ブログのサムネ2

成長途中のスタートアップにおけるデザインで大事なこと

こんにちは、delyという会社で開発部のデザイナー兼PMをやってたりします。小林和央 @kazkobayです。最近はクラシルアプリのプロダクト開発を行なっています。

今回はdelyという組織が急成長する中で、自分自身が経験したことをベースに書いてみました。今見るとまだまだ正直荒削りなところがあるのですが、どこかの同じようなフェーズのスタートアップの方の参考になる事が少しでもあれば幸いです。

内容的にはこんな人におすすめです。

・スタートアップ初期の会社の方針を決めるフェーズにいる人
・改めて自社のデザインの指針を作り出す必要がある人
・会社を作るという事にデザインから貢献したいと考えている人


不確実性が高い組織において、デザインが貢献できることとは?

僕が最初にdelyにJOINしたのは、2017年の1月で、現在は社員数100名を超えるdelyもまだ、十数人程度の社員しかおらず、ミッションビジョンバリューなどを定めながら、これから仲間を増やしていくぞ!という段階でした。
そういった状況の中でデザインを作っていく上で、まず最初に意識していたポイントは以下の2点です。

・信頼性が担保されるデザインを作ること
・社員を鼓舞するような魅力的なデザインを作ること

デザインは信頼性を担保し、社員を鼓舞する役割を担っているので、成長途中のスタートアップにとって、デザインが果たす役割は非常に大きいものです。これはもちろん会社の特徴やカラーに寄っても異なりますが、先が見えず、信用もなく、不確実性が高い会社にとって、非常に重要なことであり、デザイナーはまず頭に入れておくべき内容かと思います。

その中でも、特にロゴやキーカラーなどを定める場合は

・企業カラーはその会社を表すイメージで様々な媒体で使われる
・企業ロゴは基本的に使われる場所を想定し一番効果が発揮できるように作る

事を意識していました。

こちらのツイートにあるように、例えば企業ロゴは並べられて使われることが多いです。なので、並んでいてもはっきりと目立って視認されるようなロゴにしておくと、他のスタートアップとの差別化がされるなと当時考えていました。(もちろんデザインとしての審美性は担保した上で作る前提で。)

キーカラーも、SNSでシェアされる記事で使われる事を想定して

・タイムラインで目を引いて目立つか?。
・その会社らしい内容がその色で表現できるか?
・会社のカルチャーを体現できているか

などを考えながら決定してしました。

また、余談ですが弊社は BE THE SUNという太陽のような企業になろうというビジョンがあり、ロゴやキーカラーを検討する時も、比較的初期の段階から具体的なモチーフやイメージが頭の中にありました。

なので、それをシェアしながら進めていくスタイルを取ったのですが、その会社らしい色や形を探っていく時に、具体的なイメージが既に経営者の中にある場合はそれをできる限り早く具現化して見せていくとイメージをすり合わせやすいです。

↑当時の代表:堀江のメモ 

↑当時のslackの一部

一貫したデザインイメージを担保する

ロゴやキーカラー、ビジョンが一貫すると、付随して、コーポレートイメージなども整えやすくなります。

これは1人のデザイナーがスタートアップに長く関わる事でしか出来ない事かと思うので、ロゴやコーポレートブランディングを制作会社に外注する時も、その会社orデザイナーと長く関係性を保てるか?を一つの基準にして発注をするといいのではないかと思います。

↑デザインイメージ

一番大事なのは、気概を持つこと

いろいろとテクニック的なことを書きましたが、これから成長するスタートアップに取って、デザイン、特にロゴは重要なシンボルになります。戦国時代、武家の家紋を掲げて戦っていたように、人間は抽象化したシンボルの元に集い結束します。(余談:ヨーロッパでは紋章学という学問があるくらいらしい)

そういった気概を持ちながら、機能するデザインを作る事で、スタートアップの成長を加速させていくことが出来れば、デザイナーとしてこんな面白いことはないと思っています。
まだまだ僕も未熟ですが、スタートアップでデザインしているみなさん頑張っていきましょう。

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