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「赤ちゃんが○○しないと大変!」という呪い~【シェルハブ・メソッドレッスン日記】

「ハイハイをしなかったから、
転んだ時に手が出ない」
というのは
発達を学ぶ時によく聞くフレーズだ。

「顔にけがをする子が増えた。」
「跳び箱で手をついて踏ん張れない子が多い。」

これらの原因の一つが
ハイハイをしていないからと言われることがある。
確かに、ハイハイをすることで「手を出す」、「手(腕)で身体を支える」は学習できるけれど。

(でも、そもそも、ハイハイ以前の発達でも
身体を支えるだけの肩回りの筋肉、腹筋や背筋、骨が育つこと、
バランスをとること、膝を使う、膝に体重を乗せることなどなどが必要で。
ハイハイすることだけが、大きく取り上げられるのが不思議だ。)

そして、ハイハイしていて、
ぐらっとしたら、
手を出して支えるとか、
ぐっと踏ん張って、
顔から落ちないようにするとか
などを学んでいくけれど。

でも、「転んで手が出ない」ことの原因が
「ハイハイをしないこと」なのかというと
それは証明できないんじゃない?と私は思う。

例えば、
転びやすい子の発達の段階を調べて、
ハイハイをして来なかったことが判明したとする。
でも、その子がハイハイをしていたら、転びにくくなったのか?
もしかしたら、ハイハイをしていたとしても
転びやすい子なのかもしれない。

人の育ちに置いて、「○○しないと大変なことが起こるか」なんて、わからない。

お母さんやお父さんへの
この「赤ちゃんが○○しないと大変なことが起こる」
という言葉は、呪縛や呪いになる。

子育てを応援する、伴走する立場にある人が
それを言ってはいけないと思うのだけど、
安易に発している人が多くないか。
本当に大変なことは起こるのか?


もちろん「発達の過程で体験すること、獲得すること」が
どうでも良いわけではない。
人間の機能として
備わっているいろいろなことを
体験して、獲得していくことは
その子の生きる力や支えになると思う。

私がシェルハブ・メソッドのレッスンで
大切にしたいのは
「身体の使い方を赤ちゃんに提案すること。」
赤ちゃんの動きを「こうしなくちゃダメだよ!」と修正をするのではなく
「こんな使い方がありますけど、どう?」と
遊びながら伝える。
採用するかどうかは赤ちゃん次第。

赤ちゃんたちは提案した身体の使い方だと、
「早く動ける」とか
「あまり疲れないで、おもちゃが取れる」とか
「見えるものが増える」とか
に気が付くと、
提案を受け入れて、採用してくれるようになる。
なんて、素敵!


赤ちゃんとの暮らしには
呪いはいらない。
「うちの子すごい!頑張ってる!」と応援する言葉が
あふれていて欲しい。
だって、赤ちゃんは
未来と希望に満ちているのだから。(それしかない!)


◎シェルハブ・メソッドについてはこちらの記事をどうぞ。


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#シェルハブメソッド国際公認指導者





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