ミシンの糸切り電磁ソレノイドをエアーシリンダーに変更する1押さえ上げ
Seiko LSW8BLCという総合送り平ミシン、最後のCが糸切りのCut。もともとDCソレノイドで駆動していますが、ここんとこ糸切や返し縫い、押さえ上げなどは人力でやっていました。これのロングベッドLLW8BLもあるのでこっちは糸切りでちゃかちゃか縫うミシンにしといたほうがいいかというわけで、糸切り化です。新品の状態にするよりも機構をアップデートしないともうどこにもデータも取説もパーツリストもありません。
糸緩めソレノイドは入手したとき失われていたので、汎用品から合うサイズを探してつけた。ネジが飛び出してるとこ切らないとときどき糸がひっかかります。返し縫いスイッチはバラすまでこれなんだろ?と。デカいレバースイッチです、頑丈にしとかないといけなくてこのサイズになるみたい。
このほか、床下に糸を払ったり押し付けたりするアームをスタンバイするソレノイドがあってそれも新品に交換しました。
押さえ上げソレノイドはロータリー式を付けていましたが、やや力不足でした。
いったんはこれでサーボモーターの設定をいろいろやって糸切れるようになってはいたんですが、ひとつはペダルのかかと蹴りで糸切りするより、針上位置停止のほうが操作しやすいのと、押さえ上げソレノイドの力がちょっと足りず、今になって下のエアーシリンダーに交換するというのがこの記事の主題です。
付いたあと。φ32の0.2MPaで十分です。が、中古品ですので、
ヒビから割と盛大にエア漏れ。ネジ切りしてるとこまで達してるので、試行錯誤の結果ゴムのりを内側に塗って一時修理。買っても400円で注文済です、品番とか探すのは大変で、そっちの手間賃400円超えな感じですけど。
右に映ってるバネは
返し縫いソレノイドのショック軽減ストッパーです。一番下のディスクが痛んでいたのが力でない原因かと思いましたが、それ以前に全く作動せず断線とか修理した結果、
手で吸い上げをアシストするとストロークの最後のほうでようやく引き込みました。ソレノイドは磁石なので遠いと力が弱くて近づくほど吸着力が上がる性質ってのは長いストローク用途にはもともと向いていません。経年変化のへたりで力が出なくなってしまったっぽく、エアーシリンダーに交換すべく適切な仕様を選択、注文しました。今はDCソレノイドで直動するミシンはあまりなくてエアーがおおいですね。
エアーシリンダーを勉強始めたのは1週間前ですが、中古で一度実作動させてみると塩梅がわかります。教えていただいたのはFacebookの「治具研究」というグループです。テーマ外のことをありがとうございます。
エアーコンプレッサーは2ポンプの静音、8リッタータンクのを買いましたが、1ポンプで0.4MPa、3リッタータンクでミシンになら十分な気がします。
糸切れました。切れないことも多いので改善の余地あり。エアーホースは一度抜けてぶっ飛びました。