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Fania Records Meets Hip Hop①
ラテン・ミュージックの名門〈Fania Records〉。その数多あるカタログからサンプリング・ソースとなった楽曲を改めて紹介します。まずはFania All Starsから。
76年、〈Fania Records〉の看板バンド、Fania All Starsがさらなる飛躍を目指しメジャー・カンパニー〈Columbia〉からリリースしたアルバム『Delicate & Jumpy』。
ゲストにSteve Winwood、プロデュースにGene Pageを迎えた意欲作。当時のGene Pageといえば、アレンジャー/ソングライター/プロデューサーとして数々のアフリカン・アメリカン大物アーティストを手掛けヒットを飛ばしていた。彼の起用は〈Columbia〉の意向だろうが、それが功を奏しラテン〜ソウル〜ファンク〜ジャズがクロスオーヴァーしたアーバンなラテン・アルバムとなった。そんな楽曲をDJ諸氏もヒップホップ・アーティストも見逃さなかった。特にこの曲。言わずと知れたヒップホップ・ヒットの元ネタになっています。
B2「Cha Cha Cha」
そして、79年に〈Columbia〉からリリースされたサード・アルバムその名も『Cross Over』。
当時ディスコ全盛だったポップ・シーンに切り込むべく(?)、プロデューサーにVince Montana Jrを迎え、フィラデルフィアの名門スタジオ〈Sigma Sound Studio〉でレコーディングを決行したアルバム。Side Aで王道サルサ〜ラテンを、Side Bではラテン・ディスコを披露した。このアルバムからはこの曲。
Side A「Prepara」
Looking for the Perfect Beat ー Afrika Bambaataa
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