ウクライナから届いたピアス
友人のFacebookへの書き込みで知ったウクライナのジュエリー作家、Elena TrotskayaさんのショップLepka Jewelryでピアス2点を購入したのが3月末。ロシアによる侵攻が始まって1ヶ月弱、なんてこった世界はどうなってしまったんだと驚きうろたえる中、何かしなきゃと思っていたところでした。
すてきなジュエリーの数々! お高いけれどもなんとも魅力的…!! そして、ウクライナへの支援になればというささやかな自己満足も含めて2点をポチしました。たぶん、何もなければぐっとガマンしただろうな。
注文後の数分でElenaさんから「すぐに郵便局から発送します」というメッセージが届きました。そして我が家にやってきたのが(不在再配達で2日ほどプラス)6月10日です。
発送元はPoltavaというウクライナ中部の都市。
1709年にロシアとスウェーデンの大北方戦争における最大の戦いの地となったことがある(ロシアが勝利した)。
→ポルタヴァの戦い(Wikipedia)
ニュースを検索すると、ロシア軍によるミサイル攻撃が相次いでいるポルタヴァ州の州都だ。時事通信の「地図で見るウクライナ情勢 ~2022年ロシアのウクライナ侵攻~」ページによると、激しい戦闘地域ではないかもしれないが戦地であることに間違いはない。そこから3ヶ月をかけて私の手元に辿り着いた、ふたつのピアス。
注文した時は初春だったので、つい水仙を選んでしまった。もちろん季節の内に着けられるわけはないとわかっていたが、この季節に注文したということを忘れずにいられるかもしれない。
着脱の際に花びらを壊さぬよう、可憐な白さを損なわぬように手を洗って慎重に扱わなければ。
ラズベリーを連ねたような華やかなほうは、見た目ほど重くないのにしっとりとした質感、写真で想像したとおりだった。
ごくごく普通に
これを着けて、どんなお洋服を選ぼうか。
これを着けて、どこにお出かけしようか。
一見すると、すてきなジュエリーすてきなピアスだけれど、いつ、どこからやってきたのかを知れば、とても大きな意味を持つ。でも、ただのすてきなジュエリーでいい。むしろ、そうあってほしい。
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