#7 1万円で不動産オーナーに
今回のPickUpは、鎌倉エリアを中心に空き家をリノベーションするエンジョイワークスの取り組みに関する記事。
同社は、個人が簡単に古民家オーナになれる仕組みも提供しており、案件によってはブロックチェーン技術を活用したデジタル証券(リアルタイムに保有者が把握できる、運用コストが抑えられる等のメリットがある)にもチャレンジしています。まさに古民家再生の領域におけるトップランナーの一角です。
「不動産オーナー」はお金持ちの世界
一般的には不動産オーナーになるには数千万円の資金が必要です。上場REITで数十万円から投資できる機会もありますが、購入できるのは超有名企業が保有する商業施設やオフィスビル等の大型収益物件であり、自分が愛着のある町や施設の不動産オーナーになる機会はなかなかありませんでした。
しかしながら、誰しもが一度は「あれ俺の/私の物件なんだ」て言いたい。誰しもが、不動産オーナーに憧れるものではないでしょうか(私はそうです笑)。
小口から「不動産オーナー」に
2017年に不動産特定共同事業法が改正となり、その後2019年にはクラウドファンディング制度も整ったことで、中小の不動産事業者でも小口不動産オーナーを募集できるようになりました。つまり、地元の身近な不動産を扱う中小企業が、地元を愛する人たちに不動産オーナーになってもらう活動を展開できるようになったのです。
その先駆けが記事でも紹介したエンジョイワークスであり、鎌倉の古民家再生プロジェクトです。このように小口オーナーを募って小規模不動産を活用した事業を行うことは「小規模不動産特定共同事業」とされ、1億円までの資金を個人投資家から集めることができます(一人当たり100万円以下)。
「小規模不動産特定共同事業」が可能になって以降エンジョイワークスのような活動は増え、お金が余っている人(地元不動産を持ちたい・応援したい一般生活者)と、お金が足りない人(空き家問題を解決する事業者)のマッチングに繋がっています。
「小規模不動産特定共同事業」を活用した取り組みは空き家・古民家活用だけに留まらず、古いオフィスビルや宿泊施設のリノベーションにも活用されいます。
今後、私たちが身近な物件の不動産オーナーになれる機会が増える可能性は大きく、引き続き「小規模不動産特定共同事業」周りの同行は中止したいところです。
以上
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