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最後の虎⑤
はじめに
完結編です。今回はマーキングとウェザリングをしていきます。
私見ですが、戦車はこの段階が一番楽しいですね。なぜなら、これらの作業は作品にストーリーを持たせるのに重要な作業だからです。「どこの部隊所属で、どこの地域で戦ったのか。」といった情報を作品に持たせるのはこの作業なのです。ドイツでいえば、その戦車が戦ったのはアフリカの砂漠なのか、それともヨーロッパなのか、はたまたロシアなのかということですね。自分の作品にストーリーを詰め込むこの瞬間がとてもワクワクするというものですね。
では、早速作業に入ります!
その前に…
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パパっとフィギュアの塗装をしておきました。少し改造部分の粗が見えますが、パテを使う以上は仕方がないと割り切ります。次やるときはしっかりやすりがけをしておきます。
自己流の目の書き方は夏頃に比べると大分確立してきました!ダークブラウンのスミ入れ塗料とふき取りで、目に影の線を入れるような感じでやってます。
マーキング作業
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まず、塗膜の保護とデカールのシルバリング防止のためにつや有りクリアーでコートしています。
今回のマーキングは、砲塔番号と鉄十字の2つになります。また、細かいですが消火器にもデカールを貼っています。砲塔番号のデカールは、日本橋のジョーシンでハノマーク装甲車のデカールが単品で売られていたので、それを使っています。
これに限らず、ジョーシンのタミヤショップにはタミヤのデカールがたくさん売られているので、欲しいデカールがあるときは重宝しています。安値で手に入りますのでおススメです!
ウェザリング
写真は撮り忘れましたが、以下のウェザリングを行っています。
ダークアイアンによるチッピングの追加
エッジ強調のためにシルバーでドライブラシ
乗員が踏む部分にバフでホコリを追加
前回もお話しした通り、市街地で運用されていたので土系のウェザリングは控えめにして、代わりに瓦礫などで擦ったようなウェザリングをしています。また、ドライブラシでシルバーを使ったことで、立体感が増しています。
次は、今回初実践となるウェザリングを施していきます。
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艶消し後にガイアのエナメル塗料「オイル」を使ってウェザリングしてみました。スパッタリングで不規則なオイル染みを表現しています。
この塗料はオイルの粘度や光沢が再現されているというのを聞いて、いいウェザリングが出来ると期待して買ってみましたが、期待を裏切らない素晴らしい塗料でした!今回はオイルの光沢を活かしたかったので艶消し後に使っています。ギラギラとした光沢でいい感じですね!
余談ですが、希釈はタミヤのエナメル溶剤で出来ました。ただ、スパッタリングに使うならそのまま使った方がいいかなと思っています。その方が目立つ汚しが出来ますからね。
仕上げ
ウェザリングが終わったので最後に、残りの装備品を取り付けていきます。まずは、カモフラージュネットからですね。
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各所にボンド水で濡らしたカモフラージュネットを配置しました。ボンド水は固定のためだけでなく、布同士を重ねたりするのにも役に立っています。また、はみ出しても湿らせた綿棒で簡単に拭き取れるのも良い点ですね。ついでに、梯子も固定しています。
ちなみにですが、ネットはダイソーで買ってきたガーゼを、タミヤカラーを溶かした水に3日間くらい漬け込んで作っています。今回はオリーブドラブ、フラットアース、レッドブラウンの迷彩によく使われる3色を混ぜた水に漬けました。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
このまま1日ほど外で乾燥させて、最後に丸太を取り付けたら完成です。では、写真をどうぞ!
完成写真
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ティーガーⅠ237号車 "ステファン”、完成です。フィクションの機体である点と、荷物が満載である点が、映画「フューリー」に登場したM4シャーマン”フューリー”に似ていますね。今回はただ作るだけでなく、色々な工作や装備品の制作、果てはフィギュアの改造まで様々なことを実践してみました。色々な学びがあってとても楽しかったです!
また、今回は考証をしっかり行った初の作品となります。
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実は1/48でも同じものを作っていたのですが、当時は技術も考証も足りずかなり実物とは異なっています。そのため、リベンジしたかったというのも今回の制作の動機になっています。今回でリベンジを果たせたので満足です!
最後に
今回でステファンの制作は終了です。今回は色々なことを試してみたので、次回以降の制作でも活かしていこうと思います。
なお、次の制作については記事を書くかはちょっと微妙なところです。要所要所だけ掻い摘んで書いてみようかなとも思ってますが、全くの未定ですね。
では、ここまでご覧いただきありがとうございました!