〜エデュコレインタビュー:出展団体⑧【津和野町教育魅力化事業】〜
こんにちは!
今回のエデュコレは、関東,東海,関西,九州の4地域で開催し、インターン生も多様な地域から集まってます。このnoteでは、インターン生が出展団体さんに赴き、インタビューをしてきた記事をUPしていきます!
記事を見て、出展団体さんのことをイベント前に知ることで当日がより充実した時間になるかと思います。また、今回参加できなくても、興味・関心のある団体や学校はきっとあるはず。このインタビュー記事が、その団体の活動をより詳しく知る機会にもなればと思います。
是非チェックしてみてください!
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今回は、島根県津和野町で、教育魅力化コーディネーター(小中連携)のお仕事をされている住田桃子さんにお話を伺いました。なんと2年前のエデュコレが、住田さんが今津和野でお仕事をされるきっかけの1つになったのだとか…!
ー津和野で、コーディネーターになられるまでの経緯を教えてください。
大学を卒業後、地元で教員を3年間していました。教員2年目のときに、『学校ってこのままでいいのかな』と違和感を感じるようになりました。私が感じた違和感は大きく分けると2つあって、1つ目は、子どもが「ここで評価されないと自分はだめなんだ…」と思ってしまう閉鎖的な環境であるということ。例えば、勉強ができないと『自分はダメな人だ』とまで思いつめ、それで落ち込んでいる子がいるのが辛かったです。2つ目は、学校の中の学びだけだと、リアルな学びや主体的な学びに繋がりにくいこと。私は、学外の人や物だったり、リアルなものを授業の中に取り入れたりした方が、子どもたちの自然な学びに繋がるんじゃないかなと思っていました。けれど、実際教員をしていると、リアルな学びを取り入れようとしても、手を広げられる余裕もない。どんな資源や人がいて、それをどう引っ張ってくるのかもわからない。必要だと思うけれど、実際にやる難しさも感じていました。
そんな違和感を感じながら、学校教育をもっと客観的に見たいと参加したのが、エデュコレin関東2017でした。大学時代にLearning for Allの学習支援事業に参加したことをきっかけに、いろんな教育のかたちがあるというのは知っていたから、もっと具体的に知りたいなと。
そして、ちょうどエデュコレの前夜に「教育✖︎地域」というテーマのイベントも開催されていたので、そこにも参加しました。そこで出会ったのが、教育魅力化事業でした。その時は面白いことしているなあと思うだけだったのですが、次の日のエデュコレに行くと、またいる!ってなって。笑 もう一度詳しくお話を聞いてみると、『もしかしたら、自分の感じている違和感を解決できるヒントをもらえるような取り組みかもしれない…』と思ったんです。そこで、その翌年の2018年夏に、津和野町で開催された「教育フォーラム」に参加したことをきっかけに、初めて津和野を訪れて、2018年冬にはコーディネーターになることを決め、2019年4月から津和野に移住し、小中学校のコーディネーターとして働いています。
ーコーディネーターとしてどんなお仕事をされていますか?
主に普段のお仕事は3つあります。(どんどん変化していますが)
1つ目は、津和野の小中学校の総合的な学習の時間のサポート。具体的には授業案づくりの先生の壁打ち相手となったり、地域との連携をするときのパイプ役などを中心にやっています。2つ目は、地域との繋がりづくりです。私自身もともと津和野出身では無いので、公民館さんとのコミュニケーションや地域の大人とのつながり、歴史が文化の勉強も大切にしています。3つ目は地域の学び場づくりです。地域の大人と子どもが交流するフォーラムを開催したり、大人の学び場を設計したり、今は大人と子どもの部活動も計画中です。
まち全体が学びの場を目指して、コーディネーターや教育委員会の方々と議論しながら形作っていくのがとても面白いです。
ーコーディネーターになって3ヶ月。どんな風に感じられていますか?
先ほど、コーディネーターや教育委員会の方々と形作っていくのが面白いと言いましたが、津和野にはそれぞれ様々な特技をもったコーディネーターがいて、それをお互いに理解した上で仕事を進める環境があることが素敵だと感じています。コーディネーター同士で定期的に集まる機会があり、仕事についての共有だけでなく、お互いが今考えてることや悩んでいることについても話すんです。最近では小中高校たての視点から、子どもたちの学びに必要なことは何か?というワークショップを自分たちで進めています。そういった交流を通して、お互いの強みも弱みも知っているからこそ、助け合うことが自然とできているチームだなと感じます。
コーディネーターの強みは、余白があること。余白をうまく使って、学びの場を拡張させたり、人と人を繋いだり、俯瞰の目で考えたり、それって本当に必要なことなのか?という風穴を作ったりできる人なのかなと感じています。コーディネーターのお仕事の面白さは正解と言われることをする、というよりは正解を作っていくところにあります。まだまだ私自身も探求中です!
ーありがとうございました。