企画展・銘仙
埼玉県立歴史と民族の博物館の企画展銘仙を見に出かけました。
会場に入ってすぐの場所で、秩父銘仙がどのように作られるかがまとめられた映像を見ることができたので、その後の展示の説明文もわかりやすかったです。
実際に銘仙の生地に触れることができる場所もありました。
銘仙の歴史、技法などの説明、蚕を育てる道具も見ることができて、少しイメージするのが難しいところもありましたが、なんとなく銘仙というものがわかった気がします。
いろいろな銘仙の着物を見ることができたのですが、バラやランプ、ヨットの柄やテニスラケットの柄など、今の時代に着てもかわいいなと思える着物がたくさんありました。
今でも銘仙は作られているそうで、昭和に作られた銘仙を復刻した反物などが展示されていました。
当時の婦人雑誌が展示されていたのですが、その中で紹介されている銘仙の反物に、それぞれ可愛らしい名前が付いていたのが印象的でした。
(具体的な名前は忘れてしまいましたが。)
それから、お歳暮のギフトを紹介するページに銘仙の反物が載っていて、ちょっと驚きました。
当時、お歳暮に反物を贈る習慣があったのか、銘仙が流行していたためギフトに加わったのかはわかりませんでしたが、とにかくとても流行していたことがうかがえました。
着物の企画展だけあって、着物で来られている方がたくさんいらっしゃって、私も着物で行ったのですが、「素敵ですね。」と声をかけていただき、着物のことを聞かれて、少しお話しました。
実はこの日に着た着物、年齢的に少し派手かなと思っていたのですが、マスクで顔半分が隠れるのと、羽織で長着の柄の分量を減らせるから大丈夫かなと思い着ていったものだったのです。
とてもお気に入りの着物で、まだまだ着たい気持ちがあったのですが、来年はもう着られないかなと思っていたところ、素敵ですねと仰っていただいて、これからは気にせずに着ちゃおうかなという気持ちになりました。
声をかけてくださった方、ありがとうございました。
もう一度見に行きたいくらい素敵な企画展でしたが、会期は終了してしまったので、次は秩父の銘仙館に行ってみたいと思っています。