コーヒー現像
コーヒー現像、少し気になっていました。インスタントコーヒーで白黒フィルムを現像するあれです。
検索すると特定のフィルム向けの処方を編み出した人までいて、誰でもできる様に考えられた子供騙しの方法と断じるのも早計かと思います。
今回は諸事情で18コマだけ撮影して巻き上げていた最後のアリスタエデューウルトラで以前撮影していたものです。カメラはスメナ35で私が撮ったものと息子が撮ったものが混ざっています。
私は補正があまり好きではないので、いつも通りスキャンしたままです。
コーヒー現像は薬品の供給が無くなっても、インスタントコーヒーや元末のビタミンC、それに炭酸ソーダ(世のお母様方の掃除の味方!いや、決して掃除は女性がと言っているわけではないですよ。私の使った製品にお母さんの味方と書いてあるので、、。)は無くならないでしょうし、定着もカルキ抜きは無くならないでしょう。
まあ薬品の供給がなくなるということは、フィルムの供給もなくなる状況でしょうけどね。
後は、写真薬品よりもコーヒーやビタミンCなど普段日常生活にありふれているものばかりなので、薬品という単語のイメージや、有害性などで躊躇していたり反対を受けている人には、良いんじゃないでしょうか。
(色々な処方があり全ての現像液が、というわけではありませんが)現像に用いる主薬はハイドロキノンというもので、市販薬にも有害性として明示されております。ただ、これコーヒーに含まれていますし、ビタミンCにも含まれています。
必要なものは、インスタントコーヒー(豆から挽いたものは不可らしいです)と、コーヒーの現像作用が弱い為補完するビタミンCの原末、それに炭酸ソーダです。
炭酸ソーダ16グラム・ビタミンC5グラム・インスタントコーヒー12グラムを300mlの水で溶きます。これが現像液です。カブる場合は臭化カリウム(ブロムカリ)を1〜2グラム入れる人もいる様ですが、今回は身近にあるすぐ手に入る物を使うのが趣旨でもあるので入れません。持っていないのが理由でもあります。
ただ今回は、初回かつ400という事で、ビタミンCを倍近く入れました。入れすぎですね。温度は25℃で25分間1分連続攪拌と50秒経過毎に10秒攪拌しました。
停止は水もしくはクエン酸で大丈夫な様で、水にします。
定着はカルキ抜き15グラムを300mlの水で溶きます。
あ、300mlなのは私の使うパターソンのプラスチックタンクが300mlだからです。
また、コーヒー現像の処方は検索すると諸先輩方が、色々載せてくれているので、参考にされると良いと思います。
基本的には、感度の低下などがある様ですが、増感現像の反対で、減感現像をしていると思えば良いと思います。
低コントラスト(眠いと表現するらしいですね)且つ粒子感が出ていますね。その辺は好みの問題でしょうが、それよりも「あ、ほんとに像が出てる」というのが正直な感想です。
後は、ビタミンCが200グラム入りなので、暫く挑戦して精度を上げていけたらと思います。