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【人生はネタだらけ】左胸の全摘を選択しました

はじめに

 私は自身の乳がんの記録として本記事を書いております。
医療関係者でも医療を学んだ経験があるわけでもありません。
本記事で乳がん治療の方向性を指し示すものではありません。

全摘とは

 ここでの『全摘(ぜんてき)』とは、「乳頭を含み乳房全てを切除する乳房切除術」という乳がんの治療の一環である手術を指しています。
これに対する言葉として『部分切除』があり、「(乳房の)温存手術」とも呼ばれます。

全摘の決定打

二つ目の悪性腫瘍が見つかりました

 手術に向けていくつか検査をした結果、再エコーで3ミリ程度の腫瘍がもう一つ見つかりました。先に見つかった6ミリ程度の悪性腫瘍から比べると、自分で触ってもシコリと分かりません。

 この小さい方の腫瘍を生検(細胞の検査)にまわしたところ、一つ目と同じ悪性腫瘍の特徴を持つことが分かりました。この3ミリと6ミリの間の距離は2センチ弱で、その間が乳管でつながっている可能性が出てきました。つまり今後は同じようにして悪性の腫瘍が発現する可能性が出てきたのでした。

ガン保険勧誘のイベントで乳がんの模型がありました。良性腫瘍1つに、悪性2つ。
細かい特性は異なりますが、模型と似たような感じになりました。

乳がんの治療は切除後の再発予防

 乳がんの治療は、手術の後、転移を含む再発を防ぐための治療が5~10年続くことがほとんどです。「部分切除」で乳房を温存したとしても、その後、転移や新たなガンの発現に注意しながら予防治療を継続することになります。ガンに発現する場所を与えるぐらいならば、発現の可能性のある個所=乳房をとってしまえ!というのが「全摘」という選択なのです。

私のがんの特徴と今後の治療の予定

手術前の検査の段階で得られている私の乳がんの特徴についての情報と、その特徴から現在考えられる今後の治療の方向として説明を受けた治療の方針をメモしておきます。

針生検=注射針や器具を使って腫瘍の一部を取り出しガンの特徴を分析します。
麻酔をするときもありますが、乳房に針を刺すのでそこそこ痛いかったです。

ホルモン療法が有効そう⁈ サブタイプとは?

ホルモン受容体」の文字に並んで「強陽性」とあります。「陽性」というと悪い印象を持ってしまいましたが、今回はホルモン療法が有効であることを示しています。
もう一つ下の「HER2タンパク」は「1+陰性」とあり、そして「増殖性が低い」となったこの段階では「ルミナルA」タイプとなります。女性ホルモンを養分として増殖タイプなので、手術後は養分となる女性ホルモンを抑制する方向の治療を行っていきます。
乳がんの場合「トリプルネガティブ」と呼ばれる「3つの陰性」だと、治療の道は険しいものになることが多いようです。

手術する際にリンパへの転移してないか要確認

 初回の診察の約1週間後にMRI検査を受けましたが、造影剤を入れた後、心拍が急低下したこともあって途中で終わってしまい鮮明な受像ができませんでした。
 そのため手術中にガン細胞が放射線で映るような注射をして確認することになっています。この確認結果次第では、今後の治療や予防の方向性も変わってくる可能性があることを気に留めておくことにします。

今回のまとめ

『部分切除』から『全摘』変更になって

 乳腺外来のかかりつけ医では「ステージ1の6ミリ程度の腫瘍なら部分切除になるかな」と言われていたこともあって、『全摘』の話が出たときは、動揺した自分がいました。
 SNSも含めていくつか言葉もいただいて落ち着けたというのもあります。
「そりゃ誰だって怖いでしょ」「それでも生存に向けた選択肢を」等、共感をいただきながら自分にとって何が重要なのかを考えるキッカケになりました。

先人と治療に関わる人たちに感謝

 現時点では乳がんの6~7割を占める典型的なタイプと出ています。これも乳がんの過去の患者さんたちのデータが集約されて今の治療法があるのだなと実感がわきます。
 その一方で現在進行形で厳しい治療に取り組まれているガン患者も多いです。色々な情報が入手可能な時代ですが、ガン治療には自分のガンを担当医師を中心に確認しながらその時の最適な治療を一つ一つすすめていくことが大切なのだなと思いました。

最後に一言

”今後の寿命と片乳房を天秤にかけたら話はそんなに難しくなかった”

by じゃんねぇ


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