【#deleteC大作戦】熱いぜ!シリーズ参加企業編 / 株式会社グラフィコ様
deleteCの活動は私たちだけではできないこともあり、参加企業様の1人1人の想いなくしては進められません。応援してくださる企業様には、一体どんな熱い想いがあるのでしょうか。そこで、deleteC公式note「熱いぜ!シリーズ」では、そんなみなさまの胸の内を伺います。今回の参加企業編は、株式会社グラフィコ 「代表取締役社長 長谷川純代様」「取締役 CMO 企画本部長 水谷直人様」「企画本部 販売促進部 広報担当 合原七瀬様」です。
Q deleleteCとの出会いを教えてください
水谷:2020年秋ごろに、Varinos社からご紹介があり、deleteCの活動を知りました。
その時に2021年1月に「deleteC 2021 -HOPE-」が開催される話を聞いて、長谷川が二つ返事で「やります!」とすぐに参加を決めました。
スケジュール的には結構タイトだったと思います(笑)
ですがdeleteCメンバーの方々に接して、deleteCという活動の意義に共感できたのと、ただのボランティア活動ではなく企業のプロモーションとリンクしながら世の中に告知できる方法など、一緒に参加することで学べることもありました。
Q deleteCについて最初に聞いたとき、どんな印象を持ちましたか?
長谷川:私自身もがんを経験しているのですが、症状の軽い場合は仕事を続ける方も結構いらっしゃいますが、症状の重い場合は選択肢がなく、仕事を辞めて治療に専念するか、十分な治療をあきらめて仕事を続けるかになり、なかなか両立が難しいところがあります。
私自身もとても悩んだのですが、「仕事をするんだ!」と振り切って働き続けることを選びました。
その時周りからは「そんなクレイジーな選択はない」「常識的におかしい」と、強く言われてしまいました。
しかし私にとってはそれくらい会社も社員も大切だし、その先にあるやり遂げたいことに対しての熱い想いや志があったので、病気のために仕事を辞めるという選択肢はなかったんです。
でも、「軽い症状なら両立している人はいるけれども、ステージが進んでいて、そのうえ経営者や責任が重い立場などストレスがかかる仕事ほど、両立したというサバイバーはいない」という話を聞いて、「仕事と両立する覚悟でやる人っていないんだ」と意気消沈しました。
これだけ誰でもがんになる可能性がある中で、もうちょっとライトに両立できる方法があってもいいんじゃないか、そのための支え方もあるんじゃないかと考えていた時に、中島ナオさんや長井陽子さんに出会いました。
自分と同じようにがん治療を経験し、経営や責任の重い立場で振り切って頑張っている女性たちをただただ応援したいと思いました。
私と同じ様な体験や、考え方、がんを明るく軽く楽しく乗り越えたいと思っていることをもっと共有出来たら、そしてもっと早く様々な治療法が確立され、患者の選択肢も増え、助かる命が増えて欲しいと心底思っています。
代表取締役社長 長谷川 純代
Q deleteCについて社内に提案したときの反応について教えてください
長谷川:初めて話したときは「Cを消してどうなるの?」という反応はあったと思います(笑)。が、割とすんなり受け入れてくれた気がします。今回の試みの魅力的なところは、単純に支援するだけじゃなく、プロモートと支援が組み合わさった新しい形なのがとても面白いと感じています。
会社の取り組みとして社内で楽しんでもらいたいと思い話しました。
合原:初めて話を聞いたときに面白いなと思いました。弊社が取り組むことに不思議はなかったです。
私が社内のdeleteC窓口になっていたのですが、「できることがあれば自分たちも協力したい」という社員が多かったです。
まずはエントランスにある企業ロゴのCを消したのですが、それを見た社員から「これだけだとわかりづらいから、リリースとかお知らせをプリントアウトして張りたい」と相談がきたり、「私も告知したいから#deleteC大作戦のzoomの背景ください」など、みんなが普通に協力してくれました。もともと「自分たちにできることはないかな?」と支援する気持ちがある社員が多いので、すんなりと受け入れられたと感じています。
逆に「こんなアイディアはどう?」とたくさん来るので対応に困るぐらいでした(笑)
水谷:私も先走って社内へ告知をしたら、一度「正式な情報じゃないので待ってください!」と合原に怒られました(笑)
長谷川:社員がそういう体験ができるのがいいですよね。仕事だけやってるよりも心が豊かになると思うんです。
仕事をしながらでも「自分は誰かのために何かができる」と思えることが会社としても価値があると思うので、私はウェルカムです!
Q 御社の商品や企業名等から「Cを消す」のは大変なことだと思いますが、どのように社内を説得しましたか?具体的なエピソードなどあれば教えてください
長谷川:Cを消すだけで、がんを治せる病気にする為の応援に繋がるなら無問題!
社員がみんな当たり前のように参加してくれているので、大変なことはありませんでした。
「何ができるかな?」と社内でみんなが楽しんでアイディアを出しあってくれているのが嬉しいです。プロモーションの視点でも、楽しみながら支援とビジネスを結べる可能性を探ってくれています。
水谷:企業ロゴからCを消すことが一番ハードルが低かったかもしれません。参加してくださっている方の投稿の中には、自分たちが気づいていなかった場所からCを消してくれているものもあり、「こんな消し方があるんだ!」という驚きと発見があります。
取締役 CMO 企画本部長 水谷 直人
Q deleteC大作戦に参加しようと思った決め手を教えてください
長谷川:自分自身の経験から、同じ思いで苦しむ人を一人でも減らして、
選択肢が増える未来に貢献したいと参加を決めました。
がん治療研究を本気で進めていくためには、多額の費用が必要で、それがなければ本当に「新しい治療法」を実現することは難しいと感じています。
とにかく、今はその現状を知ってもらうことが何より大事だと思っています。
新しい治療法が実際に使えるようになるまでにはとても時間がかかります。医師の方たちも本当はもっとたくさんの治療法をがん患者に提示したいけれど、日本ではまだ承認されていない、効果があるかもしれない治療法を「試してみますか?」という形でしか言えないのは、なかなかつらいところがあるそうです。そういう仕組みも含めて早くいろんな治験が試せるようになったり、治療の選択肢が増えることで患者の自由度が上がってほしいと思います。
みなさんが思っている以上に、がんの治療法は昔と変わっていないというのが現状です。「今」にあっている治療法をどんどん開発していってほしいと心から思います。
Q 長谷川さんが考える「がんが治せる病気になる未来」はどんな世界ですか?
長谷川:若くして志半ばで命が絶たれる事なく、自分の夢や希望に対して選択肢がある未来です。
がんは2人に1人が罹り、3人に1人が命を落とす身近な病で、年齢も性別も関係なくかかる可能性があります。
若くて才能ある方が、治療の選択肢がなく自分の夢や希望をあきらめなければならなくなるのは、とてももったいないと思っています。
もし私の大切な社員ががんになって、治療法がなかったとしたら、、と考えるとぞっとします。
がんは身近な病気だからこそ、早く新しい治療法が開発されて、誰もが自分の夢や希望に対して当たり前に選択肢がある未来が訪れててほしいです。
Q deleteC大作戦に向けた意気込みを教えてください(熱い想いを語ってください!!)
長谷川:「がんが治せない病気だなんて、いつの時代の話?」と言えるくらい、当たり前にがんを治せる未来にしていきたいです。
みんなが知らないような昔は治せなかった難病も今では治せるものがたくさんあります。そのくらいになれるよう、がんの治療研究もスピードアップできたらいいなと思っています。
そのために、日本中の人、世界中の人が「みんなの力で、がんを治せる病気しよう!」「deleteCしよう!」と言ってくれるように、私たちも想いを掲げ続けていきたいです。
水谷:自分の家族や知人にがん当事者がいます。今は軽はずみに「大丈夫だから」と言えないのが現状です。
本当は「大丈夫、治るから」と言いたいのに言えない。応援したいのに応援できない。それもまた、つらいことだと感じています。
deleteCの活動は、当事者でも当事者じゃなくても、ポジティブな気持ちでがん患者やがんの治療研究をみんなで応援できるのがいいなと感じています。
ポジティブな応援で「がんが治せない病気だなんて、いつの時代の話?」を実現していきたいです。
合原:#deleteC大作戦が世の中に広がっていくことで、若い世代で興味を持ってくれる人が出てきて、がん治療研究を志す若い医師研究者が増えるようなムーブメントになればいいなと思っています。
がん治療研究を志す若い人たちが増えれば必然的に研究費も増えていくだろうし、世の中の仕組みが変わっていくのではないかと考えています。
そうなるためには、やわらかくてみんながわくわくする表現が大事だと思うので、私自身が楽しんで情報発信していきたいなと思います。
左:取締役 CMO 企画本部長 水谷直人 / 右:企画本部 販売促進部 広報担当 合原七瀬
Q 今後deleteCと実現してみたい展望「エソラゴト」を教えてください
長谷川:deleteCを誰もが知る活動にして、資金調達を増やし、先進的な研究開発に継続的に支援を続けて結果(研究成果や新しい治療法等)を出したいですね。がん治療研究の真ん中で戦っている人を応援できる仕組みをもっともっと作っていけたらいいなと思っています。
さらに、その成果で数えきれない人達を救えるようにと願っています。
研究者を応援することで、がんと戦っている人やその家族が勇気づけられるような活動にまで派生していけたらいいなとも考えています。
例えば、がん当事者やそのご家族に希望を与えられる、ただただ「やわらかくて、かるくて、あかるい催し」みたいなものもあるといいなと思います。
私自身、がん治療を経験して心の持ち方の大事さをとても感じました。deleteCの活動が、がん当事者やそのご家族にとっての心のよりどころみたいなものになればいいなと感じています。
どんな結果になるにせよ、気持ちの持ち方次第で人生の意義が変わるので。
ここに来れば心が前向きになれるようなポジティブな支援活動ができたらいいなと思います。
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協力(取材・編集 石田敦子 内田優 菅松柚香)