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ニッピNP-1最終章 台から降ろす

性能チェックの後、こまごました作りものが終わりましたのでFortunaと入替えのため台から降ろしました。完全にひっくり返してから出ないと撮影できないリングナットを写し、ここでのNP-1の任務は終了、ヤフオク行き予定。

主軸ラジアルガタ調整のとき使いやすいレンチセットと丸刃奥側のカバー。鉄むきだしなので扱いと環境が悪いと錆びます、そんなんだと丸刃も錆びますし表面処理は必要ないとの判断。

6mm鉄板から作ったプーリーカバー。塗膜が弱いラッカーで塗っています

主軸右側のベアリングと砥石ベルトアイドラーのベアリングを交換しました。他のベアリングはまだ使えそう。砥石や丸刃も同様。丸刃は西山だけど

機械についてきた砥石の送り樽とピンはごくわずかだけガタがありました。セットでニッピゴム製に入れかえました。付いていたこのピンには給油穴がなく、西山製なのかも。しかしニッピ送り樽とピンのはめあい精度の高さは驚異的です。中国製のピンと送り樽が酷いガタなのでベアリングを入れりピンを旋盤加工で作ったりしたなかでベストセットがなんとかニッピ製と肩を並べれるくらい、ニッピ製を買ってれば済んだのですよほぼ無駄な努力。ニッピ製が高価格なりの精度とは想像してなかったわたし。
中国製の寸法管理は一定してヒドイわけでなく振れ幅があるのも。よいほうでも「このまま使ったらあかんやろ」から抜け出してはいない。軸と軸穴の組み合わせをするパーツなので要求最低条件の「入る」のをクリアするため加工コスト内で十分な安全域を取るとそうなりますよ。ただし台湾TK-802BLのは送り樽にボールベアリング入っていて中国製とは別世界。

床に置いてたFortunaを台に据えました。台取付けヒンジネジ穴位置はちょっと違います。滑らかに回るFortunaが使えるようになりうれしい。同じ人による調整がなされたニッピとFortunaとをとっかえひっかえして比べる機会があれば、よほど鈍感かへそ曲がりかでない限りFortunaを選ぶはず。主軸ガタ調整が必要かどうかの差はデカいし。

黒いとこは樹脂製で「貧乏くさっ」という印象なんですけど使うとそんなことないのです。主軸プーリーベアリングハウジングが割れてたのを接着剤で修理。右側から落っことしたときこれが割れることで他を守る設計(違

それより大事なのはモーター2機で稼働させること。わたしは2モーター操作に慣れてるんで、ニッピで2モーターのほうがFortunaで1モーターより好きかも。

まとめ

ニッピの良いところは消耗品の高精度さです。今後はニッピの送り樽やピンを使います。ニッピの性能検証することで送り樽やピンの精度がわかってよかったです。
残るクエストはFortunaやイタリアFAVの送り樽やピンの精度なんですけど、いつか入手できたら検証します。入手できるか否か、それも同じくらいの価格で?という時点ですでにニッピに負けてますけどね。