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おもしろがれる人になる

まわりに何でも『おもしろがれる人』はいませんか。
些細なことに喜んだり、よくわからないものに興味を持ったり。なんだかとても楽しそうで、自分が『おもしろがれる人』になれたら、人生はもっとおもしろくなるかもなぁと思ったりもします。


『おもしろがる』には『気づける』ようになる

普段、僕たちは目や耳から膨大な情報を得ています。しかし、そのほとんどが意識することなくすり抜けていきます。何かをおもしろがるには、この情報のなかで気づくことが大事です。

でも常に目を凝らして観察するわけにもいきません。それではどうすれば気づけるようになるのか。僕はちょっとした違和感に敏感になることだと思っています。


『おもしろがる』の正体

人が何かをおもしろいと感じるとき、頭の中では『目の前にあるモノ』と『記憶にあるモノ』を比較しています。そして比較をする中で4つの気づきがあり、そのうちのどれかをおもしろがっています。

4つの気づき

① 差異の例
同じコンセプトやターゲットの家電でもメーカーによっていろいろ違いがある。どこをどんなふうに差別化しているのか観察してみる

②類似の例
ある車のデザインが外も中も『トランク』ぽい。コンセプトがトランクなのか、偶然似ているだけなのか、なぜトランクなのか、などを考えてみる

③拡張の例
いま使っている炊飯器、便利だけど本当にこれで完璧なのか。この機能は必要なのか、あの機能はあった方が良いのではないか、足し引きしてみる

④未知の例
いままで見たことがない、触ったことがない。まったく比較しようがないのか、遠いけど比較できそうなものがあるのか、なぜこんなに違うのかを観察してみる


上記のように比較する癖を頭の隅に刻んでいくことで、無意識に流れる情報のなかから「おや?」と気づけるようになるんじゃないかと思います。


おもしろがりの例

ここで自分のちょっとした『おもしろがり』の例を一つご紹介します。

とあるハンバーガーショップで昼食をとっていたときのこと。
添えられていたフライドポテトにケチャップをつけていくつか口に放り込み、副菜のミニトマトを食べ、いよいよメインのハンバーガーに齧り付いたそのとき、視界の隅にケチャップとそこに置かれたミノトマトのヘタが目に入りました。

トマトの再会

普通なら何も気づかずにスルーしてしまうと思います。
しかし「ケチャップとヘタの組み合わせ」に「本物のトマト」との類似を見出した瞬間、「もとはトマトだったものがそれぞれ別の道を辿ってトマトに戻った」という奇跡的な再会におもしろさを感じました。


まとめ

おもしろがるには気づく必要があります。
そして、気づくには比較する癖記憶のストックが必要です。

このことを理解して実践できれば
おもしろがれるものが増えていくのではないかと思います。


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