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『世界一やさしい内向型の教科書』刊行記念!はじめに全文公開
「質問にすぐ答えられない」「大人数が苦手」「”ひとり反省会”が止まらない」そんなあなたは、内向型かもしれません。
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内向型カウンセラーとして活躍する井上ゆかりさんの新刊『世界一やさしい内向型の教科書』が、本日5月26日(日)発売します。
この刊行を記念して、本書の「はじめに」を全文公開します。
![](https://assets.st-note.com/img/1716517966292-iVprNHryCJ.jpg?width=1200)
はじめに
この本は、「内向型のあなたが『らしさ』を活かしてラクに生きられるようになる本」です。
今この本を手に取っているあなたは、こんなことを思っていませんか?
「自分が好きじゃない」
「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない」
「自分に自信を持てるようになりたい」
「周りにふり回されず、もっとラクに生きたい」
もしそうなら、あなたのその心の重荷が、本を読み終える頃にはふわりと軽くなっていることをお約束します。
こんにちは。内向型カウンセラーの井上ゆかりです。
この本を手に取っているあなたは、こんな風にお悩みなのではないでしょうか。
「質問されても、すぐに答えられない」
「誰かと会った後は『ああ言えばよかった』と後悔ばかり」
「仕事の要領が悪くて、周りに迷惑をかけているのがつらい」
「ひとりの時間がないと、ぐったりしてしまう」
もしかしたら、あなたは私と同じ、内向型かもしれません。
そんなあなたに、お伝えしたいことがあります。
もう、これ以上がんばる必要はありません。その生きづらさは、あなたの内向型の気質を変えずに解消できます。
むしろ、あなたが持つ内向型の「らしさ」を活かしながら、自分の価値観を大切にして、毎日をいきいきと過ごせるようになるでしょう。
そう断言するのは、私自身が内向型と向き合い、抱えてきた「生きづらさ」を克服した経験を持っているからです。また、これまでに内向型カウンセラーとして1万人以上の内向型の方々と接する中で、みなさんが「自分らしさ」を取り戻し、その個性の活かし方を習得して、いきいきと活躍するまでの変化を目の当たりにしてきました。
「自分を肯定できるようになってうれしい!」
「自分の短所だと思っていた部分が、見方を変えれば長所になると実感した」
「内向型だからこそできる、やりたいことが見つかった」
「苦手なことは変えられない。でも対処法がわかって、人生が変わった」
そんなうれしい声をたくさんいただいています。
いまこの本を読んでいるみなさんは、「もっと積極的になりたい」「誰とでもすぐ打ち解けられるようになりたい」と思っているかもしれません。自分の気質と反対側の、いわゆる「外向型」になろうとしている状態です。
その必要はありません。
私自身の経験、またこれまでに行ってきた内向型の方々との相談実績から、断言します。
内向型は、直すべき短所ではありません。あなたが内向型の気質を活かして輝くための方法を、この本で一緒に見つけていきましょう。
*
私は20代の頃、夢だったブライダル業界の仕事で強いストレスを抱え、適応障害を発症しました。仕事のことを考えると激しく気分が落ち込み、お客様の前に立てなくなってしまったのです。永遠にも思えた休職期間を経て復職、独立したのち、たまたま見つけたブログで「内向型」について知りました。そのとき初めて、私が内向型なのだと自覚したのです。
「私の生きづらさの理由はここにあったんだ!」
肩の力が抜け、心の底から、ほっとしたのを今でも覚えています。
取り寄せた本に書かれていた内向型の特徴は「私のことを見て書いた?」と思うほど、私の気質を言い当てていました。
「内向型のことを、もっと知りたい!」
そう思った私は、さらに内向型について学びを深め、X(旧Twitter)で自分の経験や変化をつぶやき始めました。すると、同じような悩みを抱えている方からの共感や「いいね」をいただくようになり、それが徐々に内向型カウンセラーとしての活動につながっていったのです(活動当初は「内向型コンサルタント」という肩書を使用)。
現在までに、1万人の内向型の方と接し、「内向型を直さず活かす」ためのお手伝いをしてきました。
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この本では、これまで出会った内向型のみなさんにお伝えしてきた「内向型を直さず活かす」方法をご紹介します。
日本でも、内向型に関する本はたくさん出版されています。ただそれらは外国人の著者によるものが多く、日本ではなじみのない慣習や文化の中の事例で、参考にしづらいエピソードも少なくありません。
また、内向型について「わかる」にとどまり、「かわる」を実感しづらい本が多いことも事実です。本書では、「わかる」だけでなく私自身の経験と実績に裏打ちされた「かわる」ためのメソッドをご紹介しています。
もうほかの誰かになろうとしなくていいですし、苦手なことをがんばる必要もありません。まずは、自身に対する「自分には何もない」というレッテルを剥がし取りましょう。
この本を通じて、あなたの得意なことや苦手なこと、大切に思うことやそうでないことを、丁寧にひもといていきます。そうすることで、つい自分に厳しくなっていた思考のクセが取れ、少しずつ自分を受け入れられるようになります。
そして本来の自分を取り戻し、自分にとって大切な価値観を尊重しながら、人生を歩み、選択できるようになっていくでしょう。
もうすでに持っている「内向型だからこその強み」を活かして、自然体のまま、ありたい自分・なりたい自分を叶えていくことができるのです。
本書の第1章では、私たち内向型が生きづらさを感じる原因を、内向型の5つの悩みを例に解説します。
第2章から第4章は、「内向型を直さず活かす」ための3つのステップ形式になっています。第2章はステップ1、内向型の本来の特性について「知る」章です。第3章はステップ2、生きづらさを抱える内向型に必要な「整える」方法をご紹介します。
自分では気づけないほどの心と体の疲れをほぐしていきましょう。そして第4章はいよいよステップ3、「内向型を活かす」方法をお伝えします。自然と行動できるから、自然と習慣になる。そんな小さく始める方法を解説します。
最後の第5章では、人間関係、仕事、恋愛&パートナーシップ編に分けて、内向型が抱えがちな悩みとその具体的な対処法をお伝えします。内向型だからこそできることを詰め込んだので、ぜひみなさんに試して、取り入れていただきたいです。
本書が、内向型の自分について「わかる」だけでなく、内向型のままで、ありたい自分・なりたい自分に「かわる」までをガイドする、心強いパートナーになれたらうれしいです。
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井上 ゆかり/著
内向型カウンセラー。自身が20年間コンプレックスを感じていた内向性を受け入れられるようになった経験と独自の分析力をもとに、2018年からSNSなどで「内向型を直さず活かす生き方」を発信。これまでに内向型コミュニティの主宰や講演、カウンセリングセッションなどを行う。その後活動の幅を広げ、まじめながんばりやさんが自分にやさしくなれる手帳「pure life diary」の開発や、モヤモヤを軽くするセルフケアノート講座を主宰。これらの活動を経て、約1万人の内向型の方と関わってきた。2020年3月には日本人女性初となる内向型の書籍『もう内向型は組織で働かなくてもいい』(堤ゆかりとして/世界文化社)を出版。共著に『人生の純度が上がる手帳術』(ディスカヴァー21)がある。内向型。
本橋 へいすけ/監修
ライフコーチ。Mindset Coaching School卒業。個人、法人、延べ3,000人以上を対象に認知科学をベースにした講座やコーチングを行う。本書では、脳と心のしくみの解説部分において監修を担当する。手帳「pure life diary」考案者。共著『人生の純度が上がる手帳術』(ディスカヴァー21)など。内向型と外向型が半々。
(記事作成:編集担当・大友)