「赤ちゃんのお手当て」のこと
赤ちゃんはお母さんの胎内にいる時、
赤ちゃんは身体を折り曲げて過ごしている。
そして、生まれてくる時は子宮収縮で
むぎゅう、むぎゅうと身体を押されたり
ちょっと狭いところで止まってしまったり、
そこから、身体をねじって先へ進んだり。
大きな頭が産道を通り、子宮口から出てくるためには
頭蓋骨の骨を重ねあわせて頭を小さくして出てくる。
それもぎゅううっと。
「つるん」と出てきた赤ちゃんでも
3、4時間はむぎゅうを繰り返しているし、
初産の場合はもっと長い間
押されたり、ねじれたり、待てだったりの繰り返し。
だから、どの赤ちゃんも
多かれ少なかれの歪みを持って生まれてくる。
では、帝王切開なら
むぎゅうも無いから、歪みはない?
それはやっぱり違う。
羊水の中でぷかぷかと浮かんでいた優しい環境から
いきなり、重力のある世界へ。
やっぱり、身体に負担はかかるだろう。
でも、心配しないで。
赤ちゃん達は手足ばたばた動かしたり、
おっぱいを飲んだりすることで
その歪みを自分で整えていく。
人間の体は良くできている、なんてシステマチック。
ただ、その歪みが大きいと
自分自身の力では取りきれなくて、残ってしまう。
そして、それが気持ち悪くて
眠りが浅かったり
うまくおっぱいが飲めなかったり
反りが強かったりするのかもしれない。
赤ちゃんの「歪み」は
(歪みという言葉はとても怖い感じがしますよね。
もう少し、適切な言葉があると良いのだけれど)
レントゲンを撮ったら映るとか、
整形外科のお医者様に指摘されるとか
治療を受けなくてはいけないとか、
ボキボキと整えなくてはいけないとかではなく、
ちょっとした、そう、本当に小さな小さなズレのようなもの。
例えば靴の中に入ってしまった小さな小さな石のようなもの。
例えば洋服の小さなタグのようなもの。
石が入っていても、歩けるけれど、何だか変。ちょっと気になる。
タグが付いていても気にならないと言えば気にならないけれど
何だか背中がちょっとむずむず。
だから、生きていく上で重大な欠陥ではない。
でも、ちょっとの不具合でスムーズにいかないこともある。
ご機嫌がわるかったり
泣いていることが多かったり
なかなか寝てくれなかったり。
お医者様に聞いても
「気にしすぎ」とか
「そのうち治るから。」なんて言われてしまうけれど。
お母さんにとっては、とても大変なこと。
「和のお手当て」は
赤ちゃんの身体に優しく触れて(抱っこしているだけの時もある)、
緊張や固さを緩めていく。
そうすると、赤ちゃんの身体は、自ら歪みを手放そうと動き出す。
私たちがするのはちょっとしたお手伝い。
歪みを手放すことで赤ちゃんの身体は楽になっていく。
そして、お母さんが「育てにくいのかな」と思っていた部分に
変化が現れる。
毎日、赤ちゃんや小さい人達に接しているお母さんが
気になることへの対処法はいろいろあるけれど、
和のお手当ても
早期改善のための方法になると私は信じて、
日々、お手当てさせてもらっています。
~お手当したケースいろいろ~
赤ちゃんの反り返りがつよい、抱っこがしにくい、強い向き癖、吐き癖、強い泣き、ころびやすい、おねしょ、歯ぎしり、眠りが浅い、便秘、
左右のおっぱいの飲み方が違う、頭の形が気になる
風邪をひきやすい、中耳炎になりやすい、体重が増えない、皮膚のトラブル など