程ばける選手が少なくなるのは必然です。
そうなると、ユベントスNext Genの補強戦略としては、もちろんトップチームへの昇格も見込むものの、そうはいっても基本的にはNext GenのセリエB昇格のための選手を獲得するのが現実的でしょうか。
終わり
さて、今回は「ユベントスユース加入カテゴリーから考えるユベントスユース」でした。
試合前の15分で作ったにしては…良い感じではないでしょうか
(自分に甘め)
今後ともユベントスユースを楽しんでいきましょう!