【21/22 セリエC 第1節】ユベントスU23 vs ペルゴレッテーゼ
2021年8月末
ペルゴレッテーゼのホームスタジアムでキックオフしたセリエC第1節はユーヴェU23の勝利に終わった。
ペルゴレッテーゼが拠点とするクレマという都市はミラノ、パルマ、ブレシアの中間地点に位置する。
メンバーリストと採点
↓ペルゴレッテーゼ
↓ユーヴェU23
採点
#1 イスラエル…6.5
#26 バルビエーリ…6.5
#13 ポーリ…6.0
#5 デ・ウィンター…7.0
#6 アンツォリン…5.5
#8 レオーネ…6.0(’62→#17 ズエーリ…7.0)
#21 ミレッティ…7.5
#16 セルサンティ…6.5
#10 スーレ…5.5(’62→#23 アケー…6.0)
#27 クドリグ…6.0(’70→#11 ブリゲンティ…7.0)
#7 セクロフ…6.5(’70→#31 ペコリーノ…6.0)
MoM
😍😍😍ミレッティ😍😍😍
プレシーズンマッチでは同じプリマ組のデ・ウィンターやスーレに出遅れた感が否めなかったが、この試合は「彼の時代の始まり」を感じさせられるものとなった。
まず、とにかくチャレンジする。
無意味なシーンや今じゃなくて良くね?ってシーンは一切見られず、俯瞰カメラで観ていて「そこ通せたらデカい」と思ったシーンで確実にチャレンジする。
育成年代においては、(たとえU23がセリエCにいる以上ある程度の結果が求められるとはいえ)こういうプレーは別にそれが失敗しても全く構わないと思っているので、これからも続けて欲しい。
先制点のシーンは見事だった。
まるで逆足ウィンガーのような鮮やかなシュート。
ファイナルフェーズにおける相手ディフェンダーへの仕掛け方は、さすがU17時代にトレクァルティスタで17試合16ゴール6アシストというトップオブトップの成績を収めただけあるわ。
今季U23では既に2試合2ゴールを記録しており、マジで今U23を観ておけばあなたも「彼の時代の出発点」の目撃者となれるかも!🥳
攻撃面だけしか書いてない気がするので、守備面も少し。
守備面においてはやはりまだ改善点が見受けられる。
具体的には、押し込まれて自分サイドに展開された瞬間のポジショニングと、リスク管理。
順番が前後するが、ここでいうリスク管理とはリトリートやプレスバックなどあらゆる守備シーンにおいてどのタイミングで「奪うための守備をするか」ということ。
今足を出して自分が抜かれたら後ろのカバーは間に合ってないからヤバい、じゃあディレイで。とか、後ろにしっかりカバーいるから今は積極的に奪う守備をしよう、とか。
押し込まれて自分サイドに展開された瞬間のポジショニングとは、失点シーンがそうなんだけど
一度押し込まれる→右サイドから左サイド(ミレッティのサイド)に展開された瞬間に、ミレッティを含む中盤がDFラインに吸収されすぎて、バイタルエリアやマイナスの位置にいる相手が空いてしまう。これはトップチームでも本当によくある失点パターンなので難しいんだけど😭
ミレッティに関してはまだまだ書けるけど、これくらいで。
ユーヴェU23
・ミレッティとレオーネの違い
MoMであれだけミレッティについて書いたのにまだ書くのかよ!
はい、書きます😆、、、とはいえレオーネについてがメイン。
先述した通りミレッティが積極的な中盤だとしたら、レオーネはチームの「バランサー」といえよう。
ミレッティが持ったときは攻撃のスイッチが入り、安定志向のレオーネが持つと「落ち着こう」という状況になる。
「落ち着かせる」ことの重要性は、トップチームの忙しく慌しいエンポリ戦を観た方は痛いほど身に染みたと思う。
「前プレ行き過ぎじゃない?」
「焦りすぎてない?」
アッレグリ「まだ20分あるぞ!」「まだ10分あるぞ!!」
試合中何回アッレグリがこう言ってたことか。
・プリマ組
今季U23はガローファニ、リッチオ、デ・ウィンター、ンテンダ、バレネチェア、セクロフ、ミレッティ、コッター、スーレ、ダ・グラカといった、いわゆる「20/21プリマ主力勢」が軒並み昇格してきたチームとなっている。
今回出場したのは、デ・ウィンター、セクロフ、ミレッティ、スーレ、ンテンダの5人。
コッターとバレネチェアは残念なことにどちらも重症で今季は冬までは欠場濃厚。
コッターは今季いっぱい無理かも、、、
プレシーズンマッチでも活躍したデ・ウィンターは本当に安定しており、U23でも今季は主力として経験を積む1年となるでしょう。
セクロフはプリマ時代からそうなんだけど、コンディションの波が激しめ。
スーレのような天才タイプではなく、走力で補う頑張り屋さん。
先制点はセクロフのプレスバックが起点となり、勝利に貢献した。
スーレもプレシーズンマッチではめちゃくちゃ活躍したけれど、今回は下振れだった。
ボール離れが悪く、ロストポイントに。完全に調子の悪い証拠。
まぁ10番だしチームからもファンからも期待されていることに変わりはないので、長期的な目で見守ろう。彼なら大丈夫。
ンテンダはプレー時間が短いのであまり評価はできないが、最後の最後で相手にPKを献上しそうになってヒヤッとした。ノーファウルだったけども。
ンテンダのような「グイグイ攻めるぜ」ってタイプのサイドバックはセリエCの舞台で吉と出るか凶と出るか楽しみではある。
・新戦力組
今季U23の新戦力組(夏季加入)はローンバックも含めると
ストラマッチョーニ、ポーリ(👴OA枠)、ニコルッシ、パルンボ、ズエーリ、セルサンティ、クドリグ。
このうち今回出場したのは、ポーリ、ズエーリ、セルサンティ、クドリグ。
U23のオーバーエイジといえばアルチビアーデだと思うけど、彼は退団したのでその代わりとして加入した選手がポーリ。
オーバーエイジ枠は若手が揉めたときに真っ先に静止したり、試合状況からチームに必要なことを冷静に判断して声かけたり、そういった「経験があるからこそできること」を期待する。もちろんプレーの質もだけれど。
セルサンティは2002年生まれとファジョーリやレオーネの一個下ながらセリエCでのプレー経験が豊富なベテランくん。
うん、たしかに、脱力しきっていて余裕を持ってプレーしている感じ。まだ特徴が掴みきれない。
ボールは持てるタイプなんだろうけど、目立つタイプでもないのかもしれない。まだ本当にわからない。
途中投入のズエーリはボールタッチが柔らかく持てるタイプのアンカーかな。
2点目のアシストシーンもお見事で、クリエイティブなプレーもできちゃうのかぁと🥰
クドリグはポストプレーやその前後の駆け引きが上手い。
ボールの落下地点に入るのが早いし、身体の使い方もちゃんとしている。
これでいうと多分マルケスやペコリーノより上手い。
ダ・グラカと良いライバルになりそう、てかダ・グラカとのツートップも見てみたい。
ペルゴレッテーゼ
・14番Villa
とにかくこの14番Villaが群を抜いて良かった。(25番のZennaroも上手かったけど)
調べてみると前所属はレナーテ。インスタ見る感じモンツァユース出身ぽい。(フォロワー2000人しかいなかった)
この選手は左サイドバックでプレーしていたけど、とにかくよく走る。アッズーリ・エクスプレス😆
しかも攻撃参加のタイミングも絶妙で、嫌なときに嫌なところに顔を出してくる。
ペルゴレッテーゼのほぼすべての決定機シーンに絡んでいた印象がある。
さすがキャプテンだと思って調べたら、なんとまだ21歳だった。
すでにセリエCレベルは60試合以上経験しており、来季はステップアップしそうな予感。
まだ一度もセリエAクラブが保有したりはしていないと思うが、どうなるだろうか。
おわり
ここまでお読みくださりありがとうございました!🙇♂️🙇♂️🙇♂️
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