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開業までの経緯

ことの始まりは、2022年3月。
風俗界の電通とも言うべき広告会社の直営店営業と、開業に向けて一緒に動いていた女性マネージャー同席の上、広告契約の相談をしました。
日本橋の百貨店の中にある喫茶店でした。
まず広告料の高いことに驚きました。そんなことも調べてなかったの?と言われるかも知れません。

マネージャーはアラサーの女性で、一時期は都内の有名な風俗街で一世を風靡したこともあるというレジェンド風俗嬢でした。
本当かどうかはわかりません。
この業界はとにかく嘘や盛りに盛った話で溢れています。
けれど彼女に関しては、いろんな人間から異口同音に聞こえてきたことだったので、僕は100%とは言わないまでも、事実なんだろうと思いました。
つまり風俗業界の知識や経験は僕とは比べものにならないくらいのものを持っていたわけです。
そこで僕はある時、こう考えてしまいました。
「彼女の言うとおりやっていれば失敗しない」と。
そこが店の運営が上手くいかなかった第一のポイントだったと僕は思っています。
同時にデリヘルの事務所とする物件の契約、所管警察署への届出、待機所とする物件探しを並行して行いました。
マネージャーの女性と、店長として働いてもらうこととしていた実弟は3月はまだ元の企業に勤めていて、3月31日でそれらを辞め、デリヘル運営に専念することになっていました。
しかも実弟は東京から離れたところに単身赴任をしていましたので、当然、比較的時間に自由がきき、資金も準備していた僕が開業に向けてあちこち動くことになります。

物件探しは開業を目論んでいた繁華街で事務所探しから始めました。
警察から風俗営業の許可を得るのにはいくつか条件があります。
まず事務所とする賃貸物件の契約が住居ではなく事務所としての使用が認められたものでなければなりません。またその事務所も風俗営業の事務所としての使用が認められていて、かつ契約書の使用目的欄にそれが明記されていなければなりません。
ここで早くも第一の壁にぶち当たりました。

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