山手線一周をサイクリングしてみた
長期休みを利用して東京へ行った。
東京を訪れるのは約2年ぶり。
就活期によく行っていた時は夜行バスを用いていたが、社会人になった今は、あっさり新幹線で移動するという選択肢を選んでしまった。
楽な移動手段をとってしまったのは許してほしい。
というのも、この東京訪問の目的は、過酷なチャレンジのためだったから。
それは、『山手線一周サイクリングチャレンジ』
ただ山手線の線路沿いを自転車で一周しようというもの。
どうしてこんなことをしようと思ったのかと言うと、東京で日常を味わうと何を感じられるのか知りたかったから。
僕の中では、自転車は日常との結びつきが強い乗り物だと思っている。
自転車を漕いでいると、どんな街であってもそこで暮らしているかのような感覚を得られる。
この体験を、日本の中心東京でしてみたかった。
今日は、実際に体験して気づいたことについて話していきたい。
①東京が日本の中心である理由
東京が大都会であるというのは今までの訪問で気づいていたが、今回は他の都市とのレベルの違いがよく見えた。
というのも、どこまで行っても高層ビルが途切れないから。
東京駅から反時計回りに進んでいる時は、ビル街の終わりが見えず、本当に進んでいるのか不安になったくらいだった。
もちろんビル群がないエリアもあったが、そこもなぜか生活感を感じず不思議な気持ちになった。
というのも、大きなスーパーやホームセンターが全く見当たらなかったから。
大阪や名古屋とも少し違う都会の様相を見せる、これが東京の中心かと思わされた。
②東京というのは大きなハコでしかない
東京は「東京」という言葉でまとめていい街ではないなと思った。
これは大阪にもわりと当てはまるかもしれないけれど、「東京」という大きな括りの中に多種多様な街があった。
原宿や新大久保はわかりやすいけれど、駅ごとに色があり、そこにいる人たちの雰囲気がガラリと変わってしまう。
さらには、五反田や新橋などのマイナー駅(?)でも、そこだけで遊べてしまうほど街が完成している。
このように駅ごとに一つの大きな街が形成されているのが新鮮で、とても面白い発見だった。
③電車が東京を優しくする
僕は高い建物ばかりが並ぶ中にいると息が詰まりそうになる時がある。
正直、サイクリング中もずっと続くビルに嫌気がさす瞬間もあった。
しかし、そんな景色の中を電車が通るだけで、東京はすごく優しいものになった。
電車が地上を走っていることは、東京の人の大きな支えになってるんではないだろうかと思った。
東京は憧れの街。でも、、、
東京という街は不思議だ。
そこで暮らして働いている人たちが、この日本を動かしているように感じる。
大学時代から、自分もそんな中心で戦いたいと思う瞬間が時々あった。
でも、今はその気持ちも薄れてきたし、今回の旅を通じて東京で暮らしたいと思うことはなかった。
自分の中での暮らしにおける大事にする軸が変わってきたからだと思う。
僕は街歩きやサイクリングを純粋に楽しめる優しい街で暮らしたい。
たしかに今回のサイクリングは楽しかった。
しかし、道の複雑さや人の多さ、建物の高さに疲弊していた瞬間があったというのも事実で、この街で日常を楽しめる気はしなかった。
僕の中で東京はずっと憧れの街だ。
でもそれは暮らしたいという憧れではなかった。
たまに訪れてその一部になりたいという憧れだった。
僕はこれからも東京から離れた街で戦って行く。
そして、たまに東京を訪れて、自分の存在感を味わいたい。
これが僕なりの東京の愛し方。
日本の中心との関わり方。
おまけ:一周中に撮った写真
ちなみに所要時間は5時間くらいでした(昼食、休憩を除く)!
では、次回は大阪環状線1周サイクリングでお会いしましょう(?)
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