3行ではない日記 2023 0803 他人の怒りを目の当たりにすること。
混雑した場所で人が縦横無尽に動いていると、ぶつかることは避けられないと思う。足を踏まれたり、肩と肩がぶつかったり。目のついてない背中に何かがぶつかってもとりあえず謝るようにしてるつもり。とにかく謝る。交通事故とかと同じで、どちらが100%悪いということはないと思っている。鎧を付けているわけでもなく、一対一の素の人間の身体と身体が不可抗力でぶつかる場合、相手にけがを負わせることは特殊な場合(*)を除いて、まれだと思う。だとしても、そして不可抗力だったとしても、向き合って謝るのは普通の行動。でも何か自分に足りなかったのか、それ以上に何かできたのかと感じてしまうことがあった。
*(特殊な場合とは、満員のライブ会場でドミノ倒しになるとか、一方の方がぶつかった拍子に、高所から落ちてしまうとか、そういうことを想定。)
舞台を観に行ったホールの休憩時間にロビーの自動販売機でお茶を買って、離れようとしたら左肩に何かがぶつかった。振り向いてすみませんと言ったら、無言で睨まれた。もしかして周りがうるさくて聞こえないのかなと思い、もう2回向き合ってごめんなさいと言ったら、さらに無言で睨まれてしまった。その数秒間、睨み継続されてた。
舞台の休憩が終わりかけてたので、ホールのロビーから座席に戻る為にエレベータに乗って向き直ったら追いかけてきて私を睨んでらした。
座席に戻って忘れようと思ったけれど休憩後の舞台に集中できないほどに気持ちが乱された。
ひとりで行っていたので、誰に話すこともできない。私は人の顔を覚えるのが苦手なので、その方の顔姿、覚えてないのだけど、私はきっと覚えられてしまっているだろう。同じ演者の方が出演する舞台に行くのを、今後は逡巡したくなるような気持ちになった。
気にせず忘れるようにすればいいとわかってる。忘れられないと思うけど。
私はなるべく恒常的には満員電車に乗らないようにしていて、その生活をし始めてもう10年近くになる。どうにかして避けられる立場にある私はとても恵まれていると思う。
最初、そうしようと思ったきっかけは満員電車で似たような経験(近い場所で他人の怒りや悪意をまのあたりにすること)をしたからだったことを思い出した。思い出したくなかったな。
忘れる努力をしよう。
あと、とりあえず舞台にいくときは混雑したロビーを歩かなくてもよいように、最初からお茶を二本持っていく対策をしようかな。