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SALSA CYCLESをご紹介

こんにちは。
そういえばDELTAではBrother cycles以外の
紹介をしていませんでした。
むしろこっちが本当は本命なのです。
今回も長くなります。
お付き合いください。
それではいきましょう。

・Salsa cyclesとはどんなブランド?

Salsa cycles(サルササイクルズ)はアメリカはミネソタ州ブルーミントンを拠点にしている
ブランドです。
現親会社はSurlyやAll-Cityなども抱えるQBPです。
日本では近年聞くようになってきましたが、それでも知名度はまだまだ…

しかしsalsaの歴史は意外と長くて、salsaの創始者である「Ross Shafer(ロス・シェーファー)」はマウンテンバイク界に大きな影響を与えたひとりでもあります。
MTBと言えば、リッチー、ゲイリーフィッシャー、ブリーザーがMTBの発展に大きく貢献したことで知られていますが、Salsa生みの親ロスも間違いなくここに入る人でしょう。
今となっては当たり前にある650B(27.5インチ)サイズのホイールですが、1970年台にロスはすでに650Bホイールのフレームを製作していたのです。
1970年代後半にマウンテンバイクが登場し始めた頃は今でいうビーチクルーザーをカスタムしたものなどが使用されてました。
下りは楽しめるけど、登りの際にはクルーザーでは重く、ペダリングがうまく伝わらない。

ロスは元々ジュエリー製作の大学に通っていて、同時に好きだったフレームの製作もレッドブッシュという名義で行っていました。
1980年代前半に、ロードバイク乗りでもあったロス氏は友人からマウンテンバイク乗りのカスタムフレーム(オーダーフレーム)の製作を依頼されます。

salsa cycles / Scoboni

「私が作る唯一の6台のマウンテンバイク」と表現して製作されていたこの時に「Salsa cycles」と名付けられました。

フレームだけに留まらず、クロモリ製ステムも製作され滑車付きステムをはじめ、1980年代後半にはロスは米国オリンピックタイムトライアルチームへのステムの公式サプライヤーとなったのです。

salsaのクロモリ製ステム

またロードバイクと同様に細部まで設計されたMTBが必要だと感じた彼は当時MTBでも主流だったホリゾンタルフレームでしたが、スローピングさせることにより剛性が増し、安定感が増し、ライダーの漕いだ力がより効率良くホイールに伝わるという設計を取り入れたのです。

1991年頃製作されたAla carteは少しスローピングしている

こういったフレームを良くする探究心と向上心の元、設計に取り入れられた形状は業界に大きな影響をもたらしたとも言えます。

1990年代後半に現親会社であるQBPにsalsa cyclesを買い取られと際に、ロスはsalsaから離れることとなりました。
ここにくるまでにMTB、つまりオフロードには深く関わりをもっていた彼の掲げた「Ride & Smile」というコンセプトと共にオフロードに接したバイク作りは今もなお変わっていません。

今では当たり前となった「グラベル」というジャンルも自転車界で言えばまだ10年も経っていない新しいジャンルです。
salsaでは当時からオフロードツーリングやシクロクロス、ファットバイクなど数々のモデルを先駆けてリリースしていました。

現在は「Adventure by bike」というコンセプトに変わりましたが、tempraに勤めていた際にsalsaのクルーが来日してお店にきてくれて話を聞いた際には、「現在のコンセプトでもある"Adventure by bike"のように、街中だろうがオフロードだろうが、どこでも自転車に乗って出かけるときはいつでもアドベンチャーなんだ。
初めてのアドベンチャー、慣れてきたアドベンチャー、少し退屈になってきたアドベンチャー、どのアドベンチャーでも体験をするときにはsalsaがあればその体験は貴重なものになるんだよ(大きくいうとバイク全体だよ)。
もちろんロス・シェーファーの掲げた"Ride and Smile"も新しいアプローチも忘れてないよ。」
と話してくれたのです。
この時彼らも今発売されているモデルの良さも語ってくれていながらも、店に置いてあった僕の私物のCasseroll(このモデルの時はまだコンセプトがRide&Smileでした)を見た時は「本当にこのバイク(フレーム)は最高だよね」と興奮していました。

salsaは日本での取り扱い(モトクロスインターナショナルさんが輸入元)が始まった当時は、まだオフロードツーリングをしている人もかなり少なく、
オフロードといえばMTBくらいでした。
しかも日本での販売価格も他のメーカーより少し高くて扱っているお店もほぼありませんでした。
でもsalsaを知っていくにつれて「取り扱いたい。みんなに知ってもらいたい」と思い当時のtempraで取り扱いを開始。
このこともあり、Salsa cyclesは僕の推しとして今も取り扱いをさせてm、おらっています。

・どういったモデルがあるのか?

ここまででもすでに長いですが、ここからはsalsaの展開するモデルをご紹介します。

[Journeyer(ジャーニヤー) SORA 650B / ¥228,800(税込)]

こちらは「Journeyer」というモデル。
現在のsalsaの主力モデルでオールロードとも言える一台。
汎用性と自信を掻き立てる乗り心地で、エントリーの人から上級の人までが使用できるようにグレードも多数展開されてます。
このJourneyerは実はもう一つ下のエントリーグレードもあるのですが、DELTAではこのグレードスタート。
その理由としては、Journeyer自体はフレーム、フォークセットのみでも販売されていて、このSORAグレードからは単体販売と同じスペックのカーボンフォークになります。
一つ下のグレードはアルミフォークでホイール規格もクイックリリースタイプ。
フォークがカーボンになる事で重量が軽減されます。
またホイールはスルーアクスルタイプなので今後ホイールを変えたいなどになっても手に入りやすい規格です。(現在はスルーアクスルタイプが主流になってきている)
そのこともふまえると完成車のようなパッケージもいいですが、全てのパーツでカスタム性がかなり高くなります。
SORAグレードで上位グレード、フレームセット販売と同スペックであれば、エントリーはこのSORAグレードで自転車にハマればどんどんカスタムのしがいが出てきます。
もちろんこのままの状態でもかなり使用用途は広いので無理にカスタムする必要もありません。
上記のことから僕はこのSORAグレードを店頭に置いてます。
(言っていただければ他のグレードもお取り寄せできますよ)

[Warbird(ウォーバード)GRX 600×1 / ¥495,000(税込)]

「いやいや急に値段が」と思われるでしょうけどこちらのモデルはカーボンバイク。
グラベルレース向けに作られたモデルですが、2019年に設計も見直されて、レースのみではなくバイクパッキングやツーリングにも使用できるように大きく変わりました。
こちらは玄人向けですが(エントリーの方も大歓迎)、その所以はやはり「カーボン製」というところ。
カーボンの良さは何を言っても軽さと剛性
「ん?剛性?カーボンて繊細なんじゃ?」と思われがちですが、それはもうひと昔前の話。
今のカーボンはMTBのダウンヒルでも使用されるくらい剛性が上がってます。
レース向けのロードバイクになれば耐久性は落ちますが、それでもそうそう壊れる代物ではなくなりました。
ただ山道具同様自転車界でも軽量になればその分お値段は重くなります。
しかし軽いに越したことはなく、特に休日のグラベルライドやバイクパッキングでは自転車を担がないといけないシチュエーションや、上り坂では軽い車体が有利となります。
また輪行でもかなり楽です。
こちらはWarbirdの中でも中級グレードですが、それでも完成車の時点で10kgを切っています。(ペダル含まない)
自転車って10kgを切ると途端に軽くなるんですよ。
これは本当に持ってみないとピンとこないと思いますが、登りがどれだけ楽になることか。
warbirdもフレーム単体で販売されており、こちらに関してはフレームフォークセットの状態で1.75kgです。
2Lの水より軽いんですよ。

[Warbird Frame Fork Set / ¥313,500(税込)]

こうやってみると完成車がかなりお得。
しかしすでにグラベルバイクをお持ちならパーツを乗せ替えでフレームセットを買う方がコストはかかりません。
カーボンと言われると敬遠されがちですが、むしろ大手さんのカーボンフレームより少し安いのでは?
ライドを一段階アップさせるのに最適なモデルとも言えるでしょう。

[Timberjack(ティンバージャック) SLX 29er / ¥335,500(税込)]

こちらは見ての通りマウンテンバイク。
salsaを代表するハードテールMTB。
実はバイクパッキングって海外だと意外とMTBでする人が多い。
バイクパッキングも結局はどこを走るかですが。
このtimberjackは29インチ、27.5インチと両ホイール規格にも対応しておりこちらもWarbird同様に設計が見直されよりアグレッシブに、よりコントロールも良くなりました。
また完成車はサスペンションフォークが付いていますが、リジッドフォークに変えてフルリジッドMTBとしても活躍できます。
驚くは進みの良さ。
29インチホイールが標準装備なのでかなり走破製が高く普段使いから里山ライド、ダウンヒルまで1台で楽しめてしまいます。
またSLXグレードなのでもうこのパッケージから変える必要なんてないでしょう。
僕はフレーム単体で購入して一から組みましたが、とても良いバイクです。

僕の私物Timberjack

実際にこれ一台で里山のライドもダウンヒルもやってます。
MTBって乗ってる時にすごい童心に帰るんですよ。
(ただこれで油断して怪我することが多い)

Timberjackでのバイクパッキングスタイル
カーボンフォークでフルリジッドスタイル

MTBでも十分にグラベル、バイクパッキングを楽しめることでしょう。
グラベルバイクばかりに意識が行きがちですがMTBも視野に入れてみると選択肢の幅が広がりますよ。

Marrakesh(マラケシュ) 650Bカスタム / 私物

[Marrakesh(マラケシュ) 650Bカスタム(私物)]

こちらはsalsaのツーリングモデルであるMarrakesh。
もとい、ワールドツーリングモデル。

Marrakesh完成車 / ¥302,500(税込)

言い直したこちらのMarrakeshはワールドツーリングというだけあって、世界を旅するのに適したモデルです。
標準では写真のように前後キャリアが付属してくるので、パニアバッグを装着すればすぐに旅に出かけられます。
またツーリングモデルなのでフェンダー(泥除け)をつけたり、フラットハンドルにしてコミューターとして使用したりとこちらもとても汎用性が高いモデル。
僕のパートナーの乗る私物のMarrakeshはフラットハンドルに変更して、彼女自身もこれでバイクパッキングや普段の足としても使用しています。
そしてカスタム性も高いことからこういったカスタムも可能です。

Marrakesh カーゴバイクカスタム

今現在のMarrakeはこの姿。
ワンちゃんを飼ってからワンちゃんも乗せられるようにフロントフォークを荷物の乗せられるカーゴフォークに交換。
クレートを装着してワンちゃんが乗れるようになりました。
もちろん荷物を積むだけでもいっぱい積載できます。
それだけの重量にも耐えられる設計なのでハンドルは取られてしまいますが、こういったカスタムも可能です。
こういったカスタムはWarbirdなどではできませんから。

他にもモデルはたくさんありますが、分かりやすくとてもおすすめモデルは上記のものたちになります。

・Salsaの利点

ここまでの話である程度salsaがどういったブランドか分かって頂けたでしょうか?

salsaの良さはなんと言っても常にAdventureを念頭に入れた設計になっているということ。
普段からレースまで様々なシーンでも常に冒険を忘れない使い方ができること。
またsalsaでは全てのモデルにおいて女性でも乗れるサイズ展開もしているところです。
ほとんどのモデルで140cm台の方から乗って頂けます。
(モデルにより適用身長がことなります)
日本ではクロモリフレームのホリゾンタル形状が好まれる方が多いですが、機能を考えるとアルミ製、カーボン製、チタン製の方が有利になることも多いです。
その辺もsalsaクルー達は理解した上でロスの意思をついで展開していくれているので、今後の動きにも目が離せませんね。
長々となりましたが、ここでは書ききれないことも多いので長話にお付き合いいただける方はぜひご来店くださいませ。
また気になるモデルなどあればお気軽にご相談ください。
(他のメーカーのものでも)

まずは自転車の良さ、素材のメリットデメリット、モデルの違いなどなど僕のお答えできる範囲でご説明させて頂きます。(僕の偏見もだいぶ入ります)
それではまた。

Marrakesh
Stormchaser
Warbird
Timberjack
Fargo
Cassidy
Cutthroat
Spearfish
Beargrease






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