品川区の商店街をテーマにした新規事業アイデアを創出!「第4回デジマ式 plus」開催レポート
11月25日(水)にInnovation Space DEJIMA(デジマ)で「第4回 デジマ式 plus」を開催しました。デジマ式plusは弊社と伊藤忠テクノソリューションズ株式会社との共同開発ワークショップです。今回は品川区の商店街をテーマにするということもあり、品川区と一般社団法人五反田バレーと共催というかたちで開催をいたしました。
※マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保など感染予防に十分に配慮して開催を行いました。
「地域の課題×企業のチカラ」で課題解決と新規事業創出
人口減少、少子高齢化、過疎化、産業衰退、後継者不足、・・・、など地域が抱える課題は多様化しています。これらの課題を解決して、暮らしやすい地域づくりの実現するには、もはや地域の力だけでは難しくなっています。一方、地域課題は企業にとっては事業機会になります。
企業が地域課題に取り組むことで、新たな原因を発見しそのアセットを使ったこれまでにはない解決策と事業アイデアが生まれます。地域の課題×企業のチカラを掛け合わせるワークショップ、それが「デジマ式 plus」です。
今回の課題発表者は品川区の商店街
デジマ式plusでは、これまで課題の発表者は自治体でした。
今回は新たな試みとして、課題の発表者を自治体ではなく当事者である品川区の「品川区商店街連合会」そして「区内商店街(武蔵小山商店街振興組合・立会川龍馬通り繁栄会)」」に行っていただきました。
そして課題を考える参加企業も半数は品川区を地元とするスタートアップ企業でした。これは一般社団法人五反田バレーさまとの共催により、地元スタートアップ企業への参加を促すことができた結果です。地元の課題を地元の企業が解決するというこれまでにはなかった動きが生みだされようとしています。
それでは今回の参加企業6社をご紹介します。(50音順)各社2名から3名を1チームとして参加しました。
これらの参加企業6社が、今回の課題にどのように向き合っていくのか、解決プランを考え、そして新規事業を生み出すのか、3時間のワークショップの幕開けです。
商店街からのテーマは「ニューノーマル時代の商店街の魅力向上と魅力発掘を通じた売上づくり」
今回、プレゼンテーションを行ったのは品川区商店街連合会、そして武蔵小山商店街、立会川龍馬通り繁栄会です。テーマは「ニューノーマル時代の商店街の魅力向上と魅力発掘を通じた売上づくり」です。
1.プロローグ
まずは「デジマ式 plus」のコンセプトを共同主催の伊藤忠テクノソリューションズの松元が説明します。
地域課題に向き合うことでヒントを得ながら新規事業プランを創出して欲しいというコンセプトを参加者の皆さまに伝えました。
続いて最初は、共催である品川区の地域振興部 部長 久保田善行さまによる開会の挨拶です。
デジマ式plusへ大きな期待を持っていただいており会場全員が気の引き締まる瞬間でした。
そして場の一体感とワークショップへの集中力を高めるためのアイスブレイクを行います。
リラックスした雰囲気を作り出すとともに参加者それぞれの個性を出していくことで、参加企業同士のコミュニケーションも生み出していきます。
※今回、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保など感染予防に十分に配慮してアイスブレイクを行いました。
次に参加企業がそれぞれ自社の紹介を行い各社のミッションを共有していきます。
2.本編
そして本編です。まずは品川区商店街連合会。そして武蔵小山商店街、立会川龍馬通り繁栄会から3名によるプレゼンテーションです。
プレゼンテーションの後は、さっそく参加者のワークがはじまります。
今回は、ワークのためにオンラインホワイトボードとして「Mural」を利用しました。参加者のみなさんの思考の動きが、ホワイトボードをデジタル化することで可視化されました。
まずはプレゼンテーションで聞いた内容と配布資料をもとに、参加者はそれぞれの経験や知識を交え課題発表者とは異なる視点や切り口で課題を深堀りします。これがデジマ式 plusの「自分ごと化」のプロセスです。
また今回もうひとつの新たな取組として、参加企業による商店街の事前下見がありました。ワークショップの日を遡ること1週間前、参加各社は武蔵小山商店街と立会川商店街に行って課題発表者から商店街の現状についての説明を受けていました。その体験により資料やデータでは得られない課題への理解をみなさま示されていました。
原因を考えるの中で、参加者の頭の中にはさまざまな疑問が沸いてきます。それらの疑問は、次のステップで質疑応答を行って解消していきます。
質疑応答を終え、全員の理解レベルがある程度揃った上で、各社のメンバーは自分たちが挙げた原因を土台として改めて課題を整理します。
デジマ式 plusでは、課題発表者のプレゼンテーションで出てきた課題をそのまま解決するのではなく、各社がそれぞれの切り口で課題を再設定します。そうすることで課題は「自分ごと」、そして「自社ごと」として捉えなおされ、各社にとって解決しやすいものになります。
その後、各社が再設定した課題を発表し、全員で共有します。課題再設定は、各社の特色が出ており、課題発表者にとって「そんな視点もあったのか?!」と気づきの多い課題になっていました。
次は、自分たちで再設定した課題を解決するために自社で「できること」を考えていきます。そして各社ごとに、自社で「できること」を整理、選別、アイデアを深めて、ひとつの「サービス」としてブラッシュアップしていきます。さらにそのサービスが、品川区の商店街に普及する将来へのストーリーを考えます。
最後のステップでは、そのサービスが普及することで、品川区の商店街に実現する未来を言語化します。
3.エピローグ
いよいよ、エピローグ。新しいサービスを品川区商店街連合会、そして武蔵小山商店街、立会川龍馬通り繁栄会へ発表する時間です。各社の代表者は、それぞれ思い描く「地域の未来像」を実現するためのサービスについて説明しました。
以上の発表を聞いた後は、品川区商店街連合会、そして武蔵小山商店街、立会川龍馬通り繁栄会より総評をいただきました。
続いて五反田バレーの中村様より「総評」と閉会の挨拶をしていただきました。
次は実現へ向けて
デジマ式 plusは、ここで終わりではありません。
参加各社のアイデアは実現の可能性を探るべく次のステップへと進んでいくことになっています。
アンケートより参加者の声
・実際に商店街に足を運び、肌で感じて、解決案を考えてと、とても満足できるものでした
・リアルな課題をその場で聞けるのは本当に良かったと思います。アイデアを出すことが目的ではなく、「実現」に視点を置いていることが、素晴らしいと思いました。
・商店街の皆様のプレゼンが簡潔でわかりやすく、情報量が多く、短い時間でわかりやすかったです。各プログラムも、短時間で集中できました。
・下見からさせていただいて、課題が自分ごと化して、ブレストに望めたので、短い時間のブレストでしたが、内容が濃かったです。また、他社様のアイデアが見えるので、いろんな視点や解決策が垣間見えていいと思いました。
・普段聞くことない商店街の課題を聞くことができてよかった。また同じ課題に対して各社のアセットを利用した解決案を見れたのがよかった。
・商店街様からのお話だけではなく、他社の皆様のプレゼンテーション等も聞けて学ことが多かったです。
・2つの商店街の状況がかなり違ったので、すごく難しかったてすが、やってみて思ったのは、状況が真逆の商店街があったからこそ面白いアイデアが出たのではないかと思いました。
アンケート内容や当日の気づきを含めて、「デジマ式 plus」はさらにバージョンアップしていきます。
デジマ式に関するお問い合わせ
デジマ式 plusについてのお問合せ、ご質問がある方はこちらのメールアドレスへお願いします。
参考:デジマ式 plus × 長崎市
デジマ式 plusとは