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【エンジニア】銀行員からiOSエンジニアへ、異色の転向。delyだから実現できた、急成長の理由

delyに中途入社し、活躍しているエンジニアにフォーカスしたインタビュー。

今回は、新卒で大手銀行に入社後、エンジニアへ転向した滝野翔平さん。銀行の営業マンからまったく職種の異なるエンジニアへ挑戦したときに感じた葛藤や成長、delyのエンジニアとして働くなかでのやりがいと、これからの展望をお聞きしました。


このnoteに登場する社員

滝野 翔平(たきの・しょうへい)
2021年に新卒で大手銀行に入社し、個人営業を担当。2022年3月に退職し、テックスクールを経てアプリの制作・運用を行う会社へ入社。SNS関連のアプリケーションのiOSエンジニアとして開発に携わる。2024年4月、delyへiOSエンジニアとして入社。

銀行員としての葛藤とエンジニアへの転向

── delyに入社するまでのキャリアについて教えてください。

滝野:
新卒では大手銀行に入社し、個人営業に従事していました。入社した理由は、日本の金融リテラシー向上につながる仕事をしたい、ということでした。

大学生になってから両親と保険などお金周りの話をすることが多くなりました。その中で日本では身内で保険やお金の話をしづらい空気があることに気が付き、大学ではそのようなテーマの研究をしていました。

そんな日本の状況を根本的によくできる業界がないかと考えた時に、銀行員としてお客様の資産を増やしたり守ったりとサポートすることが、その状況を改善することにつながるのではないかと考え、新卒で銀行に就職しました。

── 銀行に就職して、1年弱で退職した理由は何だったのですか?

滝野:
いざ銀行の営業職として働いてみると、銀行を利用するお客様のほとんどが預貯金のために銀行を利用しているだけで、資産運用などに課題意識や関心を持っている方は少ないということが分かりました。金融リテラシーを上げたいという思いがあったものの、銀行マンとして実現するのは難しいのではないかと思うようになりました。

また、いち営業として努力はしていましたが、もっとビジネスパーソンとしてスキルアップしたい思いが強くなったというの点もあります。どうしても縦割りになる組織の中で、新人の自分は言われたことをやるだけの日々が続いていて、その枠を超えて何かに挑戦するのは難しい環境でした。その中で自分が今後描ける未来も予想がついてしまって、退屈に感じるようになってしまいました。

せっかく働くのならもっと自分の可能性に挑戦できる仕事をしたいという思いが強くなりまして、もともと興味のあったエンジニアという職業を目指そうと。3月に退職し、テックスクールに通いながらエンジニアの技術を学びました。

── テックスクールでは何を学んでいたのですか?

滝野:
Ruby on Railsを中心にサーバーサイド開発の勉強をしていました。エンジニアとして特定の職種を希望していたわけではなかったので、通い終わった後は未経験のエンジニアでも雇ってくれるところを探し、ご縁があった会社に入社しました。

── 転職先ではどのような業務を担当していたのですか?

滝野:
転職先ではiOSエンジニアとして、マッチングアプリの保守運用、機能実装を担当していました。iOSエンジニアの求人ではあったのですが、会社の方針で、iOSだけでなく、Androidもサーバーサイドも経験させてもらいました。

技術力向上を目指して決断した転職

── その後delyに転職されますが、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

滝野:
前職はエンジニアのほとんどが未経験で入社したメンバーで、とにかくまずは動くものを作ってリリースして、という感じで質的なところはあまりそこまで深くは考えていませんでした。それでもビジネスとして成立していて、ユーザーさんが楽しんでくれていたので悪いことではないと思うのですが、これからエンジニアとしての人生を歩んでいくことを考えると、このままでいいのかと思うようになりました。

ただ具体的に転職を考えていたわけではなく、技術力向上のためには社外にもアンテナを張ってキャッチアップをし続けた方がいいなと思い、他社のエンジニアの方々と度々カジュアル面談をさせてもらっていました。そのなかでfunzinさんとカジュアル面談で技術面やキャリアについてざっくばらんに話させていただく機会をいただきました。

そこで「とにかく速く作って、市場にリリースして反応をみて、改善をしていこう」というdelyの方針を聞いて、自分が考えていたのはこれだ!と思いました。もっと少し話を聞いてみたいと思い、面接も受けさせてもらい、入社につながりました。

── それまでもdelyはご存知だったのですか?

滝野:
iOSの初期から「クラシル」のアプリはありましたし、高校生の頃からCMも見ていたのでもちろん知っていました。ですが、きっとレベルの高いエンジニアばかりの環境に違いないと想像していたので、その時の自分のスキルでは到底無理だろうと感じていて転職の対象には入っていませんでした。

ですので、採用面接に落ちたとしても、いい経験にはなるだろうと考え、受けるだけ受けてみようと思いました。しかし、現在もですが当時サービスが伸びて採用にも積極的になっていたのもあり、タイミングよく採用していただきくことができました。

── 入社してみて、不安視していた技術力の面はいかがでしたか?

滝野:
やはりスキルの高いエンジニアがたくさんいましたし、入社後すぐに自分のレベルの低さを痛感させられました。ただ、せっかく優秀なエンジニアの皆さんと一緒に働けるのだから、少しでも早く追いついて力になろうと、積極的にキャッチアップしてきました。足りない技術は休日にも勉強するなど、自学自習もしながら取り組めたので、早い段階で軌道に乗ることができてきたと思います。

── 入社後はどのようなプロジェクトに関わっていたのでしょうか?

滝野:
私は「クラシルリワード」のアフィリエイト領域のスクラムチームに配属されました。広告主の掲載枠の実装や、ターゲティングアルゴリズムの実装などが担当でした。アサインされた時点では、まったく知識のない状態ではあったのですが、時間はかかりつつも少しずつキャッチアップしながら、実装できるようになっていきました。

また現在は、iOSチームの技術負債の解消にもオーナーシップを持って取り組んでいます。

── 入社後、特に大変だったのはどんな点ですか?

滝野:
delyに入ってはじめて、1〜2週間という短い期間でアプリの機能を作り切るような開発スピードを経験しました。期間は短いですが、UIは細かく機能は複雑で、それでいて質の高いアウトプットが求められる。今まで経験したことのないレベルの開発作業でとても大変でした。

スピードと品質をトレードオンすることには苦戦しましたが、リリース前のQAで細かく確認をするようにして、未然にミスを防ぎつつ良い状態でリリースすることができています

── 1〜2週間でアプリの機能を作り切るスピード感は、前職と比べても早いのでしょうか?

滝野:
そうですね。delyに入社して最も驚いたことの一つが開発スピードです。iOSチームは今、自分含め9名いるのですが、ほぼ毎日何かしらの機能をリリースしています。ただ、スピードだけでなく、質も担保しているので、効率よくアプリを作る技術を習得することができます。

最初はスピードについていくので精一杯でしたが、最近は慣れてきてゆとりを持って進行できるようになりましたし、課題を即時に理解できるようにもなりました。次の施策を意識しながら前の施策段階から少しずつ直しておくなど、効率よい実装をするための動きもできるようになりましたね。

奮闘と挑戦、そして成長の10ヶ月

── 入社からこれまでを振り返ってみていかがですか?

滝野:
すごく密度の濃い10ヶ月を過ごせています。もっと長く在籍していたかのような気もします。常に新しい施作に取り組んでいるので、退屈する時間はありませんでしたね。

また技術面においても、振り返るとかなり身についたことが多いです。例えば前職だとテストコードを書かなかったり、実装したときにデグレが検知できなくなることがあったりました。delyではテストコードを書くことはもちろん、ノーコードツールを活用して開発スピードを早めたり、サーバーレスの開発環境を構築して仮説検証をクイックに行うための開発を進めたり。これまでになかった選択肢が自分の中にできていって、新しい引き出しが増えたという実感があります。

技術面においては、まだまだ足りていない部分はありますが、土台は固まってきたと思うので、ここからよりレベルを高くしていきたいと考えています。

── テックスクール卒業後の転職先でキャッチアップするのと、dely転職時にキャッチアップするのではどちらが大変でしたか?

滝野:
前職でのキャッチアップはもちろん未経験で一から学ばなければならない状況で今とは違う大変さはありました。しかし、delyへの転職時は、それよりも一段レベルが上がった実感がありました。周りにレベルの高い人がいて、求められる技術力も高かったので、自分からキャッチアップしていかなくてはという気持ちが高まりました。

入社当初は必死にやっていた記憶があるのですが、健全な焦りだと思っていて、逆にそこで焦っていなかったら、今どうなっていたんだろうなと。そのときの焦りが成長につながったのだと思います。

── delyのiOSエンジニアのおもしろさはどんなところですか?

滝野:
仮説を立てて、1週間で検証して、データを見ながら意思決定をして、舵を切っていく。そのような開発体制をとっているので、スピード感が速いことがなにより面白いですし、飽きません。状況が常に変わっているので臨機応変さを求められる瞬間はありますが、色々なことにチャレンジしたいと考えている人にとっては、すごく刺激的で成長できる環境だと思います。

※ クラシルリワードの開発体制については以下の記事で詳しく説明しています!

── 面接で社風に惹かれたとお話されていましたが、入社してみていかがでしたか?

滝野:
入社する前後で、いい意味でギャップはありませんでした。人を大事にしようという価値観が前提にあって、その上で思ったことをきちんと発言し、責任感を持ってやり切る。そういう点は自分とすごく合っているなと感じます。

── delyでの働き方についても教えてください。

滝野:
delyでは現在週2日リモートワーク、週3日出社のハイブリッド勤務となっているので、ワークライフバランスが保ちやすいと感じています。週3日の出社日があることで、メンバーとコミュニケーションを取ることができて、チームで働けている実感も得られます。

またコアタイムはありつつフレックスなので、趣味や用事の時間を調整しながら自由ど高く働くこともできています。

── 1社目では、銀行を経験されていましたが、そこでの経験で生きているものはありますか?

滝野:
冒頭でも話しましたが、銀行では縦割りで言われたことをそのままやるといったような環境でしたが、delyでは若さや経験に関わらず積極的な提案が求められ、考えていることを発言しやすい環境です。環境は正反対ですが、銀行員時代に個人のお客様と会話をする機会はたくさんありましたから、そこで培ったコミュニケーションスキルは今も活きているかもしれません。

エンジニアというと1人で黙々と作業している印象を持たれがちですが、一緒に働くチームメンバーと密に関わりながら、協業して進めていくことが大事になってきます。そういうときにどういうコミュニケーションを取るのかという点においては、営業の経験が生きていると思います。

delyで経験したチームで働く喜び

── 仕事をする上で大切にしている哲学を教えてください。

滝野:
個人でできることには限界があるので、チームで仕事をすることの大切さは意識しています。チームでなんでも共有しながら、考えたことをオープンに言えるような環境が重要だと思うので、今後もそこは意識しつつ、チームだからこそ成し遂げられることに挑戦していきたいと考えています。

それは僕自身、入社してすぐの頃に、チームでやることに救われたからというのもあります。経験もなく、議論についていけない状況もありましたが、直の上長であり、EMを担当している岩崎さんとコミュニケーションを密に取りながら進めたことでやり切ることができました。

チームによって救われる経験があったので、今度は自分もチームに貢献していきたい。自分の経験を資産としてチームに継承できるよう、自分が実装するときは、ドキュメントをしっかり残すなどチームのためになる動きをしていきたいです。

── 経験の豊富な先輩方もたくさんいらっしゃるかなと思いますが、社内で憧れている先輩はいらっしゃいますか?

滝野:
上長の岩崎さんや、入社のきっかけになったfunzinさんは、エンジニアとしてはもちろん、ビジネスパーソンとしても憧れています。1on1やプロジェクトの相談をするときも、常に明確な答えを持っていて、私の話を親身に聞いてくれた上でいい方向に導いてくれます。

将来自分が同じ立場になったときに、お二人のように物事を客観的に見て、適切なアドバイスをできる人になりたいと考えています。

── 「こういうエンジニアはdelyに合うのではないか」というイメージはありますか?

滝野:
技術に固執しすぎず、ビジネスを伸ばすことやプロダクトを成長させたい、それをチームメンバーと協業しながらやっていきたい。そういう人はdelyのカルチャーともフィットすると思います。私としても、そういう人と一緒に働きたいですね。

── 今後どういったエンジニアになっていきたいかを教えてください。

滝野:
iOSエンジニアとしてのレベルはまだまだ足りていないと感じているので、引き続き技術は磨いていきたいです。同時に、今後はビジネス面や数字面も積極的に見て、プロダクトの成長のための舵取りができるような人材になっていきたいです。

実際に、領域に限定せず越境した動きをしているエンジニアの先輩がたくさんいらっしゃるので、delyにはそんな挑戦機会が多くあります。チャンスが訪れた時にいつでもそこに挑戦できるよう、常に準備万端な状態にしておきたいと考えています。

滝野さん、ありがとうございました!

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