最高のスキンケアをつくるために
今回も、デランナに込めた思いやこだわりをたっぷり語りたいと思います。前回のnoteでは、“本当にいいもの”を目指すために医薬部外品の登録をやめた、というところまでお話ししました。今回みなさんにお伝えしたいのは、“水”と“成分”のお話です。
1.あえて“水”は一滴も使わない
化粧品成分の第一原料は水がほとんど
多くの化粧品には水が使われています。パッケージの裏にある成分表示の先頭には、ほぼすべての製品に“水”と書いてあると思います。
みなさんは愛用する化粧品の水の配合量をご存知でしょうか?水自体が悪い成分というわけでは当然ありません。問題は、分量を表示する義務がないため水がどのくらい含まれているのかがわからないということ。極端に言えば、どこまでも薄めることができてしまうのです。
ちなみに、巷で販売されている天然由来成分90%以上などと明記している化粧品の天然由来成分のそのほとんどが水だったりします。だって、水も天然由来ですから。。。ちなみに、医薬部外品は、水を表記する必要がないため水が成分表に載っておりません。ただ、そんな医薬部外品の化粧品でも水が第一成分であることが多いです。
過乾燥で肌の中の水分まで蒸発することも
水は肌につけると、より乾燥を引き起こすことがあります。水に濡らしてしまった雑誌なんかを思い浮かべていただけるとわかると思いますが、乾いたあと誌面がパリパリになっていませんでしょうか?これは水分が蒸発する際に、周囲の水分まで持っていってしまうからです。これを過乾燥と言います。
前述しているように、水が絶対に悪いわけではないです。通常の化粧品は保湿成分も含有されているはずです。
ただ、どのくらい水が含まれているかわからない状態だと、過剰に水が含まれた化粧水の可能性もあり、それが原因で、過乾燥が起こりせっかくスキンケアをしたのに、肌の中にある水分を吸収して蒸発してしまうなんてことが起こるかもしれません。これではスキンケアが台無しです。
第一原料の水をプラセンタエキスに
水は表記に配合量を載せる義務がないため、その含有量がわからない。だから使う人を悩ませてしまう。。。それならばいっそのこと、水の代わりを美容成分にして、水を使うのをやめてしまおうと我々は考えました。
水をすべて美容成分に置き換えれば、安心して使えるし、間違いなく効果を実感できる。そして、今までにない特別なプロダクトがつくれるはず。
もちろん、単純に水を美容成分に置き換えればいいというわけではありません。研究者とともに、たくさんの人にサンプルを試してもらいながら何度も試行錯誤し、水の代わりに使うもののベストな処方がプラセンタエキスにあることがわかりました。プラセンタエキスは他の成分とも相性がよく、水の代用となる美容成分としてぴったり。
この過程を経てDELANNAは水の代わりにプラセンタエキスを使用するという処方に辿り着いたのです。
2.化粧水はビタミンC誘導体を中心に処方
水の代わりにプラセンタエキスを使う処方で、スキンケアの骨子は固めた。つぎは中心成分の選定です。
化粧水には、日中の日差しやストレスにも負けないようにと、即効性とケア性能を考えてビタミンC誘導体を採用しました。数多くの高機能化粧品に使われるビタミンC誘導体には、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を促す作用があります。
また皮脂分泌を抑える作用もあるので、過剰な皮脂分泌によるニキビ予防も期待でき、朝と夜のお肌を守り、健やかな素肌を育んでくれます。
また、医薬部外品の成分としても使われるグリチルリチン酸ジカリウムやアラントイン、パンテノールも配合しているのが特徴。ビタミンC誘導体とともに、この3つが、化粧水の効果をさらに高めてくれます。
最後に、スクワラン、カニナバラ果実油、バオバブ種子油、ヒマワリ種子油、ブドウ種子油、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、シア脂の8種類の植物オイル。美容成分だけではなく、オーガニックの力も借りることで、さらに良いものに仕上げました。使っていただければ、必ず潤い肌を実感できると思います!
3.美容液にはナイトケアを意識してレチノール誘導体を使用
レチノールを安定化させたリノール酸レチノールを使用
美容液には、レチノール誘導体(リノール酸レチノール)を中心にナイトケアを意識して処方。レチノール誘導体は、単純なレチノールとは違い、高級脂肪酸であるリノール酸を結合させることで、長時間安定し、効果を維持することができます。
また、レチノールは紫外線や熱に弱く、効果を維持できない傾向がありますが、リノール酸レチノールならば、効果を長時間維持が可能です。
エイジングケアが期待できる美容成分レチノールと、くすみケア効果のあるリノール酸を結合させて安定性を高めたこの成分は、肌に塗るとそれぞれが分離して効果を発揮するという優れものなんです。
(単純なレチノールを使用しなかったもうひとつの理由として、安定化をさせるために、本来肌のためには入れなくて良い成分まで入れなければならないため、採用を見送りました。)
抗シワ成分にも使われるナイアシンアミドを10%配合
また、抗しわ成分として医薬部外品の認可もおり、注目されているナイアシンアミドもたっぷり10%配合(第1回で触れた医薬部外品の場合2%しか配合できない規定を、化粧品にすることでクリアした処方)。レチノール誘導体とナイアシンアミドのダブルの力で、ナイトケアを充実させて、朝起きたその瞬間から、自信顔を手に入れてください。
さらに、グリチルリチン酸ジカリウムやアラントイン、パンテノールの他に、13種類の植物オイル(スクワラン、カニナバラ果実油、バオバブ種子油、ヒマワリ種子油、ブドウ種子油、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、アボカド油、月見草油、オリーブ果実油、マカデミア種子油、コメヌカ油)と、2種の植物エキス(ビワ葉エキス、トウキンセンカ花エキス)を配合。高機能成分をオーガニック処方で包み込む、かつてない贅沢な美容液になったと思います。
どこに出しても恥ずかしくない処方ですので、美容成分マニアの方には、是非じっくりチェックしていただけたら幸いです。
第2回は、DELANNAの根幹でもある、水不使用と成分へのこだわりについて語らせてもらいました。次回の記事ではさらに細かな処方のあれこれやものづくりへの情熱についてお話ししたいと思います。
●DELANNA WEB サイト
https://delanna.jp/shop
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