頑張っていたのを確かめる為に東京に行った。
こんにちは、綾沢 深乃です。
このnoteの記事は、新大阪行きの新幹線の車内でiPadを使って書いています。
実は先週金曜日から今日まで東京に滞在していました。
もっと早く来るつもりだったのですが、コロナで延びに延びて、やっと行く事が出来ました。
私は今年の2月まで東京に住んでいて社会人をやっていました。
そこで辛い事が重なり、ちょっとこれ以上は働けないと仕事を辞めて、実家がある兵庫へと帰ってきました。
兵庫に帰ってからは、小説ばっかり書いています。
そのあたりは↓の記事を参照していただければと思います。
実家に帰って、早いものでもう9ヶ月が経過していました。
その間、ほぼ毎日部屋に篭って小説ばかり書いていました。そのおかげで、作品は沢山完成していきます。
そんな日々が続いていくと、段々と感覚がおかしくなっていきます。
あれ? 私って本当に東京に住んでたっけ?
となるのです。嘘みたいな話ですけど、本当です。Googleマップで住んでいたマンションを見ると懐かしいって感情がすぐに出るので、安心していました。
けどそれもしなくなり、心が薄れていきます。
初めて自分で一人暮らしをして、お金を稼いでいた毎日。
この記憶に靄がかかって限りなく小さくなっていました。
よし! 確かめよう!
そう思った私は、東京へ行く事にしたのです。
ずっと残業をしていたので、貯金はまだあり旅費大丈夫でした。
住んでいた街にあるホテルを予約して、行きは飛行機で行きました。
羽田空港を降りてモノレールで浜松町駅に到着した時は、正直自分が東京にいる実感が湧きませんでした。まるで夢の中にいるようなフワフワとした足取りでホテルへと向かいました。
住んでいた最寄り駅前に到着しても「……ああ、うん」みたいな感じで慣れ親しんだ街と言った感覚は不思議なくらいありませんでした。
ああ、これはもう私の中で変わってしまったのかな。
来なきゃ良かったなって悲しい気持ちがありました。
ホテルに荷物を預けた私は、昼食を食べに行く事にしました。
駅前まで戻り、何を食べようかなと考えを巡らせます。
結果、カレーを食べる事にしました。
理由は単純で、よくここのカレーを仕事帰りに食べていたからです。
流石に昼食で食べた事は無かったのですが、行ってみようと足を運びました。持っていたスタンプカードは期限が切れてしまったので、出せませんでした。
いつもと同じビーフカレーを注文します。
数分して目の前によく食べていた、あのビーフカレーが運ばれてきました。
スプーンを取り一口目を運びます。
すると、口内いっぱいに広がるよく知っている味。
スーツを着て、ボロボロに疲れた状態で夜にカレーを食べていたあの日々。それらが一気に脳内に流れて体がゾワっと震えました。
本当に油断したら涙が出そうになりました。
そうか。
私はちゃんとココで頑張ってたんだ。
忘れかけていた大事な頑張った、戦った記憶。
本当に来て良かったと思いました。
カレーを食べて体に核が入った私は、職場の参宮橋を巡ったり(街並みは大好きなんです!)当時行きつけだった神保町にも行きました。
いつでも行けると思ってたら、行っていなかった母方の祖母の墓参りも行きました。
当時住んでいたマンションにも行きました。
既に私の部屋には他の方が住んでいるようで、なんだかホッとしちゃいました。
そしてずっと通っていた御茶ノ水のスターバックスに行きました。この店舗は日本で2番目にオープンした店舗です。
私は、仕事帰りにこの店舗で小説を書いていました。懐かしい気持ちがあり、当時を真似て同じように書いていました。
1番集中出来ますね。ずっと小説書けました。
3泊4日のスケジュールで心と体のリフレッシュが出来ました。
私が頑張っていた4年半は決して無駄じゃなかった。