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【戦転記】#1 すべてはここから始める、目標設定フェーズ

そもそも、なぜ「戦略コンサルタントになりたいのか」、そして
自分は何がしたいのか」を深く考えたことはありますか?もしかして、「戦略コンサルなら尊敬できる人が多そうで刺激的だから」「年収がめちゃくちゃ高いから」「今後のキャリアに強そうだから」と思っていたりしませんか?…実は、私もそう考える一人でした。

実際、私には数年前に「なんとなく」の気持ちで挑んだ転職活動の苦い経験があります。自分なりにコンサルで結果を出してきたし、少し準備すればなんとかなるだろう、と高をくくっていました。
でも、表面的な準備しかせずに挑んだ結果は――
そう、大敗(ボロ負け)でした。

そして、多くの大先輩や黄金書籍をなぞり、試行錯誤しながら
今回のメソッドへとたどり着き、
戦略コンサルタントへの切符を手に入れました。

だからこそ、ここで思い切ってお伝えします。本気で戦略コンサルタントをめざすなら、まずは自分の本質に立ち返ることが何より大事です。
それが土台になって、すべての行動や判断に芯が通るようになります。
このnoteを読んでくださっているみなさんには、私と同じ失敗をしてほしくない、そんな思いで書いています。

「戦略コンサルタントへの転職」は"うわべ"の準備では打ち勝てない

もし「うわべ」だけで挑んでしまうと、たとえ書類選考は通っても、面接で確実に見抜かれます。適当に準備している人は、どんなに表面上はロジカルに見えても、本質的な部分が言葉や態度に出てしまうものです。
さらに、面接では深い質問が飛んでくるので、そこで論理のほころびを
隠すのはほぼ不可能です。

面接官には簡単に見破られ、容赦なく切り捨てられるでしょう。
戦略コンサルは特に、地頭の良さに加え、そういった「本気度」を重視する世界ですから、中途半端な準備では絶対に勝ち抜けないんです。

そもそも”うわべ”の準備とは何なのか?

ここで言う「うわべ」の準備とは、言い換えれば自分に嘘をつくことです。たとえば、面接で本質的な目的を深く考えたことがないままだと、
質問に対してその場しのぎの答えしか出てきません。

その結果、たとえ何かを答えられたとしても、内容は薄っぺらく、論理が破綻していることも少なくありません。どんなに取り繕っても、無味無臭な回答は面接官にはすぐに見透かされます。本質を掴まずに挑む準備は、ただの時間の浪費になってしまうのです。だからこそ、しっかり自分と向き合い、軸を固めた準備が不可欠なんです。

また、"うわべ"の準備は相手/面接官を混乱させ
「あなたの評価を下げること」
になります。
例えば、戦略コンサルタントへの志望動機を聞かれた際、
『戦略を志望する理由は、<私のめざす姿/A>を達成するために
<ある条件/B>が必要であり、それができるのが戦略コンサルタントだからです。』という構文があるとします。
この場合、聞き手/面接官は、候補者のA(めざす姿)が曖昧であると、B(それを達成するための条件)の理解が困難になります。

では、例として、あるお料理教室の面接官との志望動機のやりとりで考えてみましょう。

①めざす姿/Aが明確なケース:

(候補者)「A/100年続く京都の伝統のお味噌汁を毎日変わらない最高の味で提供するために、B/伝統的なレシピの習得や、産地にこだわった材料の調達、洗練された調理技術が必要であり、それが習得できるのがXX料理教室だからです」
➡(面接官)「ふむふむ、目指す姿とそこまでの道筋が具体かつ論理的だ。さらに、うちの料理教室でできることがしっかり道筋とあっている。この候補者は有望かもしれない」

②めざす姿/Aが曖昧なケース:

(候補者)「A/味噌汁を作るために、B/伝統的なレシピの習得や、産地にこだわった材料の調達、洗練された調理技術が必要であり、それが習得できるのがXX料理教室だからです」
➡(面接官))「ん?どんな味噌汁を作りたいのか具体性が見えないな。
理由はそれっぽいけど、正直うちでなくてもよくない?場合によっては他の教室のほうが合うんじゃない?それに、ただの味噌汁を作るだけならYouTubeで十分では?、、、この候補者、"なんとなく"応募してきた感じだな。」

自分のめざす姿が曖昧だと、自分にうそをつくことになり、他人からの評価を下げることにつながります。

ではどうやって自分のめざす姿を見つければよいのか?

本質的な自分のミッションを言葉にし、
「戦略コンサルタントの要素」と紐づけられれば良い
のです。
ここで「めざす姿」黄金書籍を1冊ご紹介します。
神田昌典さんの『非常識な成功法則』。
著者の神田さんは、外務省出身>米国MBA>経営コンサルタントのご経歴で、本書では成功者になるための成功法則を明快に説明しています。
実はこの本の1章と3章のエッセンスが非常に効いていきます!

黄金書籍:『非常識な成功法則

じっくり掘り下げ、自分の軸を見つける
【やりたくないこと・やりたいこと】

一足飛びで「目指す姿」を見つけるのは、正直なかなか難しいですよね。でも、神田さんのエッセンスを使えば、なんと30分程度でシンプルに導き出せるんです。そのアプローチはこんな感じです。

  1. まずペンと紙を用意して、リラックスする
    コーヒーでも飲みながら、気楽に始めましょう。

  2. 「やりたくないこと」を書き出す
    特に「やりたいことが分からない…」という人には効果抜群!意外にも、「これだけは絶対に嫌だ」と思うことを書き出すと、その反対に「本当にやりたいこと」が自然と浮かび上がってきます。

  3. 「やりたいこと」を書き出す
    今度はポジティブな視点で。「これをやっている自分は幸せだな」と感じられることをどんどん書きましょう。

  4. #2-3を突き詰めて、自分のミッションを見つける
    やりたくないことと、やりたいこと。この2つを突き詰めることで、
    あなたが本当に大切にしたいミッションが見えてきます。

やりたくないこと:「今、この瞬間、この世から消し去りたい嫌なことをできるだけ多く、紙に書いて下さい。あなたが魔法使いだったらいったい何を消しますか?~考えないで。感じたことをそのまま書いて。~」

やりたいこと:「~何も制限を加えないでください。やりたいと思うものはすべて書いてください。実現しそうもないこと、バカげたことでも結構です。~」

『非常識な成功法則』(神田昌典)

あなたの解像度は何ビット?
【あなたのミッションと肩書き】

先ほどのステップの4番目、「ミッション」を見つける段階です。この
"ミッション"を見つけることで、私は転職という枠を超えたものを手に入れたと感じています。自分は何のために生きているのか。
あなたの命は、何を成し遂げるために燃えるのか──
そんな問いに答えられるのが、ミッションを見つけることの意義です。

正直、私もミッションを見つけるのには少し時間がかかりました。でも、ステップ2の「やりたくないこと」とステップ3の「やりたいこと」について、「本当はどうなんだろう?」と自問自答しながら紙に書き出し
それを3回ほど修正していくうちに、ようやくたどり着けました。

大事なのは、自分としっかり向き合いながら、じっくりと深いところまで潜っていくことです。時間をかけてもいいので、丁寧に自分の内面を掘り下げてみてください。きっと、あなた自身を支える軸となるミッションが見えてくるはずです。

そして一度ミッションが決まるとあとは楽しいフェーズです!
そのミッションとやりたいことを実現している自分を妄想しながら、自分の肩書きを考えてみてください。自分がわかりやすく、にやにやわくわくする楽しい肩書きがお勧めされています。
例:「ハイパーストラテジックマン」、「諸葛孔明の師匠」、「今世紀最強のコンサルタント」などなど

部屋とYシャツと私
【変化のイメージ】

こんなことをして転職に効果があるのか?と疑問に思われる方もいると思いますが、あとちょっとお付き合いください。
そして、以降の手順は一人の時に、少し動ける、閉じた空間(リビング、会議室等)の中で行うことをお勧めします。


あなたの肩書が決まったら、少し目を閉じ、その人物をできる限りリアルに思い浮かべてください。
全身の大きさ、服装、持ち物、などの外観
さらに、姿勢、瞳の輝き、呼吸の仕方、などの細部
さらに何か口癖となるセリフを話させてみましょう。

ちなみに、私が想像したハイパーストラテジックマンは以下です。
175センチ、紺のスーツに白いワイシャツ、黒革の四角い鞄、ビカビカの歯
プロの競技ダンサーのような姿勢、表面は光っていないが奥に静かな殺気の眼光、呼吸はきこえてきません、
口癖は『戦略は、戦わずして勝つこと。大切なのは"美しく"勝つことです』

著者の妄想

では、その人の中に入ってみましょう

びっくりすると思いますが、ここまで来てやっとめざすものがあなたの中に融合されます。

それではいきます

  1. 目の前に人一人分くらいのスペースを空けて、そのスペースに向かって立ってください

  2. 目の前に先ほどの肩書の人をできるだけ詳細に想像してください

  3. その人の背中の方に回り、チャックがついているのを確認します。
    まるで着ぐるみのように首もとから腰までジッパーが見えると思います

  4. そうしたら、チャックを下げて、中に入り込んで、その着ぐるみを着てみてください。

  5. 最後に、その人を十分に全身で感じながら、
    見えるものを見て、聞こえるものを聞き、感じるものを感じてください

さて、あなたには何が見えた・聞こえた・
感じたのでしょうか?

この不思議な体験は、目標とする人物の成功要因を効果的に自分のものとし、自己成長や目標達成に役立てるためのモデリングという心理学の技法です。コーチングやNLP*などの資格やセミナーの経験者であればご存じと思います。*自然言語処理ではない方です

実はこれには戦略コンサル転職に向けた、ある意図があります。
一つご自分に問いかけていただきたい:

「改めて、自分のミッション達成のために、
めざす姿になるためには、
戦略コンサルタントという道が正しいのか」


「Yes」と思えた方だけ、ぜひ次回以降の連載へ進んでください。
一方で、「No」と感じた方は、あえて次回以降を読まないことを強くおすすめします。なぜなら、この内容は本気で向き合う覚悟がある方のためのものだからです。あなた自身の判断を大切にしてくださいね!

いつも心に「ありがとうございます」

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます
心も体も目標に向けて整ったところで、
次回はいよいよ『ここが肝だよ、準備フェーズ(前編)』が
スタートします。ぜひお楽しみに!

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