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フィルムの感度について

フィルムには、其々感度があります。光にどれだけ反応するかを国際規格ISOで表示されています。

私は写真は加工しないので、感度の参考にしてもらえたらと思います。

ISO6やISO25のフィルムなど一部特殊なものを除くと、50,100,160,200,320,400,800,1600,3200となっています。これはネガの場合で、リバーサルでは、以前は200や400もあったようですが、現行品では50か100しか無いと思います。

ISO50位までは、シャッタースピードを稼げない分手持ちでは厳しいかもしれません。手持ちでブレない目安は1/30から1/60と言われています。私は1/30でギリギリです(被写体にもよります)。

ISO6なんかは、バルブ撮影(シャッターボタンを押している間シャッターが開き続ける機能)が必須ですから、三脚必須です。

富士フィルムのナチュラ1600が廃盤になっていますので、現行のフィルムで手に入るのは、800までで、コダックのTMAX P3200やイルフォードのDELTA3200は表記に3200と書いてありますが、これはISO3200相当に増感現像しても品質を保ったまま鑑賞に耐えうる、というもので実行感度は800程度です。

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これはTMAX P3200で室内、外は明るめの小雨、F5.5 シャッタースピードは忘れましたが、125か1/250だったと思います。


フィルムカメラで撮影するときは、このフィルム感度・絞り・シャッタースピードで露光量を調整します。同じ絞りとシャッタースピードだとフィルム感度で明るいか暗いかが決まるわけですが、ネガフィルムは暗いよりも明るい側の方に粘りやすくなっています。(あくまでも比較すると)暗いのは対応しにくいけれども、明るい方は何とか鑑賞に耐えうるようになっている、ということです。

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天気が雨で12月の夕方、室内、F4.5のSS1/30でISO100だとこんな暗さです。ブローニーの初自家現像なので、液量が足りず端が現像されていませんね。セピア調になっていますが、何も手を加えていないれっきとしたカラーネガです。


では、感度が高いほど良いかというとそうではなく(良い悪いよりも好きか嫌いかという問題ですが)、感度が高くなるにつれて、光に反応しやすい分暗いところでも撮りやすくなる代わりに、同じ銘柄でも感度が高い方が粒子が粗いです。


粒子が粗いとは、表面がデコボコしているということですから、その集合体として像を形成している関係上、ザラザラした画像になります。精細で綺麗とは離れる代わりに、フィルムらしいという評価もあり、表現方法としてあえて使うのであれば良いと思います。

感度とは少し話が逸れますが、表現として粒子を粗くする方法は、増感現像をするか期限切れのフィルムを使うかです。期限切れのフィルムは粒子が粗い以外に、感度の低下とカラーバランスが崩れる(少なくとも崩れやすい)という現象が起こるので、コントロール不可で予想もできないので、運否天賦です。

入手性と粒状性と感度と値段を考えるとISO400が使いやすいというのは、分かる気がします。

皆様からのサポートはありがたくフィルムや暗室関連の費用、又はフィルムの存続に寄与すると思われることに、使わせて頂きます。