【第7回】週刊・ユベントスユース考察
今回は代表ウィークによりU19やNext Genの試合も空いたことだし、良い機会なのでシーズン序盤の成績や結果を振り返ることにしよう。
ユベントスU19
カンピオナート・プリマベーラ1
①序盤成績の評価
リーグ戦第5節が終了し、ユベントスU19は現在第2位につけている。
今季はモンテーロ新監督の1年目にあたるシーズンで、チームとしてまとまるのに時間がかかるだろうと見ていたため、この高順位は予想以上の成績。
例年強豪とされるアタランタU19(現在14位)やインテルU19(現在17位)が絶不調のスタートを切り、ローマU19(現在4位)も昨季のような圧倒的な強さを見せていないことを踏まえると、やはりU19は強豪でも不安定な状態に陥りやすいカテゴリであることは容易に考えられる。
そうすると、新生ユベントスU19の序盤の成績は素晴らしいものであるといってよいだろう。
②懸念点だった新加入アタッカーと守護神
マンチーニやイルディズといったU19世代のスター選手を獲得したユベントスU19。
昨季U19のエースで今季Next Genの主力、トップチームにも顔を出し始めたイリングですら、加入当初はチームに馴染めず時間がかかった。
そんなわけで、今季の新加入のアタッカーたちがチームに貢献できるまで耐えられるかが鍵だと考えていたが、その心配は無用だった。
特にイルディズは加入直後から主力級の活躍を見せ、攻撃フェーズでは欠かせないピースとなるシーンも多い。
加えて、守護神問題も懸念点だった。
昨季はセンコという立派な守護神がゴールマウスを守っていたため、ユベントスU19はUEFAユースリーグで好成績を残すことができ、リーグ戦でも優勝プレーオフに駒を進めることができた。
今季はセンコがNext Genに昇格し、新たな守護神が必要とされた。
第一候補はスカーリア、時点でダッファーラ。
どちらか一方が圧倒的に優れているというわけではないが、この2名は期待以上のパフォーマンスを見せてくれている。
今季は2名体制で支えられるかもしれない。
UEFAユースリーグ
好成績でスタートしたカンピオナートとは対照的に、UEFAユースリーグでは苦戦を強いられている。
PSG U19とベンフィカU19という強豪との連戦だったこともあるが、昨季準決勝まで駒を進めているユベントスU19としては、相手がどこだろうとグループステージは突破して昨季以上の成績で終わりたい。
助っ人枠のエンゾアンゴも精細さを欠いたが、これに関してはそもそもどうしてCBをNext Genから補充したのか疑問が残る。
もともとCBはハイセンやチーティ、デッラバーレで計算が立っており、補充するなら素人目線でもRBが筆頭候補、次点でアタッカーやLBが挙げられるはずだ。
実際RB主戦場のムラッツィも呼ばれたが、起用されたのはRMだった。
これは正直采配ミスが否めないが、今は模索期間。同じミスを繰り返さなければ良い。
ユベントスNext Gen
セリエC
開幕戦以降勝利なし、直近で連敗しているユベントスNext Gen。
ブランビッラを新監督に迎え、こちらも序盤は模索期間として結果は妥協できるだろう。
敗北したレナーテ戦は審判が酷かったのもあるし、退場者を出して自滅した試合も少なくないのでそこまで悲観する内容ではない。