初めての16ミリフィルム(minolta-16 MODEL-P)
表題のミノルタ16はサブミニチュアカメラ、スパイカメラなどと呼ばれるカメラで、他に16ミリフィルムを使うカメラとしては、キエフ16.ヤシカ16.コーナン16(ミノルタ16の前身).mec16sb.steky.などが有名です。
私が持っているのはミノルタ16シリーズの中でも廉価モデルで、ミノルタ16モデルP。リサイクルショップやネットフリマやオークションで結構売りに出されており、容易に手に入ります。
シャッターは1/100で、ストロボは1/30。
絞りは3.5から16。
本体を引き出してフィルム送りとシャッターチャージをするモデルではなく(このモデルが欲しい。シャッターも1/25.1/50.1/200に設定できるのは大きい)、普通に巻き上げる感じです。
ミノルタ16Pを使用するメリットは、持ち運びやすい事と安い事。
デメリットは、自家現像になる事(現像してくれるところもありますが、高額で現実的では無いかと思います)で万人受けしない事と、データ化しにくく、露光面積も小さいです。フィルムの露光面積はデジカメで言うところのセンサーサイズに相当するので、これが一番のデメリットかもしれません。でもサブミニチュアカメラの意義は小さく持ち運びやすい事だと思うので、目を瞑ります。
カメラを持ち出すか迷って持ち出さず、結局持ってきたら良かったなってこと時々あるんですよね。撮影するって分かってる時は、135か120で撮るのですが、迷ってるって事は、撮るかどうか分からない。なのに荷物が膨れる。あー撮らなかったって事もあるし。
そんな時に見た映画の「クーリエ 最高機密の運び屋」と「ジョーンの秘密」。両方ともスパイ映画ですが、ミノルタ16かキエフ16っぽいサブミニチュアカメラが作中に出てきます。以前から、本体一台とフィルムカートリッジも一つ持ってはいたのですが、後押しされ買い足して使い始めることにしました。
現像はJOBOの1520を買って、リールもJOBOの110フィルム(110フィルムは16ミリ幅なので使えます)用のものを買いました。フィルムはバルクロールしか無い代わりにコストが安いです。今の135フィルムの値段は、、。
フィルムフォトグラフィープロジェクト(ニュージャージー州から出荷)では、16ミリの片穴Kodak 5222ダブルXが25フィートで売っています。これを一個のみ、最も安い送料で購入した場合の値段は52.99ドル(7800円くらい)です。
ミノルタ16は専用カートリッジに45から50センチ程度にフィルムをカットして詰めます。25フィートは7.62メートルですから、約16本フィルムができます。これは20枚撮りです。あまり長く詰めすぎると、カートリッジへの収まりが悪く、ネガに傷がついたりするので、50センチ程度にしておいて下さい。フィルムカウンターも減算式で20までしかありません。
値段比較の場合、同じ枚数にする必要があるので、1.8倍ですね。52.99ドルが8000円と仮定して36枚撮り相当に換算すると14400円。これを出来上がる本数である16で割り1本900円になります。中身が同じシネスティルのBWXXが135の36枚で1本1650円ですから、安いですね。差がもっと大きいのはカラーです。令和5年現在でも16ミリのカラーネガが現行販売であるんですよ。Orwoの直販でNC500を100フィートと400フィートで売ってます。買うかどうか迷ってるんですが、買うとしても暫く先かな。
かわうそ商店さんでも、両穴のOrwo UN54を100フィートで扱っておられましたが、2023年10月5日時点では無いですね。片穴の10フィートも前まであったのですが、売り切れになっており問い合わせた所、Orwoの方から、特殊な長さの注文は今後受けないと通達があったそうです。今後はフィルムフォトグラフィープロジェクトかOrwoから購入することになりそうです。
かわうそ商店さんで再度取り扱いが始まると良いのですが、なにぶん使用する人口が少ないので、難しいものがあるのでは無いかと思います。
ちなみにフィルムフォトグラフィープロジェクトでは最も安い送料でも、USPSからLXで始まる追跡番号付きなので、パートナー会社からUSPSに引き渡されたのちは、日本郵便のサイトでも追跡可能です。私は9月12日に購入し9月27日に到着しました。
到着を待てずかわうそ商店さんで両穴のUN54の100フィートを購入して使い始めたので、しばらくはUN54を先に使うことになりそうです。
ミノルタ16は、ダークバッグ内又は暗室内で、カートリッジにフィルムを巻いて詰める必要があり、リールに巻くときも同様で、この傷はカメラが原因か、自分が原因か調査中ですが、途中しか入っていないので、おそらく自分です。
データ化は100均で購入したスマホに取り付ける簡易なマクロレンズで撮って、拡大トリミングしているので、荒れていますね。110も使えるフィルムスキャナーで試すか思案中です。
カートリッジへのフィルム装填やスキャニングなど色々と工夫しなければならないところを、どうしようかと考えるのもまた楽しい。
現像はロジナール1+50、20℃8分です。
カリカリの粒状感。嫌いじゃないです。パーフォレーションと相まってフィルム感が出ているのではないかと。
皆様からのサポートはありがたくフィルムや暗室関連の費用、又はフィルムの存続に寄与すると思われることに、使わせて頂きます。