ホッピーがないのは、僕の社会問題
こんにちは、クリエイティブディレクター / 知財ハンターの出村です。
僕は今、デザインウィークに参加するためにミラノに向かって、イスタンブール空港のラウンジでこの文章を書いている。
ここには、トルコならではのヨーグルト飲料に始まり、各国のワインやウィスキー、もちろんビールも揃っています。ゆるりとした時間を過ごしているのですが、どうしても見逃せないストレスがあります。それはホッピーがないこと。
そう、僕は無類のホッピー愛飲家です。
少し変わっているのは、焼酎(通称 なか)を割らずにホッピー(通称 そと)のみをストレートで飲む「そと派」。
飲んだことない方のために、ざっくりと解説をいれるとホッピーはビアテイスト清涼飲料水で70年以上の歴史があるブランドです。焼酎を割ることで気持ちよく酔っていける飲み物。
そと派になったのは、10年前。
きっかけは、ある会食の後にどうしても企画書をかかなければいけなくて、酔わないために、そとだけをオーダーして飲んだんだけど、この体験がとても電撃的だった。
我慢のつもりで、いつも飲んでいるノンアルコールビールの代わりに試してみたつもりが、めちゃくちゃうまかった。僕は普段、スーパードライか黒ラベルを飲むことが多いんだけど、なんならビールよりホッピーが好きだと気づいた。
それ依頼、我が家には常にホッピーが常備され、居酒屋に行ってもホッピーがあればビールより先に頼む。ホームパーティに呼ばれれば、ホッピーを持ち込む。そんな人生を送っている。
うまいから飲んでる
同席している人から「酔いたくないからホッピーストレートなの?」と聞かれて「ちがう、うまいから飲んでる」と毎回説明するのも、10年やってると疲れてきた。
ホッピーそとストレートは美味い。
ただこれだけのことを、社会に認知してもらうことで、僕の人生にはメリットがある。
ホッピー遭遇率の低さ
そしてさらに問題なのが、ホッピーを置いてない店がまだまだ多いということ。ホッピーがないから、我慢してビールを飲んでいる。
これは、個人的な大問題であり、同じ気持ちの人が100人いるなら大袈裟にも社会問題といってもいいだろう。
特に、今日みたいに海外に来てみると、ホッピーがそもそもの選択肢として認識されていないのではと、壁の高さを感じてしまう。
ホッピーは、僕にとってビールを模倣したノンアルコール飲料ではなく、ホッピーというカテゴリだ。
文化であり、日本が生み出した知財だとも思っている。
ホッピーのポテンシャルを最大限まで高めるには何が必要なのか。
70年以上にわたって積み上げてきた歴史とブランドを、どのように再解釈すると、世界に刺さっていけるのか。
想像するだけでワクワクするお題。
ずっと思ってきたことだけど、イスタンブールのラウンジでレッドブルを飲みながら、ついにこの話を書きたくなった。
同じ気持ちの人、どれくらいいるんだろうか。
僕が元気なうちに、世界中どこいってもホッピーで乾杯できる未来をつくりたい。そんな個人的欲望を形にしたら、きっと世界はもっとハッピーになるはず。
※これを書いているうちに、人生で初めてトランジットをミスしてしまった。きっと忘れられない文章になる笑