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プラズマのエアーの水分除去法2つ

水タンクは横倒しで奥に設置しました。

タンクからの水漏れもなく。エアーコンプレッサーの2つの出口、パネル側がニードルバルブをかませ、途中にグレーの3方弁を経由してタンク口に繋げています。トレーの下の排水口にはT(チーズ)で見えてる側は流し下の排水に合流、向こう側がボールバルブをかましてタンク口につなげています。タンクに落とすときはグレーの3方弁をこの位置でボールバルブを開くと3方弁からエアー抜きしつつ水は落ちます。水を上げる際は3方弁コックを回してタンクにエアーが行くようにしてからニードルバルブを開く。開きすぎるとゴボゴボ噴いて左のほうが水浸しになりますね。

トーチのケーブルを二分して2セット作る作業の際トルクかけすぎて折れた真ちゅうのチューブエンドはろう付けしてネジを切り直してからナットを締めてみたら、メリメリという感触はなく、思ったより強いようです。マシントーチもハンドトーチもテストOK。

ここからが本題、梅雨の湿気対策。今回はガレージの湿気を抑えるためでなく、圧縮エアーから水分を除去するシステム。水系のフィルターハウジングにシリカゲルを詰めました。

この流用には問題が2つあります。1つはハウジングの耐圧。よくある耐圧0.5MPaだと常用空気圧でも危ないので丈夫なものを選びます。もう一つはシリカゲルは湿気を吸着すると割れて微粉末が出口から出ます。塗装ガンの根本に付ける小さいシリカゲルカートリッジがあるけどフィルターかまさないと粉が混ざります。

壁に装着。圧力計が付いたウォーターセパレーターフィルターが出口と入口それぞれに付いてますが、わたしがしつこい性格だからではなく、通常の水フィルターハウジングに付いてるL字ブラケット取付ネジ穴がこのハウジングには無かったのでブラケットがついてるウォーターセパレーターフィルターを両端に付けることで壁に取付けることができたわけです。

この状態でOKなのを確認、そして右側のウォーターセパレーターフィルターのボウル内に砕けたシリカゲルが一片入ったのを確認。この使い方では出口フィルターは絶対つけるべき。

クルマの燃料配管の余りで圧縮空気を冷却する配管を作りました。AN37度フレアはメンテ性第一で編み出されたフィッティング系列なのでドライで締め付けて漏れなし、分解もできます。ただし永続性はなくちょくちょく更新する必要があります。

ANフィッティングだけだと高くなるのでAN-NPTアダプターとPTチーズ、ボールバルブをaliexpressで調達。NPTを使うのはアメリカだけで中国ではJIS R/Rcネジと互換のBSPP/BSPTです。ここで問題なのはAN-PTアダプターってのは珍品で買いにくいこと。NPTタップでPTメスを追加工することで切り抜けました。
3往復チューブの高さは1.4Mです。
アルミは銅ほどでないにしろ熱をよく伝導するのでエアがここを通過する間に温度が下がる=露点も下がり蒸気が液体になる。水はこの配管の一番低いとこにある短いパイプに停留します。それでもオーバーフローする水は次のシリカゲルハウジングで回収。
温度が高いままの圧縮空気だと水分は蒸気として気化してるから冷やしてなるべく水にしておくとシリカゲルハウジングの効果も高くなるはずです。
この状態でエアー圧かけてみたら下のボールバルブ3つともシューと。ここはPTとBSPTなので問題ないはずなのに。面倒なテフロンテープ巻きを回避してスレッドシーラーント塗布してましたがダメだったようで。NPTタップ追加工したところの漏れはなかったのでボールバルブのタップ精度が悪いんだろうと思います。ここだけテープ巻いてやり直し、漏れはなくなりました。

あまり使わないまま一年経ちました。どのドレーンコックいじっても水が出ることはないのですが、コンプレッサーのドレーンとアウトレットのカプラーのとこに溜まってます。つまり、ひとつめの上行パイプでほとんど水が結露してしまい、下に落ちてるようで。対策は上の写真の左についているT+コックを右端のコンプレッサーホースが挿さってるとこに移設、真下にコックとするとよさげ。
キャニスター内のシリカゲルには変化はありません。砕けた小片がたまに右のレギュレータカップ内に落ちてるくらい。

まとめ

水をエアーから除去するシステムを構築した。あまりポピュラーではないが、ローコストなやりかた。アルミチューブ加工はアメリカ系の改造に馴染みがない人は使いかたがわからないと思います。余ってたから使っただけで一般的には銅管を使用します。ハンダ+バーナーで簡単に組めるみたいですが、銅は高いです。