丁寧にプロダクトをつくることが、ユーザーのためにも、一緒に開発するチームのためにもなるんです(DeltaX WEBエンジニア 中島日出成インタビュー)
日本最大級の学習塾検索サイト「塾選」を展開する株式会社DeltaXでは、現在一緒に働くメンバーを募集しています。全国10万教室以上の情報や多数のクチコミなど最適な塾を選ぶためのコンテンツのほか、その情報を最適化しユーザーに届けるUI・UXやシステムの開発など、活躍の場は多岐にわたります。エンジニアとして2023年にジョインした、エンジニア歴4年目の中島さんに、DeltaXでの仕事について聞きました。
中島さんの経歴とDeltaXで働くきっかけを教えてください。
新卒でSIerに入社し、バックオフィス業務のシステム開発に携わりました。自社で開発したプラットフォームを顧客の要件に合わせてカスタマイズして導入し、その後は保守管理を行っていました。2年半ほど勤務したのですが、完成しているシステムの一部に手を加えるという仕事ではなく、プロダクトの企画・開発・リリース・改善というライフサイクル全体に関われる仕事がしたいと思うようになり、転職しました。
転職先を探す中で、DeltaXは提供しているサービス「塾選」のUI・UXが良く出来ていて、検索でも上位に表示されるのでサービスとしての完成度が高いなと興味を持ちました。転職エージェント経由で応募し、一次面接でCTOの福田と話したのですが、当時は開発メンバーたった3人が中心となってプロダクトを作っているということを聞いて驚きました。その場で、今後会社として取り組む課題などについても説明を受け、方向性がしっかりしていることに安心し、DeltaXを選びました。
転職活動をする上で重視した点はどんなところでしたか?
まず、会社の規模感です。さきほどお話したとおり、企画から開発、リリース後の保守と、プロダクト全体を見られるようになりたいと考えていたので、開発部門が細かく分かれていない規模の組織がいいと思っていました。
もう一点は、自分のキャリアで貢献できるイメージが湧くかどうかでした。私自身エンジニアとしては2年半ほどのキャリアなので、ゼロからサービスを作るフェーズで関わることには自信がありませんでした。DeltaXはすでにサービスを持っていて、事業拡大とサービス拡充のために既存のシステムを改善するフェーズと聞き、自分にとってよい経験が積めそうだと思いました。
働く環境としては、私が自分のタスクを明確にした上で業務に集中したいタイプなので、ドキュメントベースで業務のやりとりができる会社を希望していました。というのも、前職は出社が前提だったのですが、会話ベースで仕事内容の伝達をすると曖昧になることがあると感じていました。DeltaXは基本的にリモートワークで、業務に関するやりとりもグループウェアを使用しており、業務内容が明確です。また、出勤をすると会社に行くだけで体力を奪われて非効率だと感じていた私にとって、DeltaXの働き方はとても合っていると感じています。
入社してみて、DeltaXはどんな印象ですか?
面接を通じて、みなさん穏やかで、かつロジカルな思考の方が多い印象でした。実際に入社してみても、コミュニケーションの取りやすい方が多いと感じています。さきほどお話したとおり、リモートワークが前提で、労働時間は11時〜16時がコアタイムのフレックス制です。こうした人事制度も含めて合理的ではないルールを最小限にしようという思いを感じました。
仕事の指示内容も明確ですし、開発スケジュールも根性論ではなく必要な工数をあらかじめちゃんと見積もって、余裕をもって行うことができています。フレックスタイム制なので、たとえば、お子さんの学校の用事だったり、計画的に業務時間を調整したりしている方も多いです。業務スケジュールを計画的に調整して有休取得できている人も多く、プライベートと仕事のバランスが取りやすい会社ですね。
入社してすぐ助けられたのが「フレックス休暇」という休暇制度です。入社した直後は有給休暇がないことが一般的ですが、DeltaXでは入社した月に応じて入社日から使える休暇制度があります。具体的には、6月に入社すると、年度内に使える休暇が5日分付与されるというものです。スタートアップにも関わらず、このように社員のことを考えてくれている制度があることも魅力に感じました。
入社後はどのように仕事に加わっていきましたか?
入社して最初の1ヶ月は既存システムの理解と、内部システムの改善業務に携わりました。具体的には、システム異常が発生した際のアラームを出す機能の設計と実装です。AWSのCDKを使って構築とデプロイをしましたが、実務でAWSとCDKを使うのは初めてだったので、調べながら作業しました。前職でTypeScriptを使っていたので、CDKでの構築は作業的にはスムーズにできました。
CTOの福田とマネージャーの西村の指示のもと作業を行ったのですが、急いでつくるというよりも、開発作業を通じてシステムをしっかり理解するように言われたので、調査に時間をかけて作業ができました。現在、塾選のシステムリニューアルの業務をしていますが、入社時にしっかりシステム構成を理解できたことが役立っています。
業務については、基本的にGitHub Issuesでタスク管理をしています。作業内容が明確で、いつまでに何をやればいいかがテキスト化されているので、新規で業務に関わる場合もスムーズだと思います。前職の場合、誰かに聞かないと作業に入れないケースが多く、聞く相手が忙しくてすぐに対応してもらえずに手持ち無沙汰になるようなこともたびたびありましたが、DeltaXではそれがありません。ストレスなく仕事できています。
仕事のやりがいはどんなところに感じますか?
人のために役立つサービスの開発に携われていることはモチベーションになっています。塾選はクチコミの質が高く、情報も豊富で、自分に合った塾を探しやすいサービスです。私が学生だった頃、塾選びの情報は友人の口コミしかありませんでした。いま改めて塾を選ぶことができるなら、様々な情報からより納得のいく選択ができるのではと思うこともあります。
エンジニアとしても、いいサービスを丁寧に作ろうという共通意識の中で仕事ができることは気持ちがいいです。利用者のことを考えて、レスポンスが早くてストレスなく使えることや、バグやエラーが少ないことなど品質を第一に開発を進めています。
さらに、長期目線でもサービスのことを考えており、将来よりよい技術選択ができるように丁寧に設計し、なるべくシンプルに、わかりやすいシステムが作れていると思います。しっかり議論し、丁寧につくる、そういう環境で働けていることはエンジニアとして満足度が高いです。
どんな人と一緒に働きたいと思っていますか?
抽象的かもしれませんが、サービスを利用する人、一緒に作る人など、関わる人のことを考えて開発をしている方と一緒に仕事をしたいと思っています。自分のタスクだけを考えて、場当たり的に「動けばいい」と開発作業を行ってしまうと、たとえばコードレビューをしたときに修正が多く発生したり、他の人が業務を引き継いだときに分析作業に時間がかかったり、長い目で見たときに全体の効率が下がってしまいますし、それがサービス品質を下げることにもなってしまいます。
また、自分で仕事を把握して管理できる人でないと、仕事がしづらいかもしれません。やるべきタスクはGitHubなどドキュメントで明確になっていますが、逆を言えばそれを自分で確認して作業を進めていかないといけません。指示が欲しい、作業を教えて欲しい、というタイプの方だと、仕事が進めにくいと思います。
また、仕事をする中で、自分の担当領域でもっといい技術や開発方法はないかを考えて、提案したり議論したりできるようなプロ意識を求められる環境だと思います。私はまだ深い議論には関われていませんが、グループウェア上ではそうしたディスカッションがたびたび行われています。自分の担当領域では自分が最善を尽くすという意識を大事に、自分がやっていることをテキストにわかりやすくまとめて、建設的な提案ができるようになれたらと、日々行動しています。切磋琢磨し合える仲間が増えると嬉しいです。