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マンスプレイニング (名 man+explaining 用例:マンスプおじさん) 240804

mansplaining [noun] mæn.spleɪn.ɪŋ
the act of explaining something to someone in a way that suggests that they are stupid; used especially when a man explains something to a woman that she already understands: - Cambridge Advanced Learner's Dictionary & Thesaurus

10日連続の猛暑日が続く。それでも夜明け前の穏やかな時間の涼やかな風や、空高くなびき始めた雲、鈴虫の涼しげな声に季節の進みを感じる。あと数日で立秋だ。花鳥風月を気にかけるようになり数年、ジャネの法則では俺の人生9回表、地球の営みに比べれば人間の一生も同じようにちっぽけで儚いもんだ

花鳥風月といえば花札の絵柄の題材であり今週の講義の題材として取り上げた。16世紀にポルトガルからもたらされ、政府の禁令をかいくぐるため博打用途ではないという建前のため花鳥風月をモチーフとしたこと(これはパチンコと一緒やね)や、謎の傘のおじさんは春日井ご出身の小野道風で有名な書家(ただし俺は知らんけど)。あやめに八ツ橋の実は知立市にあったんだぜとかなんとかローカルネタにも絡みつけてプレゼンするも学習意欲や興味をあまり引けず、俺が単なるめんどくさい蘊蓄おぢさんと化してしまったグダグダ回になってしまった

猛暑日が続く日々の暇なおウチ時間をいまさら漢字の勉強に充てた。辞書を数冊通読してみた

今の時代電子辞書は引くもので、紙の辞書は読むものだな。しかし当然辞書は読むために編集されておらず単なるデータブック。直線的に一冊通しで読むのは単なる作業で辛いので辞書何冊かを平行読書すると項目を立体的に捉えられる可能性が高まることに気づいた。

漢字は完全に暗記科目。一見気合と根性の世界だが、象形文字から始まった漢字の成り立ちや、その構成部品である部首(康熙字典で214)と関連付け、かつ部首で意味を表す意符、漢字の音を表す音符にわけていくと少しは吸収しやすい。また言葉は移りゆくことの事例として、漢字の歴史でも読みから当て字に使われ意味変化しているモノも多いようだ。身近な例では米、メートルだ。まさに読みから漢字が当てられている。当然現代では、コメとメートルの意味が併存しているが、将来、気候変動で米作がむずかしくなったりして米食が廃れたとしたらメートルの意味しか残らない可能性がある。

康熙字典では4万7千字収録されているが現代の常用漢字は2136字、本家中国でも2500字。お偉いさんはなるべく必要な数を減らそうと頑張っておられる。また字体についても新字体やら簡体字やら極力単純化を図っている。ぶっちゃけ漢字タイパ悪いよねということだ

月間3000ページほど読書するが、非常用漢字や聞いたことないような語彙を多用する小説をたまたま選んでしまった場合、情緒や教養を行間から感じることはなく、あざどいしうぜえ、なにこの著者の自慢たらしいオナニー文、単に読みにくさを感じるだけだ。というわけであまり漢字に凝り過ぎるのも単にウザい蘊蓄おぢさん化するだけなので、はっきり言って必要のないことだ

一つの発見は、絵文字やLINEスタンプは、出入力デバイスの高度化にともなう漢字の進化形だということだ、従来の文字表現では伝えきれない微妙なニュアンスを効率よく伝えられる現代の象形文字だ。歴史は繰り返すんだな

というわけで漢字を勉強してみてわかったのは必要以上に凝ることはないということ。特に書くこと。べつに書けなくたっていいじゃん。例えば賄賂、意味はわかるし読めるけど書けそうで書けないしいままでの人生で書く機会はなかった。必要ないね。榾柮(こつとつ)読めねえし意味もわからん。木の切れ端。薪だって。素直に薪って言えよ。明瞭さが求められる現代コミュニケーションにおいて、常用外の漢字や語彙の多用は逆にアタマが悪く思われそうだ。動もすれば、衒学趣味に走りがちだが、あーまた始まったあのおっさんの老害蘊蓄ハラスメント。と言われないように気をつけよっと

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