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いまどきの自動遮光面で溶接してます

夏休みにバイク車検でマフラーハンガーが折れていてちょっとアルミを溶接したりしました。ちなみに車検整備内容は後ろタイヤ交換、ステアリングステムベアリング交換、リヤキャリパー交換、前後ブレーキパッド交換がメインでした。

ミニフライスの作業に戻って、

エンクロージャー

前の扉部分まで作りました。このあとクーラントタンクを切り出そうとプラズマカッターを使ったら1秒で故障してしまったんです。
今買うと30万もするので修理を試みました。詳細は省きますが、基板の部品一つとエアレギュレータのボウルを換えて修理完了。部品調達にひと月。
お金が浮いた(浮いてないが)前から欲しかった溶接面を買おう…ここ数年でずいぶん様変わりしていて結局別の面を買いました。

現時点の最高峰製品

…なわけなくて、6万円の。上のは日本では売っておらず並行品、今の為替レートでアメリカで実売15万円くらいです。

面が届いてから2週間くらいでしょうか…毎日少しずつ練習をしています。
といっても20-30本くらい。

それなりにまとまるようになってきました。

日本では小さい水冷トーチって出回ってないんだそう…

ここで気づいたのが視野の中心においている対象の輪郭がダブり、トリプり、クワッドってます。原因は複視と乱視ですが、脳内補正するから見えかたに注意を払って明るい光でないと気づきません。端折りますが、複視は視線移動トレーニングしたらかなりよくなり、乱視は矯正するかしないかくらいの軽度だったんですが、乱視だけを補正するメガネ作成をお願いしました。5000円ですよ、町のメガネ屋さんは食っていけなくなってるだろうな。そのメガネはまだです。それで使えるかどうかは二の次で、乱視の溶接視野に及ぼす影響のテストですね。

溶接面ですが、いまどきは緑の世界でなく赤や青紫にちかいとこまで色がわかります。自動遮光液晶の進化というより、素通し状態でのバンドパスフィルターの幅が広がったのだと思います。旧来の緑は可視光の真ん中。

Speedglasの解説より

ですが、Youtubeの動画を見ると、電極先端がアーク光でマスクされてみえないものばかり。自分で溶接してると割と電極先端は見える。なぜだろう?

カラーのがよく動画でみるTIG溶接の様子、上のモノクロはスウェーデンの特殊カメラ。ガラパゴス日本の大学研究室でそのカメラを買うとそれの機能をひととおり試すだけのデータで論文が書けてたらしい。

条件を振り、旧遮光面と新しいのを比べたら、120Aくらいの交流で電極先端の見えやすさに差があることがわかりました。
True Color自動遮光レンズの面が主流になっていますが、わたしが試したのはESAB Centinel A50だけ、中国製(日本製の遮光レンズは無いので日本のメーカーのもどこかから仕入れたものです)のTrue Color自動遮光レンズでもアーク光が抑えられて電極先端が見えやすいのかはわかりません。

あと、半自動での同程度の電流だとアーク光が強くなりますので、ワイヤー先端がよく見える…てなことは無いとは思います。TIGと違い、半自動ワイヤーは母材に当てるものですからプールやビードの見え方のほうが大事ですね。まだTIGでしかかぶり比べしていませんが、

単相200V機にアルタンガスの場合0.8より0.6が相性が良いです。

切らしていたアルタンガスを調達し、トーチの先端パーツはライナーを交換、細いワイヤーも調達したので、近いうち試します。
空冷TIGトーチはかさばるしホースも水冷の3本より重たいから全然使っていませんでしたが、いまどきの軽いパワーケーブルホースに交換すれば使えるんではないかと採寸してホースを注文しました。

ミニフライスのクーラントタンクはオイルスキマーを製作しています。

円板はステンレス

手前側の黒いのはクーラントポンプです。スキマーの工作が終わったらミニフライス台の下に設置してクーラントを投入可能な状態になりますが、エンクロージャーがまだ前面までしかできてません。

まとめ

溶接面を新調し電極先端をみることに意識を集中したらちゃんと見える、TIG溶接をするようになって15年で初めて真面目に練習する気に。