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非IT領域の新規事業立ち上げに情シスっぽく伴走した3か月
この記事はteam DELTA Advent Calendar 2022 11日目の記事です。
こんにちは。Team DELTAの石井陽子(いしいようこ)です。最近、ロボット掃除機を買ったら家が常に綺麗で感動しています。次は好物だけどなかなか作れない煮物を量産したく、電気圧力鍋を狙っています。
▼参考記事:DELTAって?
▼キャリア的な自己紹介を含む記事
Team DELTAでは事業フェーズも開発規模も多種多様な支援案件が混在する中、9名のメンバーで業務を担っています。(非エンジニア含む)
1つの事業にフルコミットでディレクションや開発をしているメンバー、チーム単位でのシステム開発、複数企業の支援等、メンバーによって担当業務・兼任数・割合も様々です。
今回は開発規模は超極小でありながらも、コスパ良くをテーマに新規事業立ち上げに伴走した3か月についてお伝えします。
余すところなくお伝えしたい気持ちは山々なのですが、諸事情で公開出来ない内情もありますのでご了承ください。
本記事のような働き方やお仕事にご興味がおありの方は是非、こちらのフォームよりカジュアル面談にお申込みくださいね!
事の起こり
QOLI事業開発責任者の小山さん(おゆきさん)から、オフィスのカフェエリアで軽くご相談いただいたことがきっかけでした。
事業開発責任者おゆきさん
「QOLIのプログラムの中で、ひとりひとりのテストの回答から導き出した診断結果を受講者個々人に返したいんだけど、自動化できないかな?」
いしい
「メールでの送信でよければ、お打ち合わせとかテストも含めて1日ももらえれば自動化できますよ~」
事業開発責任者おゆきさん
「えっ、そんなに簡単にできるの!?アシスタントの追加採用を検討していたくらいなので、助かる(涙)」
▼事業責任者おゆきさんの自己紹介note
※SEVENRICH GROUPのオフィスは日常的に他事業部の方との交流が発生するように設計されています。ぜひ遊びにきてください!
▼SEVENRICH GROUPのオフィス紹介
QOLI femtech
「QOLI Femtech」(きゅおり フェムテック)は、女性特有の不調とパフォーマンスへの影響についての正しい知識の獲得、改善に向けた行動、理解しあうきっかけをつくり、多様性に溢れた生産性の高い組織づくりを支援する、コンパッション経営に向けたトータルウェルネスプログラムです。
経済産業省令和4年度フェムテック等サポートサービス実証実験における補助事業に採択されています。
超立ち上げ期(~1か月目)
要求を固めて、要件化・実装/テスト・初期運用を回しつつ、細かな改善を重ねていました。
体制(1か月目)
事業責任者:おゆきさん
エンジニア:いしい
その他、プログラム運営をご担当されている業務委託の方など、数名
(個人的な)テーマ
コスパよく、最速で事業を立ち上げる!
プログラムの性質上、リテラシーテストや研修がメインコンテンツです。運用自動化に時間やコストをかけることは優先度が低く「間に合わないなら人員投入で回す!」というような状況でした
薄く支援しつつ、パフォーマンスを出す!
当時、Team DELTAでは情シス的なお仕事はほとんどしておらず、システムやサイトのチームでの開発がメインでした
SEVENRICH GROUPではデジタルプロダクトがメインではない事業も数多くあるため、少ない稼働で事業に貢献する支援モデルの検証でもありました
私にはメインのお仕事が他に2-3件あったので、10%/月の稼働が限界だった背景もあります
やったこと
定例の開催・事業の状況やタイムラインのすり合わせ
メール送信自動化のみならず、全体計画に対し、必要なソリューションをご提案
「言われたことを実装する」のではなく、お悩み/課題に対し、いくつかの解決策を提示しつつも、状況に応じて当方主導でどんどん進めてしまう
表計算ソフトに落ちた診断結果をもとに、個々人の診断結果を生成してメールでお送りする簡易スクリプトの実装
運用事務局アドレスの受信メールをSlackに連携
その他、表計算ソフトのチョットだけ高度な集計や便利な使い方のハンズオン
結果
たった8人時の稼働で、アシスタントの追加採用が必要なくなった
その分、コアなプログラム開発に注力していただけるように
その他、プログラム運営の中に入り込んで、ツールのハンズオンやお助け実装をすることによる細かな生産性改善
自分の体調や体に関する知識
事業開発責任者おゆきさんからビジネスプロポーズを受ける
私のチームは弊社のエンジニア👩💻に
— おゆき(小山侑子)_LYL代表 (@oyuki_lyl) September 28, 2022
足を向けて寝れません。
そして私は魔法使い🪄さんと呼んでいます。本当感謝🥲💕
一生添い遂げてくださいとビジネスプロポーズしたい気持ち笑
気持ち悪かったらごめん🤣@ishishi_axidxm
運用しながら立ち上げ期(2か月目)
正直、地味にこの時期が一番大変でした。
体制(2か月目)
事業責任者:おゆきさん
エンジニア:いしい
スケジュール調整や要件定義等の上流のみを担当
運用アシスタント:伊藤さん
簡単なプログラムメンテナンスや、スケジュールに応じた運用等
その他、プログラム運営をご担当されている業務委託の方など、数名
▼非プログラマなのに上司(わたし)に無茶ぶりされたときのアシスタント伊藤さんの記事
やったこと
1か月目に立ち上げた運用の引継ぎ(アシスタント伊藤さんへ)
プログラム全体のタスク整理にあたり、いしいの運用しているWBSテンプレや整理例の共有
研修後のリテラシーテストをもとにした、受講者への不調改善ソリューション提案メールの送信自動化の実装・運用まで
および、これの引継ぎ
引き続き、定例でのお悩みヒヤリング&業務改善
展示会での個人向けプログラムオペレーション立てつけ
割と日々、自発的に手を動かしていました
結果
アシスタントへの業務引継ぎによる属人化リスク解消/コスト削減(人件費観点)
大きなトラブルなく、プログラムのStep2まで完了。
全体スケジュール・ステータス管理表の爆誕(事業開発責任者おゆきさんによる)
WBS作ってみて足が震えていたおゆきさん
実証事業、気づいたら1企業あたり約60工程×6社。
— おゆき(小山侑子)_LYL代表 (@oyuki_lyl) October 11, 2022
単純計算で360工程+報告資料作成系。
もし1人で1日1工程なら約1年かかるのを3ヵ月ちょっとで終わらす。やっぱりチームって偉大だ。
「一人だと死ぬよ?皆で事業したらもっと大きいことできるよ」
SRG入社するきっかけの代表の言葉が染みる今日この頃🎑 https://t.co/EnVmREOkCL
運用型化&来年度に向けた計画期(3か月目)
一通りプログラムを回してみて、このあたりからようやく中長期的な未来を見据えて動きはじめました。
体制(3か月目)
事業責任者:おゆきさん
法人営業:おみそさん
エンジニア:いしい
スケジュール調整や要件定義等の上流のみを担当
運用アシスタント:伊藤さん
簡単なプログラムメンテナンスや、スケジュールに応じた運用等
その他、プログラム運営をご担当されている業務委託の方など、数名
やったこと(進行中含む)
1,2か月目で立てつけた業務の型化&横展開ができるようにフォーマットの整理
上記フォーマットをもとに、クライアントごとに準備が必要なリソース作成の自動化設計
現状、社内負荷が高い詳細進捗管理の自動化設計
来年度以降の提供メニューやイベント等を見据えたブレスト
並行して実施中の受講者への結果通知運用
結果
3か月目は主に今後の事業計画の懸念点を取り除くことができた月だったように感じています
来年度以降の本格展開に向け、フィジビリティが担保できた
今年度以上に多くのクライアント様にプログラムを提供できそうなオペレーション改善の見通しが立った
事業計画への効果
簡易スクリプトでの大幅な業務改善ができそうなため、スクラッチシステムへの投資時期後ろ倒しが可能となり、開発時期を戦略的に検討できるように。
これから
QOLI femtechはFemtech Tokyo 2022のイベントでも非常に多くの引き合いをいただき、また、自分自身も事業に携わる中でとても良いプログラムであると感じています。
来年度以降、QOLIという事業が大きく拡大できるよう、引き続き事業開発責任者おゆきさんや法人営業おみそさんといった事業メンバーに伴走して、tech観点から支援を続けていきたいです。
Team DELTAの支援体制としては引き続き、事業計画に携わる部分や、調整・提案・設計が必要となる企画・上流工程ではコンサル兼プロマネ兼エンジニア…という役割で私が動きつつ、手間のかかるコーディングや運用についてはアシスタント伊藤さんに稼働してもらうという座組で、コスパのよい支援をご提供していきたいと思っています。
また、今後の事業拡大を見据えた際に、簡易スクリプトでの業務改善では限界が来ると考えており、スクラッチシステムの開発コストやリードタイム等の概算見積もり取得も進めていきます。
最後に
デジタルプロダクトがメインではない新規事業の立ち上げフェーズでは、往々にしてシステムにしっかり投資をしきれないというタイミングがあると思っています。
フルスクラッチでのシステム開発はどうしても、コストもリードタイムもかかりますが、事業としてはそこまで体力もない。優先度も重要度も低い。
ノーコードやローコードツールが増えたとはいえ、うまくユースケースにハマるサービスがなく、人力でがんばってしまう部分も発生すると思います。
そういったときに、近くに知見をもつ人間がいて、雑談ついでの相談からサクッと改善できてしまうというのは、事業の継続性の観点からもよい環境なのではないかと感じています。
Team DELTAでは複数の事業・企業の技術支援を担っています。
文中にも記載しましたが、ご支援する事業のフェーズや、形態も様々。
私のように単身で複数案件を担うメンバーもいれば、プロマネ・エンジニアの二人三脚や、プロマネ・テックリード・エンジニア複数名チームのシステム開発もあります。
Team DELTA内での情報共有も盛んになされており、新たなお仕事に携わる際も、ほかのメンバーから聞いた事例や知見をもとに提案できることもたくさんあります。
日々、自分の引き出しがどんどん増えていく感覚で、個人としてもとても刺激的な環境です。
We are hiring!
現在DELTAでは、一緒に働く仲間を募集中です。
DELTAはインハウスのエンジニアチームのような側面をもちながら、自分たちの武器を事業として成長させていくこともできる二面性をもつエンジニアチームです。
もう少しDELTAのことを知りたいよ~って方は、ぜひteam DELTA Advent Calendar 2022の購読登録をして更新をお待ちくださいね。
今回はデジタルプロダクトではない新規事業の立ち上げに情シスっぽく伴走した事例をご紹介しましたが、その他にも様々なお仕事があります。
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