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ダッハウ強制収容所 Kz-Gedenkstätte Dachau (141115)

わたしたちは、おそらくこれまでどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とは何かをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし、同時に、ガス室に入っても毅然として祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ。 - ヴィクトール・E・フランクル 夜と霧

政治犯収容所として開所、200,000人以上が収監され、41,500人が殺害された
BRAUSBAD(独)=Shower Bath(英) 大量殺戮の「可能性の」あった場所。ガス室ではチクロンBという薬剤を用いて150人を20くらいで殺害した。なにかしっくりこないものいいだが、それぞれの真実が主張し合い、その後ろの事実は闇の中なんだろう。......ヴィクトール・フランクル『夜と霧』P74 - 到着したとき、わたしたちはくたびれ果てていた。ダッハウの支所にいた被収容者が、重要な第一報をもたらした。この小規模収容所には「かまど」がない、と。つまり焼却炉もガス室もないのだ。だれかが「ムスリム」になったとしても、ガス室に直行はさせられない、事前にいわゆるアウシュヴィッツへの病人移送団が編成されるということだった。ガス室直行という生命の危機に、かろうじて一呼吸おかれたわけだ。アウシュヴィッツの医師から、できるだけ早くアウシュヴィッツのような「かまど」のない収容所へ移れるといいな、と言われていたのだが、ありがたいことにそれがかなえられたと知って、わたしたちの喜びよう、驚きようといったらなかった。じつにいい気分だった


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