DJ FOOD Feat. Paul Morley / Raiding The 20th Century (Words & Music Expansion)
24年初頭リリース!!「聴くアート作品」と評されたDJ FOODによるMIXを超えたCut Up作品が解放される !! 2025年、20周年記念盤として本人の手により拡張&リマスターされ限定生産カセット・テープ/Expanded Versionとしてリリースされる。
DJ FOOD曰く「私がこれまでに制作した最も密度の高いミックスとエディット作品のひとつだ」。
2004年、ロンドンのFM局〈XFM〉『ザ・リミックス』でDJ FOODことStrictly Kevによるオリジナル・ミックス『Raiding The 20th Century』がオンエアされた。全167曲(!!)、数秒単位の音のピースがコラージュよろしく緻密に編み上げられた音響芸術、聴くアート作品、次の日にネットにアップされDLが殺到してサーバーがクラッシュしたという伝説のMIX?作品?。それは21世紀における複製芸術とも言える前衛的なテープ・エディットやターンテーブリスト,マッシュアップなど、エディット&カットアップ・ミュージックの歴史をカタログ化する試みだった。
その翌年の2005年、このミックスがブラッシュ・アップされ約60分となったExpanded VersionがCD-R化された。それは超限定のためごく一部のマニアしか知らない逸品だった。
このExpanded Versionには物語がある。
DJ FOODは本作品をリリース後に、音楽ジャーナリスト/マネージャー/プロモーター/TV司会者、そしてTrevor Hornとの〈ZTT〉共同設立者でもありArt Of NoizeのメンバーでもあったPaul Morleyによる前衛とポップ/象徴的なものと無名なもの/機械的とデジタル/商業的なものと創造的なもの/人間的なものとロボット的なものなど、さまざまな形式の音楽の意味について考察した著書「Words and Music: A History of Pop in the Shape of a City」を読んだ。
この本のタイトルや選曲などあまりにこの作品とシンクロしていたことに驚き、FOODは『Raiding The 20th Century』の完全版を作ることを思いつく。 早速彼はPaul Morleyにコンタクトし、このExpanded VersionでMush Upの文化的重要性について書いた文章を朗読してもらい収録した。
ちなみに「Raiding The 20th Century」という タイトルは、将来のArt Of NoiseプロジェクトのためにPaul Morleyが作ったものである(本人のグループ脱退により実現しなかった)。このMIXのタイトルと一緒だが偶然の一致だという。こうしてこのExpanded Versionは完成した。 そして2025年、遂にこのレア・アイテムが20周年記念盤として本人の手によりリマスターされ限定生産カセット・テープとして解放される !!! 完全初回限定盤!!
◆プロフィール :DJ FOOD 英国の先鋭レーベル〈Ninja Tune〉所属。元々Cold Cut(Jonathan More and Matt Black)とStrictly Kevのユニットだったが、その後Cold Cutが抜けStrictly Kevの別名ユニットとなった。傑作ブレイク・アルバム『Jazz Brakes』シリーズや オリジナル・アルバム『A Recipe for Disaster 』、DKとのユニットによるDJ Mixシリーズ『Solid Steel』などをリリース。現在もCut Upという手法を元にアカデミックでカラフルなブレイク・ビーツをクリエイトしている。