なくしてから、わかること
乳がんを発症して、右胸の全摘手術をうけてから
3年ほど経過しました
再建はしていないので、胸は一つしかありません
いまでも、右上半身の感覚は鈍く
日によっては、不快に感じる日もあります
胸が1つになって変わった事
(*個人差はあると思います!!)
・ブラジャーが不要になる
・残った方の胸を、寄せてあげる事が出来ない
・胸の空いた服、体のラインが出る服は着なくなる
・大衆浴場にいかなくなる
何かをなくすと
諦めたり、それを受け入れる事が必要になります
また、なくしたものの大切さに気づかされたりします
昨年、子宮も全摘手術をうけているため
胸と子宮をなくしたばかりの頃は
喪失感を感じ
なくしてしまった事を悲しく思い
そして、悲しさの次は
もっと自分を大事にしていたら
こんな事にならなかったかもしれないと
後悔しました
しかし、そんな気持ちも時間とともに薄れていくものです
最近では、身体的な問題や、悩みがありすぎて
「胸が1つである事」に対して悩む事は、ほぼなくなりました
老いに感謝しています
今、そこに至るまでの自分を忘れがちで
自分に変化を感じたり
老いを感じた時
どれだけの時間が流れていたのかと思い
時間が貴重に感じてきます
それとともに
この時間が止まる時が
いつか必ず来るという事も実感します
漠然と、5年後10年後の事を考えていたら
今どうありたいかを、しっかり考えて生きる事を
私は、できていなかったなと反省しました
いつ死ぬかわからないからこそ
今、ちゃんとしていようと思っています
「なくしてから、わかること」でした
dekoo