民藝に会いに行く
「民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある」展。
「民藝好き」な私。「これは行かねば」と思っていて、先日やっと行ってきました。この新しい美術館は2回目。大丈夫。迷わずに行き着きました。
上の写真。ヤノベケンジ作。真正面から見られるとちょっとドキッ!
「民藝」とは何ですか?
聞かれても、うまく説明できません。改めて調べてみました。
めちゃくちゃ大雑把に言うと、「柳宗悦(やなぎむねよし)が始めたもので、芸術品じゃなくて、暮らしの中で使われている器とか無名の作品に美を見い出し、光を当てた」ということらしいです。・・・合っていますかね。
前書きが長くなりました。さあ、入りましょう。
「民藝」は「暮らしの中の美」です。だから、生活の場を作り、そこに工芸品がうまいこと展示されていました。とても落ち着く空間でした。
そこからは「衣」「食」「住」のそれぞれの場面で、陶器とか織物とか蓑とか日頃使われる道具とか、様々なものが展示されていました。柳宗悦氏らは、日本だけでなく、韓国とかメキシコとか世界を回って蒐集したそうです。
私は民藝についてよく分かっていないと言いましたが、本当にそうなんです。ただ、それらを見ると、「本当に美しいな」と思うのです。陶器のどっしりしている様とか、そこに自然に流れる釉薬の跡とか、織物の細かい折り目とかきれいな色具合とか、模様の美しさや細かい手作業の跡とか、見ていると引き込まれる気がします。「うーん」「すげー」何回も唸りました。
展示にあった説明文のひとつ。
「ただ使うだけなら何も要らない。しかし、使うからには美しいもののほうが気持ちが良い」
すみません、大意です。そのようなことが書いてあって納得しました。青森のこぎん刺しは、何回も細かく差すことで、美しさと保温と丈夫さという役目が果たせるとのことでした。なるほど。
「民藝の産地 ー 作り手といま」の章では、伝統を守り続ける作り手の仕事を、ビデオで紹介していました。それが面白かったです。
作り手の方たちの言葉がとても興味深かったのですが、これは項を改めて書こうと思います。いろいろなことを示唆していました。
そして、出たところはグッズがたくさん。
商品は、民藝というより、そういった手仕事の品を扱っている会社が出品しているのかなと思いました。でも、どれも良くて目移り。
織物が山になっているところに、無造作にアフリカの木像が置いてあったり、面白い。
芹沢銈介の型染めはあまり好きではなかったのですが、それを配したトートバックを見たときに目が離せなくなって・・・。
またやっちまいました。一目惚れ。置いて帰れませんでした。
それと、図録も買ってしまいました。私、図録が好きだなと思います。ポストカードを買うより良いかなと思って。家には結構図録があります。ちゃんと見ていないのとかもあるぞ。
「美しいもの」をたっぷりと見せてもらって、心がふんわりしました。
《心が喜んでいる》
では、お腹も満足させて、次へ。
お店の前の写真を見て入店。「ご注文はお決まりですか」(普通のメニューがない)「えーっと、お店の前にあった・・・」(名前忘れる)「クロワッサンサンドですか」「それそれ!それ下さい」
一口食べてから写したので、パンくずが落ちています。美味しかったです。