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OMM JAPAN 2024 KAWAZU参戦記

こんにちは。
昨日までは11月かと思えないくらい暖かい日が続いてましたが
ようやっと寒さがきました。
急に来てびっくりしてます。

さて今回はこの前参加してきたOMMの話を。
毎年11月に日本のどこかで開催されているOMM JAPAN
いわゆる「本戦」と呼ばれているものです。

知らない方にも分かるよう説明を交えながら進めて行きます。
全体を簡単に説明させて頂くと、2人1組でGPS機器などを使用せず
大会側から用意された地図を元に記載された各チェックポイント(以下CP)を
回ってゴールするレースです。
「地図読み」が重要となり、地図上で現在地を把握し地図の縮尺から
記載の道や地図記号、高低差を記した等高線を見てCPまでの
距離や高低差等を予想しCPを目指します。

登山をする方は見たことあるような地図です。
今回の地図はこちら。

OMM受付後、会場に貼られている地図。

画像の地図が今回開催された静岡県は伊豆半島のい南にある河津町。
河津桜が有名な場所です。
今回はこの会場に貼られている地図の範囲内が1日目、2日目の
全範囲となります。

今回もたくさんの方が参加されています。

左が1日目、右が2日目

OMM本戦では会場に貼られている地図はあくまでも今回の範囲の話、
この範囲内から1日目、2日目と更に範囲が絞られます。
スタートは4チームずつ1分毎にスタートします。
前の4チームがスタートしたらスタートラインに前進し、
この時に初めてCPの記された地図をもらいます。
2日目も同様です。
1日目のゴール地点でキャンプをし、2日目は会場がゴールになります。
なので地図の範囲もそれぞれ違います。

1日目の地図

丸の印とアルファベット2文字のところにCPがあり、
かっこで書かれている数字はポイントです。
三角マークがスタート地点、二重丸がゴール地点となります。
本戦では部門がいくつかあり、僕たちは毎年スコアのロングという
部門に出ています。
スコア部門はCPまでのルート取りは自由です。
部門によってCPも異なったり、共通のCPがあったりします。

僕らスコアの部門は制限時間内、ロングは1日目が7時間、2日目が6時間で
CPをまわりポイントの高かったチームの勝ちです。
この地図をもらって実際のスタートの間は1分、まずは現在地を
確認する為スタート地点の三角を探します。
三角を見つけたら次に二重丸のゴール地点を探します。
両方みつけてここでやっとどう回るかを考えます。
地図の縮尺から現在地から目指す場所への行き方や、到着までに
かかるであろう時間を予想します。

普段から自分はこれくらいの距離は歩いて何分くらいで到着できているか、
そしてバディ(相方)の走力を把握しておいく事も大事です。
また本線は地図に記載の道上にCPがあるものが少なく、
ほとんどが道がないような場所に設置されています。
なのでCPの近くまでは道で行けても、肝心のCP自体はそこから
地図を読んでどこにあるかを探します。

1つ目のCPは大体他のチームとかぶるので人がいっぱいいがちです。
CPではパンチと言って受付時に預かるチップ(USBメモリーみたいなやつ)を
CPにある機械に刺して反応すればそれが記録されます。
スタート時にも「スタートします」のパンチをするのでその時間から
制限時間内のゴールになります。

今年は僕もバディも全然トレーニングしてこなかったので全歩きで
挑みました。
走った方が早くは進めるので多くCPを回れますがその分体力が必要です。
トレランの大会ではないので走る必要はありません。
それよりかは確実にCPに辿り着ける地図読み力が大事。

伊豆は高い山がない代わりに場所的にも下から上まで登ったり降りたりの
傾斜がきついと想定していたので体力の消耗と時間がかかることは想定内。
それもあったから歩いて回りました。
本栖湖の時もこんな感じの地形でまんまとハマり、体力を奪われ
制限時間に帰れず…を教訓として。
とは言ってもバディの歩きは速い。
制限時間を超えると1分毎に減点されていき、制限時間から30分?を
超えると失格になります。
ただ回ったCPとゴール時間はデータとして残ります。
また1日目で失格になっても2日目スタートしてCPを回ることは
オッケーです。
データも残りますが、順位には反映されません。

今回バディに言われたのが「1日目は最悪制限超えてもしょうがないけど
2日目は絶対に越えられない。俺夜から日本発ってイタリア出張だから」
スケジュールの鬼。
僕も今回開催日が勝手に16日、17日と思ってたのと同じで
出張日を一周勘違いしていたみたいで鬼のスケジュールに。
2日目のスタート時間は7:00~なので6時間いっぱい使って
13:00ゴール。
バディは東京在住なのでもしもの渋滞を回避する為に電車での帰宅。
伊豆から東京まで3時間半はかかる。
待ち時間なども含めると4時間ちょっとか。
絶対に遅れられない。

それは別として今回は比較的地図読みがうまく行き、1つだけロストしてしまうも、想定のCPを回れて1日目が終了。
体力削られアップダウンにびびって約40分早くゴール。

1日目のゴール地点キャンプ地はゴールした人から好きなところに
テントを張れるので場所取が肝心。
スタート時間が遅いとテン場が残り物しかないのでそれが毎回辛い。
僕らも過去1日目のスタートが遅いことが多かったので、大体残り物。
なので今回いい場所に張れたからOMMで初めて傾斜してない場所に
張れたかも。

テントは毎度お馴染みのローカスギアのクフ。
2人でこの中に寝ます。
レギュレーションで四方が囲まれたテントじゃないといけません。
なので1面が空いたままのタープは使えません。
OMMの時は虫が苦手な僕も寒くて虫がいないので、インナーメッシュが
なくても大丈夫です。
毎年このクフにエアマット、ナンガの380の寝袋にSOLのシュラフカバーで
寝ます。
気温が低い年でもこれ。
あとは持ってるものを着込むだけ。
1日目の補給食、晩御飯、2日目の朝ごはん、補給食、2日分の水分を
持たないといけないので、基本はカレーメシやモンベルの
リゾッタシリーズ。と、ビール2本。
特に宴をするわけでもなくなんだかんだいつも20時くらいには就寝。
翌朝は7:00スタートなので5:00に起床。
と言っても寒いので5:00に目を覚ますだけで、僕は30分くらいもぞもぞ。
その後ようやく寝袋から出て朝ごはんを食べる。
毎度寒いので暖かいものを。
プラススタートしたらゴールするまで補給食以外口にしないので、
朝もリゾッタとスープパスタ。
とりあえずお腹を満たして体もうちから温めるように。

こんな調子で2日目をスタート。
ケツの時間があるし、今回は欲張って「あのCPも」とかはなく、
「とりあえず間に合うように帰る」っていうことがあるので
無理は一切せずCPを回ることに。

なんだこれ。
2日目は迷う事もなくすんなりCPへ着く。
逆に怪しい。
そんなことを思いながらCPを回ります。
この時僕の足の裏が擦れて結構辛い。
あとはいつも履いて調子の良かったHOKAが痛い。
なぜだ。
アップダウン(しかも急勾配)が多すぎるせいか。

とりあえず順当に回ってだいぶスタート地点の近い海の方へ出てきました。
本当はみんな道もない山の中を藪漕ぎしているのだろうと思いながら、
「ちゃんと道路から行こう」という作戦でとりあえず海まででました。

この辺まできたのは他のチームでもそうそういないはず。
でも疲労と道からいって「CPへ入る方がいいだろう」作戦なので
道路沿いをひたすら歩きます。

そうこうしていると、想定していたCPを回ってしまいました。
「まだ時間めっちゃ余ってる」
「でもここから他のCPってなると相当スタートから離れたとこじゃないと」
「よし、帰ろう」
はい帰ります。

案の定ゴールした時は1時間半くらいタイムを残してゴール
「まぁ早く帰ってこれたし!」
という事で無事に早くゴール。
全然回れてないので順位も下がるだろうと思ってましたが、
何も準備してこなくてこれならまあいいでしょ。
という事で落ち着きました。

こんな感じで2日間を終えました。
何度も言ってるかもですが、こんなゆるい感じなのでちょっとOMMが
気になってる方は出てみるといいですよ。
特にスコアのミディアムなら両日とも1時間短いので初めての挑戦なら
おすすめの部門。

実際に1日目の夜の宴会を楽しみに鍋とか一升瓶持ってる人もいますし。
決してトレランのレースではないんです。
ロゲイニングなんです。
みんないっぱい回りたいから走ってるだけ。
走る必要なんてありません。
むしろ走っても地図読めなければ意味がないですから。

OMMに出れば実際に地図読みをいやでも実践しないといけないので
それはそれで経験値が積めていいと思うんです。
何事も経験しないと良し悪しの判断ってつきにくいです。
しかもスマホが欠かせない現代にはいい頭の運動にもなるのではと
思います。

地図を読めるようになると普段のハイクなんかも自信がもてるので
来年はぜひ参加してみてください。

今回の地図はDELTA店舗においてますのでよかったら見に来てください。
回った順番や状況もご説明させて頂きますよ。
その他質問もなんでもご相談ください。

今回もつまらない長文で失礼しました。
ありがとうございました。

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