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2024 0814 八月納涼歌舞伎三部・狐花

七之助さんは世界観にあった前半は特に人間味の薄い役。美しいし、あてがき?くらいな。 勘九郎さんの悪役がすごく良くて、年齢が上に見える化粧。一番魅力のある役柄に感じた。 幸四郎さんの役はミステリーだからというのもあるけど、後半が良かった。

狐花に寄せた装いの方がいたりしていいですね。

読まずに観るか読んでから観るか論、読んでから行く派だったのですが、事前には読めなかった。 京極さんの本読んだことがなくて、自分の知能レベルを吐露すると、漢字の難しさ、独特さに慣れられず、恥ずかしながら、数ページくらいしか進めず、敗北。でも観劇は楽しめたので良かった。

全体を通して美しく独特な風景が魅力的、七之助さんの配役が相乗効果になっているのは明白。 勘九郎さんの悪役(原作読んでないけど、他の人達の親設定だから年齢は上と思う)の顔がすごくよかった。 昔の歌舞伎俳優の白黒舞台写真から抜け出てきたみたいだった。一体貴方はいくつ?という深み有。

新悟さんと虎之介さんの役、かわいいお嬢さん役なのに、それが怖いってかんじ。ああいう役、二人ともすごく説得力ある。

追記
一幕目の幕が下がる前の赤い照明(火事)が、閉まる緞帳にかかって数秒残って普段は青い絵がぼーっと紅くなり独特な雰囲気になってた。 大詰め終演前、ゆっくり落ちてくる彼岸花の演出が素敵。あの場面はずっと観てたかった。

前半にテロテロした赤い幕が一旦降りて、それが奥に引っ張られるように仕舞われるのどうやってるの??と思った。

収録日に歌舞伎観るの久しぶりだったのだけど、
以前はあんなに綿密にマイクセットがされてましたっけ? と思った。

余談
京極作品の舞台、以前友人に誘われてみた「魍魎の匣」以来であの時は事前に読めないと言ったら、友人に漫画があるのでそちらで読めばと勧められ、読んでから行った記憶。漫画が強烈に怖かったので、舞台はそこまで怖くないという記憶と、生の紫吹淳さんの悲鳴声量が流石にすごかった。


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