TIG/半自動溶接用ウェルディングポジショナー製作その1
ウェルディングポジショナを作ったときの記録を連載します。
まあ可変速電動ターンテーブルですが、回転数が低く、トルクがある機械です。市販品は小さいものならカセットコンロサイズ、大きいと土俵くらいのターンテーブルがついてるものが工場で使われています。製作した主な理由はφ55くらいの部材を本体に貫通させてチャックできるものが欲しかったからです。安価で卓上で使えるポジショナーにそういう既成品はありません。
上のはφ80のパイプで初テスト、溶接でなく盛っただけです。トーチもスタンドに固定、溶加棒だけ手で溶融プールに差すんですが、いきなりそれをするのは難しいです。
具体的には、ターンテーブルの回転・停止を左足のスイッチで、トーチ電流を右足のペダルでやったので、溶加棒を送る右手以外は全然遊んでいないです。条件決めてしまえばかなり楽に溶接できますが、量産の仕事は無いです。
スクロールチャックと内径が大きいベアリング、スプロケットが届いて作成開始。
ベアリング内径にぴったりにパイプ外径を削るところから始めました。旋盤で削るときにセンター出すのは木板を使用しました。
ワンオフですので設計図は無し、ひとつずつ切り出して積み上げる石垣方式、というか石垣だとしても高さの目標も決めないわけで。
まとめ
55ミリまで貫通できるウェルディングポジショナーの製作過程の始まり
大径ベアリングにはまる主軸をパイプから削る。