ノベル #6
白い月の光が
擦りガラスに
模様を描く
今宵は
十六夜の月
シロツメクサの花冠は
どこに置き忘れたのか
アクロポリスの丘で
アルテミスが待っている
昨日の予定は
白紙に戻そう
遠いあの日の悔恨も
近い明日への望みも
真っ白はまぶしすぎるから
足跡をつけると いいよ
目を閉じれば
見えるものもある
耳をふさげば
聞こえてくるはず
月明かりが白く闇を照らす
願いは
自分でかなえるものだろう?
シロフクロウが
木蓮の枝で
ほーっと
うなずき
飛びたった
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