測量士試験の受験記
1.測量士試験に至るまで
今の会社にご縁があって、入社するのと同時に、測量士補の試験に取り組むこととし、合格を果たしてからはや5年。毎年「忙しい…」「仕事で疲れている…」と理由をつけながら試験勉強に取り組まずに過ごしてきたが、今年は一念発起して、測量士試験に挑んでみることとした。
日本測量協会の通信添削講座の費用を会社に出して頂いて、今年は頑張ろうと思っていたものの、そこは勉強嫌いの私なので、良く言えばマイペースに、悪く言えばダラダラと勉強を続け、一応5ヶ月が経ち、どうにか午前の問題も8割程度は過去問を解ける状態になった。
通信添削講座は過去問と異なる出題が多く、試験対策としては役に立ったのではないかと思う。ただ、値段の割にはもう少し午前の問題数が多くても良かった。反復学習して、通信添削講座の午前の問題を100%解けるまでには至らなかったとはいえ、NO.1~NO.28×3題=84題のみとはいかがなものだろうか。過去の問題も掲載してもらえたら良いのではないかと思う。
あと勿体ない話ではあるが、結局添削指導を受けずに終わってしまった。というのも、通信添削講座が本来12月頃からスタートするとしても、自分が試験対策に割ける時間では、到底午後の問題に対して、記述問題を自信を持って解答するのに至らなかったのが原因である。一応午前と午後の問題は3周以上はできたが、それでも記述問題に対して満足できる解答ができるようになったとは言い難かった。
日本測量協会の講座を受講する前に、少なくとも問題は一通り目を通し終えている状態が望ましいのかもしれない。あるいは、合格するまでに2~3年かかると想定して、2年目、3年目に受講するのが良いのかもしれないと思った。
2.試験当日の話
試験会場は宮城県の仙台で、東北学院大学の土樋キャンパスが試験会場として指定されていた。仙台まで1時間の電車の間に、午前の選択問題(通信添削問題)を復習し直した。会場は測量士補の時に行ったことがあるからと思って、地図を確認せずに仙台駅から南の方角へ歩き出し、適当に進んでいたら、五橋駅のあるあたりで分からなくなってしまい、地下鉄駅構内の地図を確認して土樋キャンパスへと向かった。試験開始1時間前には着いていたが、受験生も多く集まっていた。試験室にはすぐに案内された。
試験室の席は今回運が良く一番後ろを指定された。自己紹介を読んで頂くとわかるが、私はIBSガス型(自称)なので、ガス(おなら)漏れがひどく会場の皆さんに不快な思いをさせることが多い。統合失調症でもあるので、自己臭病の可能性は否定はできないが。一番後ろの席でもガス漏れはするのだが、お腹の緊張感は和らいだ状態で受験することができた。
その後問題冊子が配られてしまうと、問題を復習することもできず、緊張感だけが高まっていたが、試験開始5分前でも一部の(遅れた?)受験生が入室してくるのには戸惑いを隠せなかった。公共交通機関の遅れならまだしも、入室時間を読み飛ばしていたのだろうか。その中の1人の受験生は午後の試験開始前の待機時間にも遅刻していた。
3.試験の話
午前の問題は一部分からない問題が出ていたが、死力を尽くしてやろうと思い、標準偏差の問題や、普段落としても仕方が無いと思って解いていなかった面積計算の問題も最後まで粘って解答した。28題の解答は確認しながら解答したので1時間半~2時間程度かかり、終了までの30分を見直しに当てた。
午後の必須問題は、測量法について最後に復習しておけば良かったという悔いが残った。午前の演習にかまけて基本となる測量法の語句が覚えきれてなかったので、始めの方だけでも見ておくべきだったかもしれない。
選択問題はチラッと見た感じでは応用測量の問題が易しそうだったが、実際に解いたことは無かったので、なんとも言えず、NO.3とNO.4を解答した。解けるところは解いたし、解けないところは粘って解いてみたが、記述問題は当たっているかどうかは分からない。NO.3とNO.4を時間を計測して2題続けて解いた経験が無かったので、2時間30分でも時間が足りなかった。
4.試験終了から帰宅まで
午後の試験は時間が足りない状態だったので、試験終了してすぐは少し呆然としていた。その後解答用紙や電卓が回収され、帰宅することとなった。日曜日の夕方で、合計5時間に及ぶ試験から解放され疲れていたので、何処にもよらずに仙台駅へ向かい、家までの1時間の車内で解答速報を見ながら自己採点した。
結果は21/28。525点で、想定より1問多く落としたが、自分の中では出来は良い方だと思った。600点取れていれば申し分なく合格していたと思う。
※記事を書いている現時点ではまだ合否は不明。
5.午前の問題の振り返り
令和6年の測量士の午前の問題について。
2択で迷って間違ってしまった問題が2問有ったのと、No.22の図法の問題を落としてしまったのは痛かった。ただ、苦手としていたクロソイドや面積計算の問題、角度の誤差伝播の計算問題を解答できたのは自分にとっても自信になったのではないかと思う。No.8やNo.24等ももう少し考えれば解けていたかもしれないが、後の祭りだ。
総評では難しくて落としても良い問題が7問あったらしく、私が間違った問題数と奇しくも同じだった。ただ、私は基本的な問題で落としていて、まぐれ当たりが何問か有ったことを考えると、あまり喜べないかも。
6.来年の目標
1.午前の問題の反復学習をきっちり行い、600点を目指す。
2.午後の必須問題は過去問演習をしっかり行い、得点源とする。
3.午後の記述問題も自信を持って解答できるようになる。
4.午後のNo.5も場合によっては選択できるようになりたい。
5.時間を計測して、本番同様に解ききる訓練をする。
以上になります。
読んで頂きありがとうございました。合否が分かった時点で追記するかもしれません。
7.その後・・・
合格しました。525点でなぜ合格できたのかは不明です。
事前に作成していた点数プランから考えてみると、
択一式:525/700 (75%)
必須問題:210/300 (70%)
選択[3]:75/200 (37.5%)
選択[4]:100/200 (50%)
と考えると、必須問題できちんと得点していれば、選択問題で点が取れなくても合格していたハズ…ですが、必須問題で序盤で落としていた記憶が有り、本当にギリギリでの合格となっていると思われます。